実見 江戸の暮らし (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062774611

作品紹介・あらすじ

相手の顔さえよく見えないほど暗かった行灯。「数メートルに一軒」というほどの隆盛を極めた外食店。離婚・再婚は当たり前、婚活不要の自由な結婚事情-。名所図会や絵草紙をはじめとした図版を豊富に収録。目で見て、読んで追体験する、表舞台の歴史資料には記されない、江戸庶民の実生活を徹底ガイド。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代の普通の暮らしを、小説の挿絵、地誌類の挿絵、絵本類を使用して「見て」いく。想像以上に暗かった照明器具(でも種類は多い!)、とても自由でお洒落な着こなし(今だったらだらしないで終わる)の着物の着方、テーブルなんてなく、床に置いた食事。食べ物やお金、暦…。絵で見ることによってすっと入ってくる。時代劇のウソを上書きしながら、もっと知りたくなりました。

  • 読了。
    時代小説では浮かび上がってこない、江戸庶民の日々の暮らし。
    現代と比しても、流通経路はかなり高度に発達していて、且つ、現代よりもはるかに無駄の少ないエコシステムが実現されていたことが分かる。
    確かにその日暮らしではあるものの、それが許される社会システムは、現代よりはるかにストレスフリーで、人に優しかったに違いない。

  • エコピープル37|石川英輔さんインタビュー
    http://www.ecobeing.net/ecopeople/peo37/index.html

    『実見 江戸の暮らし』(石川 英輔):講談社文庫|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000206172

  • 江戸時代の生活のことが知りたくて、石川英輔の『実見 江戸の暮らし』を読みました。
    石川英輔の作品は、今年の7月に読んだ『大江戸省エネ事情』以来ですね。

    ------
    歴史・時代小説ファン必携
    エネルギー問題、食料事情、貧困だってなんのその
    図版で一目瞭然! 住んでいるようにわかる江戸庶民の暮らしぶり

    人気のおかずは? 快適に暮らすための知恵とは? 当時の貨幣経済はどうだったの? 江戸庶民の毎日は、リサイクルを徹底し、低エネルギーでありながら実に豊かだった。
    当時のベストセラーの挿絵に息づく、バラエティ豊かな江戸の人々の衣食住を、分かりやすく解説。
    時代小説の副読本としても役立つガイドブック。
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    講談社が年3回発行していた時代小説誌『KENZAN!』に2006年(平成18年)から2009年(平成21年)にかけて掲載された『江戸を解く』を一冊にまとめて2009年(平成21年)刊行された作品です。

     ■江戸を絵で見る
     ■江戸の食さまざま
     ■江戸の魚河岸・青物市場
     ■江戸の酒
     ■江戸の着物
     ■明かり
     ■江戸時代のお金
     ■明六ツ、暮六ツの世界
     ■旧暦の世界
     ■あとがき
     ■解説 小梛治宣 

    相手の顔さえよく見えないほど暗かった行灯… 「数メートルに一軒」というほどの隆盛を極めた外食店、離婚・再婚は当たり前、婚活不要の自由な結婚事情―― 名所図会や絵草紙をはじめとした図版を豊富に収録、、、

    目で見て、読んで追体験する、表舞台の歴史資料には記されない、江戸庶民の実生活を徹底ガイド!

    江戸時代の時間について説明されている『明六ツ、暮六ツの世界』がイチバン興味深かったし、勉強になりましたね、、、

    時代小説や時代劇で一刻というのは現在の2時間、半刻というのは1時間… と勝手に思い込んでいたんですけど、当時は定時法ではなく、不定時法(一刻は、明六ツと暮六ツの間を昼と夜でそれぞれ6分割)を使っていたので、日によって異なることや、明六ツや暮六ツというのは決まった時間ではなく、明六ツは日の出の35分前、暮六ツは日没後35分と、これも日によって異なるなんて、初めて知りました。

    太陽の位置で時間が変わるから、同じ日本でも緯度が変われば違う時間を使うということになるんですもんねー 現在とは、時間の概念が全く違うということに気付き、カルチャーショックでした… でも、新しいことを知るというのは愉しいことでもありますね。

  • 2013年1月16日、初、並、帯無
    2015年8月1日伊勢BF

  • 江戸風俗のあれこれのエッセイです。
    特徴としては、当時の絵画から風俗を語るって言う方法が特徴的ですね。
    服の着方やら食事の仕方やらが、よりリアリティを持って届きますね。
    まぁ、類書を読んだことがあるなら、特に取り立てて読むほどのこともないかと思いますが。

  • 二十四節季は太陽暦。農業をするために必要。種まきなど。昔の暦は太陰暦でうるう月などあったり、月の長さが毎回違うのでややこしかったらしい。
    この本で勉強になりました。 その他色々面白かった。カラーで当時の資料を見れないのが残念。

  • 当時の様子を描いた絵が多く引用されているので分かりやすい。
    ヘェ〜と思いながら軽く読めます。
    学校の授業では習わないこと、時代劇では分からないことが盛りだくさんで、江戸庶民の文化に興味がある方は面白いと思う。

  • ・「旧暦の日付は農業用には使えない」(p298)
    ・「旧暦に季節感を感じるのは、月や日の数ではなく二十四節気だが、二十四節気は純粋な太陽暦」(p299)

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