嫁の遺言 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 108
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062775229

感想・レビュー・書評

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  • 「いちばんめ」が好き。自分の高校時代を思い出したりして、キュンとなった。どの話も、大なり小なり切ないなーっていう印象がある短編集だったな。

  • 嫁の遺言ほか6つの短編がおさめられている。どの作品も良かったけど、特に好きな作品は『いちばんめ』と『あの人への年賀状』『窓の中の日曜日』かな。つぎは『泣きながら、呼んだ人』を手にとってみたい。地元の本屋のさわや書店フェザン店の方が解説されてて驚いた。

  • 人間なんてさ、毎日毎日何かしら後悔ばかりして生きてるんだよね。
    ちっちゃな後悔から、取り返しのつかない後悔まで、あれこれと。
    後悔して今度こそ、と気持ちを新たにやり直そうと思って、それでもなんだかうまくいかなくて。
    そんなこと繰り返しながら生きているけど、それでも人生ってそれほど捨てたもんじゃないぜ、って思える瞬間もあるわけで。
    そんな後悔の中のちっちゃな幸せ、みたいな7つの物語は子どもの頃に道端にしゃがみこんで摘んだシロツメクサのよう。

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著者プロフィール

神奈川県生まれ、東京育ち。日本大学芸術学部文芸学科中退。日本推理作家協会会員。2009年、『山姫抄』(講談社)で第4回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。『泣きながら、呼んだ人』(小学館)が盛岡のさわや書店が主催する「さわベス」1位を獲得。2011年に刊行した『嫁の遺言』(講談社)が多くの書店員の熱い支持を受けベストセラーに。その他に『蛇の道行』(講談社)、『四月一日亭ものがたり』(ポプラ社)、『ひかげ旅館へいらっしゃい』(早川書房)、『ごめん。』(集英社)など。昨年刊行した『カスタード』(実業之日本社)は奇跡と癒しの物語として多くの読者を勇気づけ、本作はその続編にあたる。不器用だけど温かな人情あふれる物語には、幅広い世代にファンが多い。

「2022年 『ロータス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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