- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062774819
作品紹介・あらすじ
名古屋の名家に代々伝わる「幽霊箪笥」の修理を依頼した男が、港の運河で殺された。さらにその箪笥修理の職人を訪ねた謎の男の死が、遠く奥松島で発覚する。真相究明を依頼された浅見光彦は、箪笥に隠されていた五言絶句と「在不等辺三角形之重心」という謎の一文に目を留めた。二つの死と漢詩を結ぶ接点とは!?作家生活三十周年&講談社創業百周年記念書き下ろし作品。
感想・レビュー・書評
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⚫︎舞台は名古屋、小説での名家とは実は松坂屋さんのこと、そのルーツは戦国時代に遡るということをこの小説で初めて知リ三越さん以上に歴史あることにも驚いた。小説ではそんな推理物以外の文化的知識探求が盛りだくさんが内田康夫作品の魅力と思います。
⚫︎百貨店は近年どこも経営が良くないようだが、銀座松坂屋さんはいわゆる百貨店を業態を変え現在に至っているようですが。その辺を踏まえてこの小説を読むと面白いのでは ^_^詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20170915読破
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面白くないわけでは無いが、読み進めるワクワク感が全く無い
犯人にも意外性無し -
名古屋の名家に代々伝わる「幽霊箪笥」の修理を依頼した男が、港の運河で殺された。さらにその箪笥修理の職人を訪ねた謎の男の死が、遠く奥松島で発覚する。真相究明を依頼された浅見光彦は、箪笥に隠されていた五言絶句と「在不等辺三角形之重心」という謎の一文に目を留めた。二つの死と漢詩を結ぶ接点とは。
作家生活三十周年&講談社創業百周年記念書き下ろし作品。 -
久々に、浅見光彦シリーズを読んだ。
「貴賓室の怪人」「イタリア幻想曲」などの、飛鳥編もよかったけど、今まで無いような題名に、魅かれてしまった。
今回のこの本は、名古屋の旧家、正岡家の代々の仙台箪笥の修理の依頼を、奥松島の職人が、請負い、其の箪笥を「幽霊箪笥」と、呼ばれることから、周辺で、殺人事件が起きる。
正岡家と、浅見光彦の兄との交流関係で、光彦が、犯人を見つけることを、依頼されるが、箪笥から、五言絶句の言葉の暗号を解明するという、ミステリーに、なってくる。
エドガー・アラン・ポーや、シャーロック・ホームズの様な解読する作品同様に、謎ときに、ワクワクしてしまった。
しかし、最後は、なるほど、永久に秘められた「秘密」は、墓場まで持って行かないと駄目なのだと、、、、。
この本の刊行にあたって、1年もたたずに、東日本大震災が、起こり、この本の舞台となる東松島も、被害が、大きかった。
この本の「陽奇荘」と言う場所も、名古屋市に実在する施設であり、宮城県東松山市の「野蒜築港跡」も実在する史跡だそうで、1度行ってみたいと、思う。
汪兆銘の事跡も、調べてみようと、思いました。
まだまだ、東日本大震災、原発問題にしても、解決していない事ばかりで、一市民として、募金をしたぐらいですが、未だに、ベルマークを集めたりして、震災寄贈マークとして、送っています。
早く、この本が、書かれた時のように、東北が、魅力的な場所に、回復して欲しいものだと、心から願います。 -
人生初めて読んだ推理小説。
ドラマを見てるので入りやすかった。
推理に加えて暗号解読も出てきたので、面白かった。
でも犯人が分かってからは、意外な展開で腑に落ちなかった。
また違う作品を読みたくなった。 -
タイトルセンスが絶妙で気に入りました。
あくまで文系の自分にとって新鮮だったというだけで、不等辺三角形という言葉をきちんと理解している方にとってはどうってことないのかもしれないですが。
名探偵、浅見光彦シリーズの一冊。
名古屋にある名家、正岡家が所有する別荘「陽奇荘」に保管されていた曰くつきの古箪笥。
地元民から『幽霊箪笥』と呼ばれるそれの修理を依頼した男性が、数日後殺害される事件が発生した。
さらに、修理を依頼された職人の家を訪れた男もまた、不審な死を遂げていることが判明する。
事件の解決に協力を依頼された浅見は、箪笥に隠されていた漢詩と、「在不等辺三角形之重心」という謎の一分の書かれた紙に糸口を見出す。
これらが示す事件の真相とは一体なんなのか。
タイトルが気に入ったと書きましたが、不等辺三角形そのものにはあまり深い意味はありません。
やはり核となるのは『幽霊箪笥』とその所有者である女性でしょう。
細やかな情景や心情の描写によって、まるでドラマの映像を目にしているような説得力を感じることができます。
それでいて、主人公がひどくあっさりとした人格であるため、じとじとした湿っぽい人間関係の醜さのような感触は受け流されている箇所が多く感じました。
残念だったのは、設定の後だしが多くて、こちらで情報を基に推理する要素が少なかったことくらい。
それ以外は堅実なミステリー書籍だと感じました。 -
浅見光彦、さすがにケータイ(原文ママ)の充電を忘れないようになったらしい。
長年、自動車電話に親しんでいたので、隔世の感があるな〜。
でも、相変わらずの展開で安心できる。 -
名古屋の名家に代々伝わる「幽霊箪笥」の修理を依頼した男が、港の運河で殺された。さらにその箪笥修理の職人を訪ねた謎の男の死が、遠く奥松島で発覚する。真相究明を依頼された浅見光彦は、箪笥に隠されていた五言絶句と「在不等辺三角形之重心」という謎の一文に目を留めた。二つの死と漢詩を結ぶ接点とは!?作家生活三十周年&講談社創業百周年記念書き下ろし作品。
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箪笥や庭園、歴史の話は面白かったが、謎解きが淡々と進みすぎて印象に残らなかった。