マンチュリアン・リポート (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 586
レビュー : 77
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062775045

作品紹介・あらすじ

昭和三年六月四日未明、張作霖を乗せた列車が爆破された。関東軍の暴挙に激怒した昭和天皇の密命を受けて、若き軍人が綴った「満洲報告書」で明かされる「真相」とは? 該博な知識と丹念な取材に裏打ちされた浅田史観で、闇に葬られた昭和史最大のミステリーを追う。絶好調『蒼穹の昴』シリーズ第4部。(講談社文庫)

感想・レビュー・書評

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  • 「蒼穹の昴」から続きシリーズ4作目。
    張作霖爆殺事件の背景を紐解いていく内容。

    一冊なのですぐに読み終えてしまうが、中国近代史に興味を持つのにはいい本だと思う。
    史実とフィクションが入り交じっているので、どこかでが史実なのか興味が出てきた。というか、そもそも史実が真実かは不明なので、これを正とするというのもいいのかもだけど。
    そして、やはり張作霖はかっこいい!

  • 浅田次郎の「蒼穹の昴」シリーズの第4弾。蒼穹の昴に対して「珍妃の井戸」が補足する役割だったように、本著は「中原の虹」のその後を補完。昭和天皇から張作霖爆殺事件についての調査の密命を受けた陸軍少尉の報告書と、爆殺時に張作霖が乗っていた列車(西太后のために英国から特別に購入したもの)の機関車「鋼鉄の伯爵」の独白が交互に続く構成。少し変わった趣向で、これまでのシリーズをずっと読んでいる身からは、やや違和感はあります。

  • 本作を読む前に、「蒼穹の昴」、「珍妃の井戸」は読んだが、「中原の虹」は未読。読まなくちや。

  • 鋼鉄の告白

  • 張作霖爆殺事件

  • 中原の虹を読み終えてこちらに。列車を爆破され張作霖が死んだ事件から始まる。面白く読み応えあり。リポートなので報告形式と、合間に鋼鉄のモノローグが入る二人視点。張作霖を直接知らない者と、爆破されるまでのわずかな時間を共にした者。どちらも中々に感傷的。終盤にやはり春児がおいしい所をもっていく。ていうかあの人使って衷世凱を殺させたって!さらっと凄いこと言ってませんか。
    天皇陛下からの密命とか機関車の一人称とか史実物としてはトンデモだけど、読み物としては面白い。

  • シリーズ10巻、やっと完読。時間がかかった・・・。
    最後の最後でも、再度、春児登場。

  • 蒼穹の昴から約3ヶ月ほどかけて全十冊読破。最初から最後まで実在した人物と架空の人物が入り混じり、非常に読み応えがあった。史実を表層的にしかしらなかったので、小説とはいえ最初に読み込んだこれらが今後のベースになってしまいそう。

  • 初めて浅田次郎を読み終えて、これは面白かった。まず構成が面白い。張作霖の事件を批判して投獄された軍人が天皇の命を受けて事件を調べるため、大陸に渡る。そこからの彼の報告書と張作霖がその中で爆死した豪華な機関車の独白という二部構成で、交代に話が進められていく。まず序章で浅田が言いたいであろうことが多く語られる。ありえないことがありそうに思えてくる。ただ機関車の独白部分は少し感傷的な所があるのが気にはなる。

  • 最初は機関車が喋るのに驚きましたが何故かしっくりきてしまう所がさすが浅田さんと言ったところ。
    張作霖爆殺事件や郭松齢のクーデタといった史実のエピソードと龍玉のフィクションが良く合わさっていて良かったです。しかし最後の最後に出てきた◯◯の話には少し「えっ?」ときた部分が……
    そして張作霖は最期までかっこよかった!
    「再見!」、彼らしい別れの言葉だと思いました

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プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。

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