翔ぶ梅 濱次お役者双六 三ます目 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 82
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062774284

作品紹介・あらすじ

大部屋女形の濱次に、まさかの引き抜き話が。天下の中村座が、思いもよらぬ好待遇で迎えたいというのだ。しかし巧い話には裏があるのが世の常で…。芸に生きる者たちの情熱と哀切を写し出す「縁」のほか、伝説の舞いを生んだ在りし日の有島香風の奔走を描く表題作など全3編。シリーズ第三弾。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ3作目。間が空き過ぎてレギュラーメンバーも思い出せない(涙)。って言うか、それでも面白く読めたのにビックリ。正確には物語の出来がどうこうというより(有島香風の幽霊とか処理が陳腐)、キャラクターが魅力的かな。最終話、主人公・梅村濱次の師匠・有島仙雀とその兄弟子・有島香風の若かりし頃のスピンオフまで、実に細やかな人物造形と丁寧な描写が行き届いていました。色名とか、仙雀や濱次の着こなしとか。ただ、近藤史恵によく似たシリーズがなかったっけか…??

  • 2019/7/31
    三ます目。
    仙雀師匠の怒りがグッとくる。
    濱次の煮え切らなさは百戦錬磨の師匠さえ惑わすのね。
    平九郎も嫌な奴じゃない。
    ちゃんと芸に向き合ってる人は濱次に気が付くのよ。
    今後が気になるね。
    若い時の香風も仙雀も粋です。

  • 2019/2/11(月曜日)

  • 濱次シリーズ第三弾、文庫オリジナル。表題作など全3編
    「とちり蕎麦」・・・短編
    「縁」・・・中編
    「翔ぶ梅――香風昔語り」・・・短編

    まだまだやる気を出さない濱次に、周りがやきもきしている様。これだけ周囲の人たちに愛される濱次は、どんな成長を見せてくれるのだろう。

    次も間を空けずに読まなきゃ。

  • 濱次お役者双六 第三作目。期待の二枚目の過去「とちり蕎麦」、中二階達の「縁」、話しの中で伝説とされる舞いの誕生話「翔び梅」の中編3話。濱次じれったいわー!と思いつつも、そう性分とかが変わるわけでもないし…と行きつ戻りつ。でもまあお師匠さん達の気持ちもわかったので、ますが進むのを待つしかないのか…在りし日の香風さん達話しはもっと読みたい!

  • 相変わらず各キャラが良く面白い

  • ★3.5

  • 実力があり周囲から期待されているのに、本人には出世しようという野望も無いのんびり屋の濱次。
    そんな森田座の大部屋女形、濱次が主役のシリーズ三冊目。

    今回は3篇の短編集。

    舞台でとちった役者が詫びとして楽屋中にふるまう蕎麦をめぐる「とちり蕎麦」は軽めの前菜。
    次の「縁(よすが)」は天下の中村座から濱次の引き抜き話が持ちかけられるが、当然ながらそこには裏事情があり・・・というお話で、主菜に当たる短編。
    最後の「翔ぶ梅-香風昔語り」は師匠の仙雀と今は亡き香風の若き日のお話。
    おまけのスピンオフって感じです。

    周囲が放っておけないほどの濱次の才能がどんなもんか、見てみたいですね。
    映像化されたら・・・と、今から楽しみです。

    才能や華の無い者が、それを持つ者に嫉妬して一騒動、みたいな「アマデウス」的展開を期待したのですが、そんなふうにはならない軽みもいい感じです。

    外堀を埋められつつある濱次がどう腹を括るのか、お楽しみは次巻に。

  • 濱次シリーズ第三弾。雑誌に掲載された物を加筆修正した短編2本と中編1本。前巻の書き下ろしより以前に書かれたので「とちり蕎麦」はかなり加筆され結末も変わっている。「翔ぶ梅」はほとんど変わっていないかな。「縁」は初読み。いずれも自分は欲もやる気もないのに周りがどんどん盛り上がり流されていく濱次らしい話で面白い。けたたましい中二階連中のやり取りも微妙な腹の探り合いも相変わらずで楽しい。そろそろ濱次にも一皮剥けて欲しい展開となってきた。「翔ぶ梅」も若き香風と仙雀のやりとりが楽しくビシッと決めてくれた。

  • 【3】「とちり蕎麦」「縁」「翔ぶ梅」の流れも良く、今回も面白かった。段々と女形・濱次の隠れた才能に目を留める人も増えてきて、本人も少しは芸に真剣に向き合う気になったのかな?本当に開花するのが楽しみです。そして森田座の大部屋役者の面々の賑やかさがたまりません。なんだかオネエが、わいわいやってる様でw。ところで作者が女性とは、ここで初めて知ってビックリでした^^;

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著者プロフィール

田牧 大和(たまき やまと)
1966年、東京都生まれの小説家。明星大学人文学部英語英文学科卒業。市場調査会社に勤務しながら、ウェブ上で時代小説を発表していた。2007年『色には出でじ、風に牽牛』(『花合せ』)で第2回小説現代長編新人賞を受賞。
代表作に、『花合せ 濱次お役者双六』などの「濱次シリーズ」、『鯖猫長屋ふしぎ草紙』の「鯖猫長屋シリーズ」などがある。

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