獣の奏者 4完結編 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3106
レビュー : 313
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773454

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ完結編。王獣と闘蛇の秘されていた生態と戦争の話。
    ある意味ハッピーエンドだし、ある意味バッドエンドでもある結末はリアリティーを感じる。
    シリーズを通して架空生物の生態が、幻想的でありながらも現実的でもあるのが好き。

  • 圧巻の世界観、重厚なストーリー、そして繰り返す悲劇。
    希望のなかの無情、無情のなかの希望。みなが希望に向かってそれぞれに足掻く姿がひどく苦しい。世界は、上橋さんの考える、エリンの願う、『正解』に繋がったんだと思う。
    それでも、わたしの望む結末とは違かったので★3つ。わがままな読者ですみません。

  • 結局3・4はなくてもよかった

  • 終わってしまった。
    エリンが、イアルとジェシと長く長く幸福に過ごしている未来を、見たかった。
    だけど、たくさんの兵士の命を奪った惨禍を引き出した彼女が、のうのうと生きることは出来なかったのかもしれない、とも思う。
    王獣軍を指揮しようと決めたとき、カレンタ・ロゥに会っていれば。彼らがもう少し早く訪れていたら。色々なことを考えてしまいます。
    だけど、不思議と読後感は悪くなかった。すとんと胸に落ちてきて、受け入れることができました。これしかなかった、としか思えない。
    上橋さんと同じ年代に生まれたことを尊く思う。
    二巻の終わりに感じた凄さはちょっとなかったかな。とも思う。

    338ページを自戒として引用しときます。
    「わたしたちは、ばらばらで、言葉を持っていても思いはけっして、思うようには伝わらない。でも……それでも人は、道を探しつづける。」

    ただ、ジェシを好きになれなくてちょっとだけ辛かったかな、と。

  • 闘蛇が地を覆い王獣が天に舞う時、大災厄が起きたとされる伝説の真実は?

    もうちょっと意外な結末を期待したんですが、大災厄があまりにストレートというか、なんでそうなるのかわからないところが物足りませんでした。


    (2012/11/6)

  • エリンが結果的に起こした事で、やっとみんなが目を覚ましたけれど、またその時代のひとたちがいなくなった頃に争うだろうなと。そう思うと何とも人間って学習するようなしないような。
    もう少し主人公家族が幸せになってほしかったので、外伝を読みたいと思います。

  • シリーズ完結編。少々がっかり。主人公一家の生活の描写はリアリティがあるのだが、国境を接する隣国との戦争に備えた準備とクライマックスは設定と展開に無理を感じた。

  • えっ…そんな終わり方?っていう
    エリンは国策に振り回されまくっていた
    約束したのに破られるとか、何のための約束なのか
    真王が悪いとも思えんし、アルハンが悪いとも思えんし、エリンが悪いとも思えんし
    戦争について考えさせられる

  • 久しぶりの日本語小説。あっという間に4巻まで読んでしまった。歴史的描写や細部の表現は欠けるものの、日本人による本格的なファンタジーを初めて読んだと思う。絶対的な正しさのない葛藤を描くあたり、日本人の価値観が強く表れている。

    『人は群れで生きる獣だ。群れをつくっているひとりひとりが、自分がなにをしているかを知り、考えないかぎり、大きな変化は生まれない。』

  • 思いを、知識を、希望を、つなぐ。

    とうとうここまで来てしまったか、という思い。ハッピーエンドかもしれないけど、現実にエンドはないというのを、突き付けたようにも思う。一筋の糸を繋いでいくしかない。そのためには、伝えること。かつてあった悲劇や罪を、目をそむけずに伝えることが、未来の平和へつながる。

    物語の登場人物の誰もが、自分の立場で真摯に生きようとしているから、安易な解決が訪れない。この物語が、ファンタジーでありながら、児童文学の枠を超えて、大人をとらえるのは、そういうところにあるのだと思う。同時に、それが児童文学の姿だとも思う。読む人を揺さぶり、考えさせ、いつか現実社会での行動のヒントにするための体験をできる読書。

著者プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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