マンチュリアン・リポート (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 599
レビュー : 80
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062775045

作品紹介・あらすじ

昭和三年六月四日未明、張作霖を乗せた列車が爆破された。関東軍の暴挙に激怒した昭和天皇の密命を受けて、若き軍人が綴った「満洲報告書」で明かされる「真相」とは? 該博な知識と丹念な取材に裏打ちされた浅田史観で、闇に葬られた昭和史最大のミステリーを追う。絶好調『蒼穹の昴』シリーズ第4部。(講談社文庫)

感想・レビュー・書評

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  • 「蒼穹の昴」から続きシリーズ4作目。
    張作霖爆殺事件の背景を紐解いていく内容。

    一冊なのですぐに読み終えてしまうが、中国近代史に興味を持つのにはいい本だと思う。
    史実とフィクションが入り交じっているので、どこかでが史実なのか興味が出てきた。というか、そもそも史実が真実かは不明なので、これを正とするというのもいいのかもだけど。
    そして、やはり張作霖はかっこいい!

  • 浅田次郎の「蒼穹の昴」シリーズの第4弾。蒼穹の昴に対して「珍妃の井戸」が補足する役割だったように、本著は「中原の虹」のその後を補完。昭和天皇から張作霖爆殺事件についての調査の密命を受けた陸軍少尉の報告書と、爆殺時に張作霖が乗っていた列車(西太后のために英国から特別に購入したもの)の機関車「鋼鉄の伯爵」の独白が交互に続く構成。少し変わった趣向で、これまでのシリーズをずっと読んでいる身からは、やや違和感はあります。

  • 本作を読む前に、「蒼穹の昴」、「珍妃の井戸」は読んだが、「中原の虹」は未読。読まなくちや。

  • 浅田二郎マンチュリアシリーズ/ リポートの体も面白い/ 

  • 『中原の虹』のその後、張作霖爆殺事件の謎を描く。

    この事件、事件名くらいしか知らない己の情けなさ。
    でも、ここまで読むまでは、張作霖について、あえて調べずに読むことにした。

    昭和天皇の密命を帯びた陸軍中尉、志津が描いた報告書と、なんと、西太后の御料車(!)のモノローグで構成された物語。
    中原に出た張作霖が、国民革命軍との戦いに敗れ、奉天に帰る。
    その際、かつて西太后を乗せた英国製の御料車に乗って。

    例の岡圭之介や、吉永将も登場する。
    吉永は張作霖の乗った列車に同乗おり、途中で関東軍のたくらみに気づく。
    吉永は張と運命を共にすることを選び、大怪我を負いながらも命を取り留める。
    こうした経験から、本作で登場する吉永は心を病み、『中原の虹』の時とは別人のようになってしまっているのが痛々しい。
    この人は実在の人物なのだろうか?
    いずれにせよ、この時期、日本にも、中国にも、国家のエゴに翻弄されて、目の前にいる、関係を築いた隣国人との間で板挟みになって苦しんだ人はいたに違いない。

    西太后の奉天行きの様子は、きっと記録にあることなのだろうと思うが、お付きの人々が座ることもできずに付き従ったという話は、さもありなん、と思った。

    最後の、紫禁城を訪れる場面で、春児とあのシャーマンの老女が登場する。
    春児は…出てこなくてもよかったかな?
    ドラマチックに盛り上がるけれど、なにか話が作り物臭くなってしまう気がする。

  • 浅田次郎さんの描く英雄はどうしてこうも格好いいのだろう
    本当に格好いい

  • 鋼鉄の告白

  • 張作霖爆殺事件

  • 中原の虹を読み終えてこちらに。列車を爆破され張作霖が死んだ事件から始まる。面白く読み応えあり。リポートなので報告形式と、合間に鋼鉄のモノローグが入る二人視点。張作霖を直接知らない者と、爆破されるまでのわずかな時間を共にした者。どちらも中々に感傷的。終盤にやはり春児がおいしい所をもっていく。ていうかあの人使って衷世凱を殺させたって!さらっと凄いこと言ってませんか。
    天皇陛下からの密命とか機関車の一人称とか史実物としてはトンデモだけど、読み物としては面白い。

  • シリーズ10巻、やっと完読。時間がかかった・・・。
    最後の最後でも、再度、春児登場。

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著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。2018年12月15日、『輪違屋糸里』が藤野涼子、溝端淳平、松井玲奈らの出演で映画化。

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