- 講談社 (2013年1月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784062774437
作品紹介・あらすじ
たった一度きりの高校生活。一生記憶に残るような、燃えるものを探したい――けれど、それが何か分からない。そんな不安や閉塞感を抱いた生徒たちが、クイズ同好会を結成した。記憶力が致命的に劣るリーダー。テニス部を途中退部した美少女。ケンカは強いのに、じつは極端なアガリ性の不良少女etc.。個性豊かなメンバー7人が、「本当の仲間」を見つけ、全国高校クイズ大会出場を目指す! (講談社文庫)
たった一度きりの高校生活。一生記憶に残るような、燃えるものを探したい――とは言うけれど、それが何か分からない。そんな漠然とした不安や閉塞感を抱いた生徒たちが、放課後の一室に集まった。キーワードは、なんと「クイズ」。変わり者として知られる二年生の男子生徒が、クイズ同好会の創設に向け、のべつまくなしに有志を募ったのである。クイズ? 何それ。カッコ悪い。周囲から冷ややかな視線を浴びせられ、心が折れそうになる会員たち。だが、次第に「クイズ競技とは、スポーツと同じ真剣勝負である」ことに気づき、その魅力に惹きつけられていく。記憶力が致命的に劣るリーダー。テニス部を途中退部した美少女。演劇をしたいけれど、人数集めに自信がない気弱な少年。ケンカは強いのに、じつは極端なアガリ性の不良少女etc.。個性豊かなメンバー7人が、「本当の仲間」を見つけ、全国高校クイズ大会「ビロード6」出場を目指す――。累計25万部突破『浜村渚の計算ノート』シリーズの著者が描く、爽やかな文化系青春小説。解説=福留功男
みんなの感想まとめ
高校生活の一瞬を大切にしたいと願う生徒たちが、クイズ同好会を結成する物語です。個性豊かなメンバーが集まり、全国高校クイズ大会「ビロード6」を目指す中で、友情や成長、そして困難に立ち向かう姿が描かれてい...
感想・レビュー・書評
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年の瀬に何て本を読んでしまったんや…!
めちゃくちゃ面白かった!!!
(こればっかりやな)
イヤイヤ、著者の本は(別タイトルを)読んだことがあるような、しかも途中で挫折したような気もするけど、違うかなあ…。笑
たぶん、図書館の蔵書リストから検索して読んだ。クイズ好きの仲良しグループが何かしらのイベントに挑む話かなあ、と、思ったらとんでもない。
「カブキブ」も、同じような部活青春モノやったけど、「カブキブ」とは何か違うかったなあ。
(どっちもめちゃくちゃ面白かった)
共通点は、「何かに打ち込む姿勢」かもしれへん。ほんで、わたしが一番好きなテーマやねんな。
わたしがこの年齢のころは、打ち込む「何か」は、メジャーなスポーツであるのが当たり前やった。
その後、マイナーなスポーツに打ち込むフィクションが脚光を浴びるようになって、ほんで今はこんなふうに、「人と違う何か」がテーマになることも増えた。
単純に、人と違う何かをすればいいというわけでもなくて「これをやっていれば自分の立場はそこそこ守られるのはわかっているけど、それではない何かに打ち込む姿勢」が大事なのかもしれない。
あとがきで著者が書いていたとおり「スマートに大概のことはこなせる」著者ならではのテーマなんやろうなあ。
これだけ情報過多の世の中だけに、「場を読む」という評価基準はわたしが若かったころよりずっとずっと高くなっていると思う。
「わかるよね?」という流れと、仮に知らなくても「自分で調べられるよね?」と、いう「常識」は、30年前には絶対になかった。当時は「わからないならわかるまで走れ」やったと思うもの。
今は「走るより調べろ」と、いうような気がする。そうやって過ごすのに、いざ社会に出たらまだ「わかるまで走れ」世代が主流やから、急に走らされる、今の若い人ってそういう感じなのかなあ、と、思うことが増えてきた。
それだけに、若いうちから、打ち込める何かを持っているか持っていないか、その感覚を知っているかどうかが、わたしらのときよりずっと重要になってくる気がするなあ。
勉強はせなあかん、場を読みつつそれっぽくすごさなあかん、でも、打ち込めるものがある感覚を知っているほうが有利、と、今の若い人に求められることって多すぎる気もするな。
「そんなん、どうでもええわ!」て言うて、わたしらを笑い飛ばして好きに振る舞えるぐらいでええんやろうな~。
そしてわたしはというと、若いころはほんまに好き勝手にやった。そのときにしかできなことを充分やったと思っている(わたしの尺度で)。
だから、若いうちにもっとこうやっておけばよかった! っていう後悔はあんまりなくて、それよりも今、30代後半から40代にかけて、「そろそろ落ち着かんとあかんよな」って思ってから回ってきたことのほうがちょっと後悔してる。笑
2020年もいろいろあった。前述の通り、44才にもなったんやから物分かりはよくなっとかなあかんって何度も思ったけど、最後の最後で「アカンやろ」ていうぶち壊し方をして終わった。笑
それはそれで「あー…」って思うけど、若いころもわたしはいつもこんなんやった。
ムキになるし人の話聞かんし暴走するし、でも、その物事に対して真面目ではある。真面目ゆえに融通がきかん、と、思う(よく言えば)。
そうやったそうやった。わたしってそんなん。
そんなんこの年齢で言うとったらアカンやろって思ってたけど、この年齢やから言うてもええんちゃう。そのぶん、責任は持たんとあかんけども。
あとがきでも語られていた「どのキャラが好きですか」と、いう問いかけ。
しばらく考えて、わたしは、アンペアくんやわ~。何やの、ヒポクラテス・クラブの人ちゃうやん~(笑)。
憧れ具合でいえば、アンペアくんみたいに、自分で自分のやりたいことをやる人に、ほんまに憧れる。
軸がある人に憧れがあるから。
なので、ヒポクラテス・クラブで言うなら、土方さんかな。芯の通り方がわかりやすくて、王道で、柔軟性もあるね。それを言うと、ほんまにみんなそうやね。
すごく面白くて、ものすごいいきおいで読んだ。ほんで、いろんなところで泣きそうになったよ。
やっぱり、「熱中する」と、いうところに、泣けるものがあったなあ。一生懸命っていうのはいいな。ほんとうに、いい。
「何の役にも立たないことをやる」と、いうのは、全然合理的でもないし生産性もないし、一見、「仕事」としてはアカンくて、「そんなことができるのは学生のうちだけだ」なんて言うのよ。
でも、今のわたしらの年代(と、その上)が好むフィクションってどうよ。無駄と思えることに熱中して、それがいつか実を結ぶっていうサクセス仕事話が多いよねえ。
結局、永遠に「熱中できることと、それを共有できる仲間」を、求めているのよ。なので、いくつになったからってそれを卒業する必要なんて、ないんちゃう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
クイズ同好会に所属する高校生たちの、熱い想いを爽やかに描いた物語。
時に衝突したり挫折を味わったりしながらも、目標に向けて奮闘する姿は青春そのもので、そのひたむきさには胸が熱くなります。
同好会メンバーをはじめ、個性的な登場人物も魅力的で、またいつか他の作品で会えると良いなぁと思いました。 -
勝手に青春ミステリーだと思い込んでたので、とっても青春だった。私にはもう眩しすぎる。
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何もないところからクイズ同好会を立ち上げて大会に参加しようとする話で、妨害が発生するあたりも含めてよく出来た青春ドラマみがある。 予選とかなくいきなり強豪校と戦えるんだ?とか瑣末な疑問は生じるけど大会自体エピローグ的なとこだし別にいいのか。合宿のとこがなんとなく一番好きかも。
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青春熱血ストーリー。展開が王道でだいたい予想できる一方で、やたら熱くて心にひびくものがある。
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青春を通り過ぎた人間に青春小説は刺さりすぎる。
ましてや私は、同士を集められず高校生クイズを断念した人間だから、双月高校の彼らが羨ましくて仕方ない。いいなぁ、クイズで青春出来て。自分の青春も悪くなかったと思っているけれど、本の中に閉じ込められた青春は余りにも魅力的だ。 -
テニス部に所属するも行き詰まりを感じていたアリサ。クイズ同好会を作るために誰彼構わず声をかけていた不思議な先輩のことが頭に残っていた。陰キャ男子、不良女子、スポーツ男子など、個性豊かな面々がクイズ同好会に集まって……。
今ではミステリ作家として名を馳せている青柳碧人さんの不運なデビュー作、らしい。なんならそのことについて書かれたあとがきだけで衝撃の物語になりそうである。そのせいもあってか、高校が舞台とはいえ、ちょっと青臭く芝居くさい気はする(特に生徒会長)。まあ、フィクションなんだからそんなに気にならないけど。
クイズをテーマした作品は多くはない。『君のクイズ』がプレイヤーの内面を深く描いたのに対してこれはみんなでクイズの青春。大人としてうらやましくなってくる。キャラクターも個性的なので、好みが分かれそうだ。 -
高校クイズ研究会の物語
クイズ研究会の捉え方が、ちょっと古い感じがするのも、2007年の作品なら、やむを得ないか
解説が福留さんってところも、ツボ -
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たった一度きりの高校生活。
一生記憶に残るような、燃えるものを探したい――とは言うけれど、それが何か分からない。
そんな漠然とした不安や閉塞感を抱いた生徒たちが、放課後の一室に集まった。
キーワードは、なんと「クイズ」。
変わり者として知られる二年生の男子生徒が、クイズ同好会の創設に向け、のべつまくなしに有志を募ったのである。
クイズ? 何それ。
カッコ悪い。
周囲から冷ややかな視線を浴びせられ、心が折れそうになる会員たち。
だが、次第に「クイズ競技とは、スポーツと同じ真剣勝負である」ことに気づき、その魅力に惹きつけられていく。
記憶力が致命的に劣るリーダー。
テニス部を途中退部した美少女。
演劇をしたいけれど、人数集めに自信がない気弱な少年。
ケンカは強いのに、じつは極端なアガリ性の不良少女etc.。
個性豊かなメンバー7人が、「本当の仲間」を見つけ、全国高校クイズ大会「ビロード6」出場を目指す――。
(アマゾンより引用)
面白かった -
クイズ
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高校のクイズ同好会のお話
生徒たちそれぞれのキャラが濃い
ま、その分現実離れしてる描写もあるけど、ラノベとして見れば普通かな
出てくるクイズの9割がわからない(笑)
ガチのクイ研ってこんな?
ナナマルサンバツはまだわかる問題もあったけど
それにしても、メンバー選出のくだりは青春だなぁ
勝ちにこだわるか、想いを大事にするか
多分、僕が誘われた立場だったら辞退する側だな、きっと
そして最終判断を担った葉山さん、カッコイイ
その判断、間違いではないと思うよ
本戦のところをスルーしたのも、そこが主題ではないからだね
高校のときの思い出って一生モノという事を再認識させてくれる小説でした
僕の場合は思い出すのは高校のときではなくて、大学の生活を思い出すだろうね
部活とか実習とか3年後期の暇な時期とか院試勉強とか卒論とか修士のときとか -
胸が少し苦しくなりました。もう自分には送ることのできない日々を楽しく読みました。わたしにももうこれから交流がないにせよ、自慢できる日々と仲間がいたことを思い出すことができました。
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クイズを題材とした高校生たちの青春物語。
クイズ同好会を新たに作り、大会出場を目指していく。その過程に起こる「青春をかけている」がゆえの問題を乗り越えていく過程を楽しむ小説である。
何もないところから新たに始めて快進撃を続けていくサクセスストーリーはそこにはない。
あるのは極めてリアルな、いつの時代も色褪せない若者特有の悩み。
それぞれ魅力的な個性をもった登場人物たちが、それぞれ抱える背景をもとに、クイズを通して青春を過ごしていく。
クイズネタにはあまり興味がないので、その点について特に違和感はないが、所々表現や文体が読みにくいのが個人的にはマイナス。
だが、人間味あふれる登場人物と、その葛藤には大変心を動かされた。
ただし、登場人物ごとに背景描写に濃淡があるのが気になる。
青春よろしく一気に駆け抜けるように読み進めることをオススメする。 -
2016大学コンソーシアムせと ビブリオバトル
チャンプ本
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
クイズに青春を捧げたクイズ同好会の面々がそれぞれ個性が強くて楽しい。
高校生らしい良い所も悪い所もある子達で、そこが魅力的。
とにかく熱い勢いを感じる青春物。 -
これぞ青春というような高校生の熱い思いが目一杯詰め込まれています。
登場人物たちもストーリーの進行上、描かれる場面が印象的なため個性が強いような気がしますが、今、学生時代の友人たちと酒でも飲みながら昔話をすれば、思い出補正もあるので、おそらく周りにいた人たちとなんら変わらないと感じるレベルなのが物語に入り込みやすい要因な気がします。
クイズ自体に関する知識等はありませんが、10年近く前までは「全国高等学校クイズ選手権」を毎年楽しく見ていたのを思い出しました。
「俺、サミねえが誰かのために戦って、勝ったら、マジ尊敬するよ、頭上がらない」―「てめえ、それ、プレッシャーかけてんのか?」―「ははは。ピンポン。正解」(P183)
こんな感じの掛け合いができるサミねえとアンペアの関係こそ青春小説の醍醐味かもしれない。 -
ヒポクラテスクイズ同好会。地味な眼鏡っ子や、不良に美少女、プレイボーイなどが、アツいリーダーの元に。
キャラの濃い生徒たちが集まった。目指すは、全国高校生クイズ選手権大会!
青春をクイズに懸ける、という設定が面白いし、テンポもいい。ただ、登場人物が1、2人多く、それぞれをクローズアップしきれないのが、残念。
著者プロフィール
青柳碧人の作品
