浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.84
  • (56)
  • (95)
  • (79)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 911
レビュー : 75
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062774918

作品紹介・あらすじ

テロ組織「黒い三角定規」が、いよいよ浜村渚に直接対決を挑んできた。渚と武藤龍之介をミュージカル劇場に招き寄せ、一次方程式を解けという。だが、その問題は普通のやり方では解けないうえに、「黒い三角定規」の驚くべき策略を示唆するヒントも仕込まれていた! シリーズ第五弾、文庫書下ろしで登場!!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 学生の頃数学は大っ嫌いだったけど、渚の言葉を聞くと数学がすごく素敵なものに見えてくるのが不思議。
    実写ドラマやアニメになったらいいなぁと望んでる作品です。

  • 2019/10/29~10/30

    テロ組織「黒い三角定規」が、いよいよ浜村渚に直接対決を挑んできた。渚と武藤龍之介をミュージカル劇場に招き寄せ、一次方程式を解けという。だが、その問題は普通のやり方では解けないうえに、「黒い三角定規」の驚くべき策略を示唆するヒントまで仕込まれていた!シリーズ第五弾、文庫書下ろしで登場!!

  • まあまあかな

  • このシリーズは理系脳も回転させながら読めるので面白いですね。ラストはまさかの新展開へ!
    あとがきでコミック版も出ていることを知りましたので、チェックしたいと思います。

  • 数学大好きな中学2年生 浜村渚がテロ組織『黒い三角定規』に立ち向かう物語4さつめ(実は5巻目なのだが)です。

    今回も、それぞれの章は常用対数を用いて表され、各章の小節番号は√で表されるという凝った部分は相変らずですが、第log10000章(つまり第4章)『オペラ座の未知数』の小節番号には驚かされました。
    はじめから順に
     440.000,493.883,523.251,587.330,659.255,698.456,783.991,880.000
    となっています。

    この数列を見ただけで瞬時に「ハハァ~ン あれだな」と察しが付く人は相当鋭いか、病的なマニアでしょう。私はこの目次を5分間ほど見つめて、何とか目星を付けました。
    全部で8つの数字であること、第8項が初項のちょうど2倍になっていること、ちょっと等比数列っぽいところなどがヒントです。

    このように今回も、目次から楽しませてくれます。

    詳しいストーリの紹介は控えさせていただきますが、この物語が進むにつれて、浜村渚も成長しているのだなぁと感じたところが随所に見られました。

    1つ目は、第log10章の確率を考えるときの前提である『同様に確からしい』という仮定についての説明です。
    渚は、この表現は「確率っていう不確かな問題を心の底から楽しむために、私たちがしなければならない宣言」と言っていますが、なかなか見事な解釈です。
    この表現は、例えばサイコロの6通りの目が「どれも同程度出やすい」ということは、

    「そうではないかも知れないが、『それにひじょうに近い』ことは確かなので、かりにそうだと定めて(仮定して)、計算を始めよう。」(『数学文化』第19号「統計はここがおもしろい」野﨑昭弘)

    という内容と同じです。
    今の学校教育では、確率と言えば、単に「ある事象の場合の数/すべての事象の場合の数」と定義されるものと教えられることが多いのですが、ここには確率を考えるところの精神が明確にされており、すばらしいと言えます。

    2つ目は、第log100章の『2通りの箱が折れる展開図』です。
    これは「あとがき」で著者も述べているように、『数学セミナー』2012年11月号にも紹介されているものです。物語の中で触れられている『3通りの箱が折れる展開図』については、この『数学セミナー』に詳しいのですが、実はこの記事は“特集「この10年で解決した問題」”の中の1つです。
    つまり、渚はこのような最近の数学事情にもかなり精通してきているということが明らかになっているのです。

    3つ目は、第log1000章での教育についての言及です。
    この世界ではもともと「心を尊重し他人を慈しむ人間性を否定する」との理由で理系科目を教育から追放しようとする文部科学省と、それに対抗し、理系科目復活を目指すテロ組織『黒い三角定規』が対立しているのですが、今回、そのどちらでもない「第三の道」が提示されている部分があります。

    渚の親友、長谷川千夏(通称:セチ)はテロリストに
     「大人たちってどうしてすぐ、教育を自分たちだけのものにしたがるの?」
     「どうして、役に立つものと立たないものを、勝手に決めたがるの?」
     「私たちだって、大人と一緒に未来を作りたいんだ!」
    と叫びます。
    それを聞いた武藤刑事は「教育というのは本当は、大人と子どもが一緒になって、同じ『未来』という方向を、真剣なまなざしで見据える姿勢を育てるためのものなのではないだろうか」と考えます。ここには、文科省の道でもなく、『黒い三角定規』の道でもなく、そこから止揚された教育の方向性が示されていると思います。

    このように、物語が進むにつれての浜村渚とその周辺メンバの成長はなかなか見ものです。今後につながる展開もほのめかされていますので、続編に期待大です。

    また、初めて「参考文献」が示されたのも嬉しい配慮です。
    ますます面白くなる物語世界からもう目が離せません!

  • 選択問題に確率の話を交え、
    折り紙の折り目を関数で表し、
    二乗数の暗号解読で暗殺を阻止する。

    思った以上に日常は数学で表現、解決できることで溢れていることを認識させてくれる。

    扱われる数学の問題も充実しているけれど、各登場人物の背景も(極端なのだけれども)「そういう関わり方が原因で数学が好きに(嫌いに)なることがあるんだな」という気づきもあったりして。

    この小説を読むと、学校で学ぶこと(方程式とか)も、愛着が湧くような表現で紹介するから見方が変わる。

  • シリーズも五冊目となり、そろそろこのノリにも慣れてきました頃です。
    数学の問題を出してくれるのは嬉しいです。……解けませんでしたが。
    挿絵がありましたが、あれはちょっといらなかったかなあ。
    (2013/05/10)

  • 方程式によって次の頭領を決めるというスタイルに驚きました。また、頭領がなんと死んでしまうことに驚きました。なんか、しかも、新しい頭領が、グループの逮捕をしようとしていると人の、顔見知りだったということがわかり、とても驚きました。

  • 2016.04.10
    読み終わりました。
    ミュージカルの話が面白かったです。
    読み終わって思わず一巻を見直しました。

  • 数学と折り紙とかミュージカルとかを組み合わせてるのが面白かったです。折ったところが鋭利な刃物になるっていう折り紙すごい!あったらこわい…浜村渚ちゃんと武藤さんが一緒に協力して解いていくのが楽しい。数学嫌いなのでこんな風に好きになれたらいいなーと思いました。

全75件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1980年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。早稲田大学クイズ研究会OB。『浜村渚の計算ノート』で第3回「講談社Birth」小説部門を受賞しデビュー。

「2019年 『浜村渚の計算ノート(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って (講談社文庫)のその他の作品

青柳碧人の作品

浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする