ST 沖ノ島伝説殺人ファイル<警視庁科学特捜班> (講談社文庫)

  • 講談社 (2013年6月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784062775267

作品紹介・あらすじ

捜査を拒む神の島。聖域に挑む捜査チーム! 沖ノ島の港湾工事現場での不可解な水死事件。そこは一般人の上陸を許さない宗像大社の神域で、島での出来事を語れない御言わず様の掟ほかの因習がSTを阻む。捜査続行不可能か? 伝説シリーズ第三弾。(講談社文庫)


捜査を拒む神の島。聖域に挑む捜査チーム!
玄界灘に浮かぶ沖ノ島。港湾工事現場での不可解な水死事件。現地へ向かったSTだが、そこは古代からの社、宗像大社の神域で、島での出来事を語れない御言わず様の因習、警察といえども現場への上陸すら許さない厳粛な掟が赤城、青山たちチームを阻む。捜査続行不可能か? 伝説シリーズ、待望の第三弾!

みんなの感想まとめ

神秘的な聖域、沖ノ島で発生した不可解な水死事件を巡る捜査が繰り広げられます。一般人の上陸が許されないこの地で、警察ですら捜査が困難な状況の中、STチームが新たな挑戦に立ち向かいます。古代から続く因習に...

感想・レビュー・書評

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  • ST科学特捜班シリーズ11冊目、伝説シリーズとしては3冊目。いつもの5人とキャリア組の百合根警部、今やすっかりSTに馴染んでいる菊川警部補が神に挑んでいく。
    この作品は2013年に発刊。舞台である宗像大社は2017年に世界遺産に登録されていて、その前に書かれた作品だ。神職以外立ち入り禁止の沖ノ島でどう解決するのかも読みどころだ。
    エンタメミステリーとしては面白い。

  • 玄界灘の孤島、沖ノ島。
    古代からのしきたりにより
    世人の来訪をこばむ聖域で起きた水死事件。
    事件か、事故か。
    警察すら上陸できないせいで捜査は進まず
    地元にゆかりのない人間の方が調査しやすいと
    STに出動要請がかかった。

    おー!
    なんか山吹さん、大活躍。
    いや、他のメンバーと同じくらいなんだけど
    今までがわりと影薄かったもんで。
    神社がらみの案件は似て非なるものでも
    僧侶の山吹さんと親和性があったね。

    沖ノ島については、はじめて知りました。
    今でもまだ禁忌が残っているんですねぇ。
    ずっと受け継がれてきたものを
    恐れ敬う気持ちは、そう簡単には失えない。

    それにしても、もう彼ら物語の続きはなし?
    今野さん、他にもシリーズ多いからなぁ。

  • 宗像大社・沖津宮が普段は入島禁止で、上陸する際には衣服を全て脱ぎ捨てて海に入って禊ぎをしなければならないことはTVで見た記憶があった。STが福岡県警の要請を受けて現地入りする蓋然性が自然だ。神域はSTの捜査も阻む。そんな困難な状況で、着実に真相へ近付くのを読むのは楽しかった。伝説シリーズでSTを知ったわけだが、3作で一区切りというのは、やはり警視庁科捜研が他道府県へ出向くには無理があったのかな~(笑)

  • 島の伝説シリーズ第3段
    今回現場に行けないという状況から犯人を割り出すメンバー達
    青山さんは相変わらず良い役どころだなあ
    取調べができない中どうやって口を割らせて真実に近づくか
    そのあたりが読みどころかな


  • 沖ノ島伝説殺人事件ファイルST警視庁科学
    『捜査を拒む神の島』は、沖ノ島という絶対的な“聖域”を舞台にした緊迫感あふれる一作だ。港湾工事現場で起きた不可解な水死事件。しかし島は宗像大社の神域であり、上陸制限や「御言わず様」の掟が捜査を阻む。物理的にも文化的にも閉ざされた環境の中、STは伝承や因習を尊重しつつ、科学的分析と外部証言を積み重ねて真相へ迫る。その姿は無謀ではなく、敬意と覚悟に満ちている。神域と論理のせめぎ合いが鮮烈に描かれた、伝説シリーズ第三弾にふさわしい重厚な物語だった。

  • 伝説シリーズ第3弾。沖ノ島といっても日本最南端のほうではなく、福岡県の玄界灘に浮かぶほう。これ、誰かがテレビでこの島の話しをしていて初めてその存在を知ったのですが、令和のこの時代でもそのような”領域”が存在していることが驚きです。

    で、本作はその沖ノ島でおきた事件を巡ってSTの面々が福岡へ出張し捜査にあたる、というストーリー。島の因習もあり、現場である島の上陸ができない、関係者も島でおこったこと=事件に関することをしゃべらない、というちょっぴり四面楚歌的な状況でどのように捜査を進めるのか、ここが本作の読みどころかと思います。

    また伝説シリーズを通じて、やはり青山の活躍が目立ちますね。飄々としているようで、素朴な疑問を起点として事件の真相に迫ってしまうところは彼らしいキャラクターが確立されていると感じます(あっ、勿論、他の4人のキャラも十分確立されていますが)。

    今回の沖ノ島は事前知識があったので、ほかの伝説シリーズ2作よりも楽しめました。島の因習と事件とのつなげ方もなかなか興味深かったです。

  • STの5人と百合根、菊川、各々が自身の特異?得意?な所に驕らない所が読んでいて素直に楽しめた。STシリーズ…後2冊早く読みたいな。

  • いろいろともどかしい状況で、やるべきことをやるSTたちの姿が小気味よかった。いいチームになったな。

  • 途中進みが遅くてちょっと退屈してしまった。

  • 割とあっさりしていたが、建設業の嫌な部分が想像できて暗くなる。あと県警OBの人がウザかった。

  • 色シリーズは面白かったけど、伝説シリーズは駄目だな…

  • 現場を見ずに事件を解決してしまって、STらしい面白い解決方法だった!
    最初、出張までの細かい描写がされてて、ページ足りる?って思ったけど、全然足りた!!!
    お決まりで、翠さんの手を菊川さんが握るところが好き

  • 沖ノ島での不可解な水死事件。赤城の解剖で殺人事件と判断され、黒崎と翠の人間嘘発見器、山吹の宗教知識、青山の心理分析に助けられて犯人を推理。対立した存在に見えた警察官OBも警察官の誇りを持っていた。
    祟りは人の考え方、捉え方。他者から見たら不可思議に思えてもその土地に住む者にとっては昔からの因習を無視して生活できない。
    福岡グルメ美味しそうだった。

  • 菊川刑事と翠の関係がどうなっていくのか気になります。

  • #読了 #今野敏 #ST警視庁科学特捜班 #読書好きな人と繋がりたい

  • 既読本。記録のため登録

  • 欲に目がくらむ、いい話を持ちかけられる、とついフラフラと話にのってしまうものか。そんな人にいくら言っても聞き入れてもらえないだろうな。

  • ・隠岐の島の湾岸工事をしていたダイバーが死亡する
    ・福岡県警からの要請を受け、STメンバーが出張する。どうやら神との戦いになるとのこと
    ・福岡に到着したSTメンバー。しかし現場である沖ノ島には許可がないと上陸できない上、「不言様(おいわずさま)」という古くからの慣習のせいで地元民は島で起こったことをなかなか話そうとしない。この時点で警察としての捜査機能が大きく損なわれ、探偵小説のような証言と状況からの推理が必要になってくる
    ・現在は建設会社の顧問をしている警視正にまでなった警察OBの圧力で、福岡県警は積極的に捜査しようとせず機能不全に陥っている
    ・犯人は第一発見者の作業員。現場監督は口裏合わせの共犯
    ・ダイバーが沖ノ島に転がっている国宝級の物品と盗掘し、建設会社経由で海外に売りさばこうとしていたことが殺害動機。作業員と現場監督は沖ノ島を神聖視し強い信仰心を持っていたので、ダイバーの行動が許せなかった
    ・二人が口裏合わせをし、状況を捏造した証拠写真を提出していた
    ・警察OBは最初会社を守るために警察の捜査を嫌がっており被害者と建設会社の関係を隠していたが、犯罪は見逃せないとダイバーを斡旋・盗掘品を海外に売りさばいていた会社役員を警察に突き出した

  • #読了 伝説シリーズ第三弾。宗像大社・沖ノ島で起きた事件。神域ということで「御言わず様」やら「女人禁制」やら様々なしきたりやしがらみがあり、現地に調査にもいけない地元の警察とSTの面々。こういうしきたりを上手く使って話が進んでいって面白かった。もっと山吹さんの宗教解説読んでいたかったな。
    事件は、こういうお話ではありがちな感じの顛末でした。

  • 「科学が形骸化したものが宗教になったと、何人かの SF作家は指摘している」  青山が言った。「代表作は、アイザック・アシモフの『夜来たる』だね」

    「人の心の闇が犯罪を生むのなら、その闇を晴らすのも人の心であるはずです」

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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