幻想郵便局 (講談社文庫)

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レビュー : 361
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062774291

感想・レビュー・書評

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  • 後味の悪くないファンタジー作品。
    さらっと楽しく読みたいときにぴったりです。
    重すぎる作品はやだな~っていう日もありますよね。

    カフェで、ラテアートを描いてもらったカップを目の前に置いて
    時間を気にすることなく、本屋で買ってきたばかりのこの本を開いて
    のんびりする、っていうのが理想かも。

    不思議な登天郵便局で働くことになったアズサは
    履歴書に書いてあった、得意なことがきっかけとなり、アルバイトが決まったわけだが

    履歴書にはうそは書かないでしょう?って言われているアズサを見て

    自分をアピールできることって
    履歴書にかしこまって書けると思われているようなことだけじゃないんだよなあって思ったのです。

    個性ってそれだけじゃないじゃん?っていうか。

    ふとしたことで見逃してしまいそうな個性が
    たくさん詰まった作品でもありました。

  • なかなか好きかなー
    ホラー-ミステリー-ファンタジー…
    いろんな要素が含まれてるけど、
    最終的にはどこかほっこりする作品。

    1番はアズサの気持ちに共感できたこと。
    「夢」とか「なりたいもの」とか。。。
    自分にもよくわからないし…

    読みやすくていい作品だったけど
    読みやすさ-展開の速さが際立ったせいで?
    情景描写なんかが少なくて「パッ!パッ!」と
    進みすぎちゃった感。
    もう少しゆっくりふんわりでもよかったかな。

  • 就職浪人だった主人公の特技は「探し物を見つけること」。これがなぜか決め手となって郵便局へのアルバイトが決まったのだけれど、その郵便局は普通の郵便局ではなく、死者と生者のあいだを取り持つ不思議な場所だった…。
    生きることと死ぬこと、そんな深遠なるテーマをのほほんとした筆致でユーモア交えて語る物語。終盤に不穏な展開を迎えてサスペンス混じりになりつつも、語り口がやはりほんわかしているので、どこかのんびりとした印象のままでした。
    死者はかたちとしていなくなっても、心の中には生き続けている、いやそれだけではなくて、どこかちがうかたちで生き続けている、という思い(願いかな)を感じました。

  • 全然ホラーじゃないんやけど、びびりの自分としては夜一人では読みたくなかった(笑)
    でもおもしろい設定

  • 短大卒業後の進路がなかなか決まらない主人公が「探しもの」という特技を見出されてこの世とあの世を繋ぐ郵便局でアルバイトをするほのぼのホラーミステリー。とても気楽に読める。「和菓子のアン」が好きな人ならきっと気に入る。中高生くらいにおすすめかも。

  • ツイッターの評判良かった割には普通だった。

    山の上の郵便局はあの世と繋がってて、主人公はそこでなくなった人と交流したり殺された女性の犯人探しを手伝ったりという話。
    いろんな要素が詰め込まれてて盛り上がりに欠けたかな。
    あと主人公は短大を卒業した新社会人のはずなのに中学生くらいに脳内変換されて困った。
    一人称のモノローグが平易で中高生で読める作品だと思う。

  • やりたいことがみつからない、短大卒の就職浪人アズサ。なりたいものをみつけるまでアルバイトをするのが郵便局。その郵便局は奇妙な死人と現世を繋ぐところだった。

    アズサの両親、怖い立花先生、怨霊になった真理子が魅力的に思った。

    「カローラⅡに乗って〜♪」の歌を知らない世代がいてるなんて!年月が経つのがはやい!

  •  途中は展開が読めず、各エピソードが少しずつつながっていることが分かるまでは面白さがわからなかった。終わってみるとミステリーの要素もありで単に怪奇ものではない。成仏できない真理子さんがどこかの映画館へ行ってしまった?これが第2弾の幻想映画館につながるのか?でも、もう読まないと思う。

  • 表紙が素敵ですね。
    それだけで手に取りました。
    何も予備知識もなく読み始めたのですが結構楽しめました。
    堀川アサコさんの作品は確か2作目なので安心してたのかななんて、私なりに解釈していますが・・・・。
    「なりたいものになればいい」確かにそうなんですが、それが難しいんだよね。
    この主人公もそんなジレンマに陥っているんでしょう。
    しかも、不器用とくればなおさら
    特技は探し物?
    うーん不思議な不思議な物語ですが、死者の行く末とか、生けるもののご有徳とかを考えさせる物語ですよ。
    しかも、堀川さん独特のアプローチで無理もない感覚でその感覚にずるずると呼び込まれてゆくその感じが素敵です。
    怨霊あり、鬼あり、未亡人あり、殺人者あり、神様ありと何でもありですが最後には納得してほのぼのしてもらえるでしょう。
    結構この感覚好きですね。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「表紙が素敵ですね。」
      雰囲気にピッタリですよね、このイラストレーターさんのサイト「空中メトロ」のgalleryで、色々観るコトが出来ます。...
      「表紙が素敵ですね。」
      雰囲気にピッタリですよね、このイラストレーターさんのサイト「空中メトロ」のgalleryで、色々観るコトが出来ます。
      http://yaneura.dotera.net/

      「幻想映画館」も文庫化されるので、読むのが楽しみです!
      2013/04/18
  • なーんの取り柄もなく就職活動もうまく行かない女の子アズサは唯一の特技『もの探し』を見出され、山の上にある不思議な郵便局で働くことになった。そこは彼岸と此岸を繋ぐとても特別な郵便局で、赤い顔をした大きな局長、オネエの局員に郵便を得意とするおじいさん、スーパーマンのような用心棒が働いていた。訪れる客は生きてるものから亡くなった人まで様々。そんな職場でアズサはある探し物の依頼をされる。それは古来からその土地にいる神様との土地争いの際に得た権利書であり、物語を通してアズサは他の局員や幽霊の女性マリコと共にその争いに巻き込まれてゆく。天国と現世を繋ぐ話はたくさんあるけど、郵便局がその橋渡しをしてるのは素敵だと思う。神様との土地の権利争いにただの人間の女の子が選ばれて巻き込まれてゆくなか、彼女が戸惑ったり焦ったりととても現実的な雰囲気もあった。不思議な話だったっていうのが全体的な印象。この郵便局にいってみたいと頭の中で綺麗でおしゃれな外観や内観を想像しながら読み進んでた。とても優しい雰囲気をもったミステリアスなお話。

著者プロフィール

堀川 アサコ(ほりかわ あさこ)
1964年生まれ、青森県出身の小説家。
2002年、『芳一――鎮西呪方絵巻』が第15回小説すばる新人賞の最終候補。2006年、『闇鏡』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、デビュー。
文庫化されている『幻想郵便局』が書店員たちの後押しもあって大ヒットし、「幻想」シリーズとして人気を誇る代表作となった。

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