10分間の官能小説集2 (講談社文庫)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062775069

作品紹介・あらすじ

豪華作家の競宴、「10分で読める」短篇官能小説集。

感想・レビュー・書評

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  • 石田衣良超えるやついないのか...

  • 読んだことのある作家さんが一番多かったので2を購入。
    しかし女流作家さん以外はなんとも、男の履き違えというか夢というか、あくまでフィクションだとしても、なんか興ざめな感じでした。
    長けりゃいいってもんじゃない、と帯に書いてありましたが、短くてぺんぺらでした。
    良かったら他の1と3も買おうかなと思いましたが、やっぱり好きな女流作家さんの長編を読むことにします。

  • 2015年18冊目は官能アンソロジー。

    お目当ては、平山夢明と蛭田亜紗子。そして、大御所(?)、草凪優、大石圭、睦月影郎……。

    順不同で簡単な紹介&感想を……。

    草凪優の「スカートの中」性癖の話。癖(へき)の相性って、重要。

    蛭田亜紗子の「さなぎのなかみ」という、思春期の(おそらく、ヴァージンであろう)女の子の話。

    安定感感じる、睦月影郎の時代官能「あによめ」。

    何だか共感できた、同じく時代官能、阿部牧郎「水牛になった女」。

    大石圭「隣室の客人」にも共感できた。

    藍川京「妖天女」も悪くない。

    勝目梓「始末書」の完全一人称語りは中身おいといて、アリ。

    西澤保彦「タイツの秘密」も、この作り本当はあまり好きじゃないが、今回は納得。

    そして、南綾子「かえるのうたがきこえてくるよ」。コレは個人的にアタリ!もう少し量があって欲しかったし、この後の展開を妄想せずにはいられない。

    さらにやってくれたのが、平山夢明「おまえのおふくろはべったべた」。まづ、コレ、官能じゃないでしょう!さすがに、そのスタンス崩さないなぁ。ラストにもってくるというか、ココにしか置けない一作。普通に氏の短編集に納められてたら、物足りなくスルーだろうが……。

    ページ数の関係もあるが、全体的テンポもイイし、外れもあまりナイ印象。評価の★★★★☆は少し甘め。

    このシリーズもちょっと気になるモノとなりました。

  • 確かにどれも10分くらいで読めた!
    最後の一本が悪の教典みたいな展開になってきてびっくりした。

  • 大石圭目当てで読んだら読了した作品だったのでガッカリ。他の作者の作品もこれといって好きな作品も無かった。

  • 10分間で読める小説×10作品
    「男と女の巡り逢いは、自分を変え、相手を変える。化学変化にも似たその現象を愉しめないなら、恋愛などするべきではない。」

    「始末書」
    家庭を持つ男が酔った勢いで他の女と関係を持ったことを妻に根掘り葉掘り白状させられる。ひたすら男のセリフが続く。
    結局ハッピーエンドでその後を妄想させる構成。
    「水牛になった女」
    63歳の隠居じいさんと小娘の奉公人との奇妙な関係、今で言う援助交際。性欲の逝き付く末。。。
    「タイツの秘密」
    高校教師が教え子に乱交されるが、その時の破られたタイツには人知を超えた不思議なパワーが宿った。SF官能小説というのかな?可笑しい発想だし、主人公の性格がまたいい味。
    「あによめ」
    明治時代の設定、自分は淫気が湧かない代わりに嫁を抱いてほしいと頼まれた弟と兄嫁の一夜。弟は初体験のはずなのにこんなに巧くいくのか、疑問が残る。。。
    「妖天女」
    女性の色香で色艶、香りが変わる薔薇を屋敷で育てる男とその香りに誘われやってきた熟れた女が薔薇の豊満な香りの中で絡み合う。官能小説色が強く、完全に女性向け。
    「かえるのうたがきこえてくるよ」
    病気を患う親友から渡された死んだらやってほしいリストに書かれた彼女の兄との結婚の文字、その日なんとなくの流れからはじまった行為。結局は結婚するような終わり方、続きが気になる。ここまで深みのある設定で短編はもったいない。
    「隣室の客人」
    妻が海外へ出かけている間ホテルで随筆に励む男が隣室から漏れる声と音から妄想を膨らませる。最後まで謎だし、そこまで興味もないし。
    「さなぎのなかみ」
    R-18に届かない女子高校生が官能小説の表紙を他の小説にすり替えまでも読もうとする。もっと知りたいと渦巻く欲望と後ろめたさが重なり合う。これも女子向けかな。
    「スカートの中」
    変わった性癖を持つ人妻とその相手をすることになったバツイチ男との関係、スカートの中で起こる官能体験。相性とはこのことですね。
    「おまえのおふくろはべったべた」
    生徒の母親と関係を持っている中学教師、ある日心理測定と称してビデオを教室で鑑賞することに、やがてバイオレンスな展開へと様変わりする。官能小説の幅広さに驚いた。好きな人は好きなのかも。

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著者プロフィール

1932年、東京生まれ。さまざまな職業に就きながら、同人誌『文藝首都』で執筆活動を続け、74年に「寝台の箱舟」で小説現代新人賞を受賞。『獣たちの熱い眠り』がベストセラーとなり、以降、官能とバイオレンスを軸に著作は300冊以上。70代で発表した自伝的な作品『小説家』は読書界で大きな反響を呼び、その後も『死支度』『秘事』『叩かれる父』などを上梓。20年3月、逝去。最新作は遺作となった『落葉の記』(文藝春秋)。

「2021年 『家族会議』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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