- Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062773362
作品紹介・あらすじ
河原で幼女の全裸死体が発見されて、初めて捜査本部に詰めることになった一杉研志。目撃情報から浮かび上がったのは、とかく噂の絶えない小学校教師。その不敵な容疑者が取調官の説得に落ちた瞬間、事件は解決した…。しかし2年後またもや起きた幼女殺害事件に、研志の過去までが甦る。
感想・レビュー・書評
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曽根圭介先生の作品 8冊目読了。
伏線が随所に散りばめられてあり、読みごたえがある小説だった。
元警察官の宇津木が本ボシ"に辿り着くとは思わなかった…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一気に読めなかったので長かった…
先に大どんでん返し的なものはないとわかっていたものの
結局最後までなんやかやで読了
結構冤罪事件ネタとか好きかも
曽根圭介さんは確か『鼻』とか印象に残ってて
なんか全然内容違った
最後読み切ったあとに、
「なるほど〜〜!!だから『図地反転!!』」
となってスッキリしたかった感あったけど
うまくつながらなかった -
河原で幼女の全裸死体が発見されて、初めて捜査本部に詰めることになった一杉研志。目撃情報から浮かび上がったのは、とかく噂の絶えない小学校教師。その不敵な容疑者が取調官の説得に落ちた瞬間、事件は解決した…。しかし2年後またもや起きた幼女殺害事件に、研志の過去までが甦る。
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小説やドラマの世界でありがちなパターン。
警察の権威やメンツを守るためには、真の犯人かどうかは二の次。
絶対に守らなければならないのは「捜査は間違っていない!!」ということだけ。
誰のための警察なのだろう?
犠牲となった者は浮かばれない。
遺族も、ずっと犯人でもない人間を怨みながら生きていかなければならない。
結局真犯人は誰だったのか。
それはこの物語にとって些細なことでしかない。
「間違いと認め正すことが出来るのか」
それこそが曽根さんの言いたかったことのような気がする。
出来れば続編を書いてほしい。
何とも中途半端なまま幕を閉じた物語を、どこかですっきりと終わらせてほしい。 -
犯罪被害者の刑事が暴く真実……とはいえ、終わり方が「これからスタート」系じゃん。元刑事の行方はわからんし、刑務所に入っていた冤罪被害者の本心はわからんし。途中までいいリズムだったのに、ラストがなー。続きあんのか?
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長かったわー本ボシまで。
大家いる? -
大どんでん返しがあるのかな~と期待していたけど、特になし。静岡県東部が舞台の中心となるので、このあたりに住んでいるのであれば一度は読んでみても、損はないとは思います。ドラマ「ごめんね青春」的な、内容は薄いけどご当地ネタで盛り上がるような感じで。
警察の取り調べに関する問題も浮き出てきている。200p~から、取り調べに望む警察官としての矜持が格好良く語られているけど、それは現実でも言われそうな言葉だと思うし、こういう考えがあるから解決できた事件もあるのかもしれないけれど、やっぱり「推定有罪」の原則をたどるしか、人間による過ちを防ぐ方法はないと思うのだよね・・・
「被疑者が落ちる瞬間ってのはな、空気が張り詰める。ペンの転がる音、瞬き一つで、流れが変わる。それほど、微妙なもんなんだ。部屋の中は、塵一つまで、完全に俺がコントロールする。誰にも、邪魔はさせねぇ」p202