ボックス!(上) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062775359

作品紹介・あらすじ

天才vs.努力家
性格は正反対。二人の幼なじみの共通点は「ボクシングが好き」。それだけ。
いま最も日本人を感動させている作家、唯一無二の青春小説!

天才的なボクシングセンス、だけどお調子者の鏑矢義平(かぶらやよしへい)と、勉強は得意、だけど運動は苦手な木樽優紀(きたるゆうき)。真逆な性格の幼なじみ二人が恵美寿(えびす)高校ボクシング部に入部した。一年生ながら圧倒的な強さで勝ち続ける鏑矢の目標は「高校3年間で八冠を獲ること」。だが彼の前に高校ボクシング界最強の男、稲村が現れる。

※本書は2010年3月、太田出版より刊行された『ボックス!』上巻の二次文庫です。

感想・レビュー・書評

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  •  百田尚樹さんの初期作品(2008年刊行)で、高校ボクシングの青春物語です。

     扉及び作中にもありますが、「Box」は<動詞>で「ボクシングをする、拳で殴る」の意味だそうで、タイトルが『ボックス!』と!マークが付いているので命令形ですね。
     これはレフリーの義務の一つで、試合続行を促す命令語なのだとか。実際、日本ボクシング連盟競技規則に明記されているようです。「ファイト!」じゃなくて「ボックス!」なんですね。

     本作・上巻の前半は、ちゃらんぽらんで破天荒だが天才肌の鏑矢が物語の中心、そして他校で階級の違うモンスター・稲村が登場し、あ、将来宿命のライバルになるのかな? と想像するも、話はなかなかそうは展開しません。
     ボクシングとは無縁だった副顧問の女性教師・高津の視点で、アマとプロの違い、ボクシングの基本技術、練習・試合に、読み手も徐々に精通・共感していきます。大阪弁のテンポやフットワークの軽快さなど、双方のリズムもよく読みやすいです。
     鏑矢と同期で、理知的だがいじめられっ子でボクシング初心者の木樽、他の部員たち、女子マネなどの友情と成長が、瑞々しく描かれています。
     練習や試合の場面が多いのですが、心理描写を含め各瞬間が詳細に表現され、とても臨場感があります。

     下巻でどう展開していくのか、楽しみと期待以外ありません。気持ちが逸ります。

    • hibuさん
      おはようございます!
      テンポ良く読めて、なんか一緒に闘っている気分になりますよね?
      下巻もお楽しみに〜
      おはようございます!
      テンポ良く読めて、なんか一緒に闘っている気分になりますよね?
      下巻もお楽しみに〜
      2023/09/30
    • NO Book & Coffee  NO LIFEさん
      hibuさん、おはようございます♪
      コメントありがとうございます!
      百田尚樹さん特有(?)の重厚なイメージを想像したら
      いい意味で違ってまし...
      hibuさん、おはようございます♪
      コメントありがとうございます!
      百田尚樹さん特有(?)の重厚なイメージを想像したら
      いい意味で違ってました。完全アオハル!
      下巻も楽しみです(^^)
      2023/09/30
  • 感想は
    下巻に
    纏めて

  • 一言で言うと痛快!
    百田尚樹さんの作品はこれまで8冊くらい読んでいますが、戦争や時代を風刺したものが多く、面白いけど考えさせられる作品が多いように思いました。

    そこからすると底抜けに青春です♪
    成績優秀で気弱な少年がいじめられていた時に助けてくれた少年に誘われて復讐のために始めたボクシング。
    素直で真面目なキャラそのままに成長する姿に、自分も出来るかも!って思わせる文章力はさすがです。百田作品の中でも一番好きかも、下巻が楽しみです!オススメ!

  • ボクシング題材の青春小説!

  • 優等生:木樽がボクシング部に入って 上達するだけの巻 なのに…

    人物描写 ボクシングの試合描写も上手く 軽快なテンポで木樽の成長と同じくみるみる読めてしまう。

    幼なじみの鏑矢(天才)
    最強の稲村
    マネージャー 丸野

    どんな 青春が待ち受けてるか? 下巻も楽しみです。

  • ほんとに良かった
    2度3度読まないと理解できない文が突然出てきて驚かされたし、天才の心中と熱い友情に涙したし、最後の試合は自分も祈るような気持ちで読んだ
    終わり方もさっぱり、けどじんわりしていてとてもとても良かった

  • 面白くて続きが気になる。
    鏑矢のキャラがわかりやすくて上手く書かれている。

  • 読みやすく、ボクシングのことがわからなくても、説明もわかりやすく、ストーリーも興味をそそられる。下巻はどうなるか!?

  • 面白い。文章でボクシングを行なっている映像がしっかり頭に映る。
    作者もボクシングの事をちゃんと調べてから書いている印象。

    登場人物の性格や特性は安直だが、それがこの手のスポーツ小説には良い。

  • 百田尚樹のボクシング小説の前編。
    高校ボクシング部の話。
    人物の描き方が本当に上手い。
    勝手に頭の中で映像化される。
    対照的な主人公2人のボクシングを通じた青春をスピーディー且つ繊細に語っていて、非常に読みやすい。
    ボクシングやりてぇ。

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著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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