コミック 冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773676

作品紹介・あらすじ

職員室に置かれた写真には仲間が一人足りない。俺たちの中に自殺した人間がいるのだろうか。止まったはずの時計が動きだすとき、また一人、同級生がいなくなる。黒板に書かれた「おもいだした?」の文字。8人が冷たい校舎に閉じ込められた本当の目的とは。話題のメフィスト賞受賞作を完全コミカライズ!

※本書は、2008年11月~2009年5月に刊行された「講談社コミックスKCDX」全四巻を二分冊した下巻です。

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物が多い分、各々の過去がどう事件と繋がっているのか読み取るのが難しい。小説はまだ読んでいないけれど、辻村さんの作品はいつも伏線回収が素晴らしい反面、漫画で読むとそれぞれの話が散らばってしまっているように感じられる。こちらはアナザーストーリーとして読むのが良いのかなと思った。

  • お話の細部が原作とはやはり異なって、別の冷たい校舎の〜が読めるような気がして嬉しかったです。漫画はサクサクと読める分、ショッキングな内容になっていたり。原作のたんたんと冷たい印象を壊さない、すてきなコミカライズだと思います。菅原の回想シーンで最後の帽子のカット、あそこからぐんとページを捲るスピードが上がるはずです。

  • ホラー的な描写の仕方が少し強く感じた。
    その分、ほっとするシーンでは気持ちが楽になった。

    大切な友人の嫉妬によりパニック障害を引き起こした深月のために、友達が団結し助け合う。
    深月に対して高野がいう言葉。「苦しんではいずりまわって生きゆく・・・人間なんてそんなもんだ。ただーその苦しみを俺にもw変えてくれ。お前の悲しみを俺たちにも話してくれ。俺たちは仲間だ」というセリフに泣いた。
    強かったけど、いい作品だった。
    小説はどんな感じなんだろう?

  • 飴玉の唄オチ。多分こっちが先だけど。

  • 全体としてはわりと好きなのだが、個々のエピソードがオチにどうつながってるのかいまいちよくわからない。

  • 上巻に続き、残りのメンバーが自分の闇と向き合いながら、学園祭で自殺した同級生は誰か、誰の意識下に閉じ込められているのか、全員が無事に抜け出すことが出来るのか、全てが解明する。他人が羨ましい。でも、みんな見えない所で苦しみがある。漫画だから読みやすいものの、やはり原作よりは省略されているだろうから、それぞれの心の傷や悲しみ、謎解きを原作小説でより深く知りたいと思えたし、活字ならではの怖さも味わえそう。最後は明るく終わるので読後感も悪くなかった。漫画でサッと辻村作品を楽しめたので良かった。

  • やっぱり辻村さんの台詞回しは上手だなぁ。
    漫画だとそれが青臭くなって陳腐に聞こえる。そこが残念。昭彦ちゃれえ笑

  • ついにコミック版も読了( ´ ▽ ` )ノ
    コミックだと更に世界観がわかりやすくなっていました。
    原作はかなり前に読んだから忘れている所も多く、ほぼ初読みの感じで最後までハラハラしながら読みました。

    そして改めて辻村深月先生の本は引きこまれるなぁと感じました。
    初めて読んだ「凍りのクジラ」から完全に辻村マジックにハマっています(笑)

    ちょっと遅れたけど祝直木賞☆そしてまた違う辻村作品読みたい!

  • 先が読めない。
    この人か?いや、この人かも?こうなる?あれ?とか思っているうちに終わってしまった。

    ただ、途中途中のストーリーに関しては、どこかで見たような話も多い。
    でも、全体でみると驚く展開ですごい。

    ただ、すごい。としか言えない。
    感動とか、心がほっとしたり、とかあんまりなかった。

    なんでだろって考えたけど、ストーリーの中に違和感とか、なんで?とか謎が残ったり、
    なんでそこまでってくらい深刻すぎることも。共感もあるけど、、それにしてもって感じ。何か、こういう話にもってくために、こういう人物集めた?とかちょっと思ってしまった。こんなに集まるものかな?大きな問題かかえた人間が。いや、それ言ってちゃ話しなりたたないか。
    んー、これが受験生の真の怖さなのかな?やっぱり小説で読むべきかも。

  • マガジンで連載していた時に読んだっきりで
    最近小説を読んで、また漫画も読みたくなったので購入しました。

    上巻に比べて絵柄が安定してきたかな、と思います。
    とりあえず新川さんの絵は好きなので購入したというのもあります。

    漫画も捨てがたいなぁ、と思わせてしまうのは
    過去編が細かく描かれていて、小説だけしか許せない!
    なんて思わせないところですかね。

    すべてを通して省略はされているものの
    博嗣と菅原の過去のやり取りをはじめ、
    うまくわかりやすくまとめてあると思います。

    話のネタバレは小説のほうで書きたいのであまり書きませんが
    個人的には最後ハッピーエンドなのはすごくうれしいけど、
    救われない話だな、と感じました。

    違う展開を期待してしまった自分がいました。

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著者プロフィール

新川直司 2008年『冷たい校舎の時は止まる』(原作/辻村深月 全4巻)でデビュー。
著作に『さよならフットボール』全2巻、『四月は君の嘘』全11巻。短編集『四月は君の嘘 Coda』。『さよなら私のクラマー』全14巻。

「2021年 『さよなら私のクラマー(14)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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