天の方舟(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773980

感想・レビュー・書評

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  • (上下巻合わせてのレビューです。)

    数年前に買って以来、全然読めていなかった本。
    ちょっと最近、重めの本を読まないといけなかったので、
    休憩がてら小説が読みたくて手に取りました。

    ODAの闇に迫ったストーリー。
    世の中、綺麗事だけじゃないですよねというのが、
    イヤという程思い知らされます。

    個人的に好きな作家のNさんやKさん、Iさん程まではいかないものの、
    現実の実情を実によく調べ上げ、物語を紡ぎあげた小説はまさしく自分の好みのジャンル。
    もうひと押しの深みがあっても良かったとは思いますが、
    ライトに楽しめて、終盤「なるほど、そうきたか」と思わせてくれる小説です。

  • 1

  • ODAを利用して不当な利益をあげていくコンサルタントと建築会社の話。かなり実話に近いところがあるように思える。ちゃんと途上国のためにODAが使われるのは難しいことが分かる。

  • 国際協力というクリーンなイメージとは裏腹な、裏金と権力に群がる人々を描いている。映画を見てから原作を読んだが、映画は少し違う展開だ。小説の方が面白い。

  • 国際貢献という美談を隠れ蓑にODA資金から甘い汁を吸う企業、役人、政治家。
    恐らくある程度の誇張をもって描かれているのでしょうが、リアリティがあるので悲しく、かつ腹立たしい。

  • 130122

  • ODAのことが理解できる。

  • 2014/01/26読了。途上国のインフラ開発を援助する日本からのカネの流れを、開発コンサル会社の女性コンサルタントを主人公に書いたフィクション。
    実際にはどこまでリアリティがあるのか分かりませんが、開発コンサルとゼネコン、政治家、役人の繋がり、途上国のために日本の税金から賄われる援助が実は日本企業を潤しているというのは、現実に起きている部分もあるでしょうか。
    お金で苦労して育った主人公が、悪いことだと知っていて葛藤しながらも裏金を稼いでいくところ、そして最後の幕引き。スケールの大きい話で興味深く読めました。

  • この手の小説で主人公が女性というのは新鮮だ。

    裏の金。
    実在するんだろうなぁ。

    結局は我々が払った税金。
    面白く読みつつも、だんだん頭にくる(笑)

  • ODAの金の流れ、賄賂、裏金。どれも今ひとつ突っ込んだディテールが足りない印象を受けます。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒。95年に刊行したデビュー作『龍の契り』が大きな話題となる。’97年『鷲の驕り』で吉川英治文学新人賞を受賞。以後、豊富な取材と情報量を活かしたスケールの大きな作品を発表し続けている。他の著書に『KATANA』『ポジ・スパイラル』『エクサバイト』「清談 佛々堂先生」シリーズ、『天の方舟』『深海のアトム』『夢窓』などがある。

「2020年 『令和版 全訳小説 伊勢物語 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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