獣の奏者 4完結編 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 314
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773454

感想・レビュー・書評

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  • 大好きなシリーズ。
    何気なく1巻だけ買って、すぐ続きを買いに走った。
    しばらくは寝ても覚めても獣のことばかり(は、言い過ぎかも?笑)
    動物出ると弱い…。切なすぎて再読には勇気がいる。
    素晴らしい傑作ファンタジーです。

  • シリーズ完結編。王獣と闘蛇の秘されていた生態と戦争の話。
    ある意味ハッピーエンドだし、ある意味バッドエンドでもある結末はリアリティーを感じる。
    シリーズを通して架空生物の生態が、幻想的でありながらも現実的でもあるのが好き。

  • 2017/12読了。2度読み。戦争、人の愚かさ。 人生のはかなさと愛。切ないラスト。

    人の一生は短くても、リレーのように渡していく、その考えが心にひびく。中島みゆきさんの歌にもそういう歌詞がありました。

    しかし、狂乱のラストは何度読んでも胸が痛い。ファンタジー世界でも実世界でも、戦争とは酷く愚かなものだと思う… 結局、自分の手に負えない負の遺産を残してしまうのだから。

  • 圧巻の世界観、重厚なストーリー、そして繰り返す悲劇。
    希望のなかの無情、無情のなかの希望。みなが希望に向かってそれぞれに足掻く姿がひどく苦しい。世界は、上橋さんの考える、エリンの願う、『正解』に繋がったんだと思う。
    それでも、わたしの望む結末とは違かったので★3つ。わがままな読者ですみません。

  • 4巻完結編。
    個人として人間として社会としての闇や葛藤が色濃い巻である。ここにくるとストーリーより裏に流れる黒々しいものの圧迫感が強い。
    謎が解かれ、2巻で棚上げであった問題も結末を迎え、次世代に意思が引き継がれていく。まさに完結するわけであるがこの寂寥感。
    不完全なまま終わる2巻が好きです。
    だからといって3,4巻がないのは嫌ですが--;

  • 結局3・4はなくてもよかった

  • 終わってしまった。
    エリンが、イアルとジェシと長く長く幸福に過ごしている未来を、見たかった。
    だけど、たくさんの兵士の命を奪った惨禍を引き出した彼女が、のうのうと生きることは出来なかったのかもしれない、とも思う。
    王獣軍を指揮しようと決めたとき、カレンタ・ロゥに会っていれば。彼らがもう少し早く訪れていたら。色々なことを考えてしまいます。
    だけど、不思議と読後感は悪くなかった。すとんと胸に落ちてきて、受け入れることができました。これしかなかった、としか思えない。
    上橋さんと同じ年代に生まれたことを尊く思う。
    二巻の終わりに感じた凄さはちょっとなかったかな。とも思う。

    338ページを自戒として引用しときます。
    「わたしたちは、ばらばらで、言葉を持っていても思いはけっして、思うようには伝わらない。でも……それでも人は、道を探しつづける。」

    ただ、ジェシを好きになれなくてちょっとだけ辛かったかな、と。

  • ついに〈完結編〉
    これで終わってしまうのかと思うともったいなくて、でも先の展開が気になって一気に読んでしまった。

    この作品のテーマは何個もある。人がいるかぎり戦争は避けられないよとか、「獣」との付き合い方だとか。
    でも一番重要だと思ったのは「愛情」だ。

    エリンとジョウンにしてもそうだし、エリンとエサル、エリンと王獣のリラン。
    人同士だけでなく、人と獣の愛情も確かに存在する。

    極めつけはエリンとイアル、ジェシの家族愛。
    エリンとイアルは家族を守るために自分が犠牲になるかもしれない重大な決意をする。
    なんと美しく、儚いことか!

    なんとなく敬遠してたのだけど、もっと早く読んでおけば良かった。
    とにかく大好きな小説になった。

  • ファンタジーは想像できない世界が広がっていて、興味が無いと思って避けていたジャンル。
    主人公エリンを中心として、王獣・闘蛇をめぐる民族の歴史や争いなどを描いた物語。
    初めのうちはカタカナの登場人物に対して人間関係が分からず相関図を見ながら読み進めていたが、エリンと家族、闘蛇、王獣との描写を頭に思い浮かべて温かな気持ちになったり、想像もできない展開で先が気になり、一気に4巻まで読み進めた。
    エリンに協力的な人にはもちろん、反対側にいる人に対しても、それぞれの国や民族を思う気持ちを大事に描かれている。
    所々で前とのつながりが分からない場面や解読が難しい場面があったが、実際には存在しないものに対して想像を膨らますことができる壮大なファンタジー。
    編集後記で4完結編を想定してなかったと見て驚き。4完結編が無かったら今後が気になって物足りなく感じていたはず。
    これを見て、他のファンタジーを読んでみたくなった。

  • エリンが真摯に追い求め続けた、人は何故争い続けるのか、獣が自然に生きるとはどういうことなのか、何十年もの長きに渡る物語も遂に完結を迎えた。人という獣が群れをなす、そこには醜い争いがあり、多くの間違いを犯す。けれども、人は知ることで考え、たとえ一人では成し遂げられなくても、その心を受け継いで新たな道を探し続ける諦めない強さを持っている。この物語を、そしてエリンの生き様を通して、そのことを強く感じた。そして、その心は確実にジェシへと受け継がれている。最終章のジェシの言葉は哀しくも力強く響く。

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著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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