ボックス!(下) (講談社文庫)

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  • 講談社 (2013年4月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784062775366

作品紹介・あらすじ

負けず嫌いvs.負け知らず
二人の一年生が部の雰囲気を変えた。そして幼なじみ同士運命の対戦がついにやってくる。

稲村に勝つため、階級転向を希望する鏑矢。しかし監督はそれを認めない。一方、優紀は「いつかカブちゃんと戦いたい」その一心でデビュー戦に向けた練習を重ねていた。選抜予選大会3日目、ついに鏑矢と稲村の対戦が始まる。そして幼なじみ二人がグローブを重ねる瞬間がやってくる。圧倒的青春小説決定版。

※本書は2010年3月に太田出版より刊行された『ボックス!』下巻の二次文庫です。

みんなの感想まとめ

若者の成長と挫折を描く本作は、ボクシングを通じて友情や努力の大切さを鮮やかに表現しています。天才的なセンスを持つ鏑矢は、努力を怠り挫折を経験し、親友の木樽は地道な努力を続けることで成長を遂げます。この...

感想・レビュー・書評

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  • ボクシングには、全く興味も魅力も感じなかったので、この小説も、ずっとスルーしていたが、
    高校生のアマチュアボクシング界の話だと知り、読んでみることにした。

    ボックスとは、「ボクシングをしろ」と言う意味で、現代のボクシングの試合開始には、レフリー が「ボックス」と言うらしい。

    天才的なボクシングセンスを持った、鏑矢義平は大阪の恵美須高校のボクシング部に所属している。
    鏑矢に誘われて、幼馴染の木樽優紀も入部したが、木樽は、勉強は得意だけど、運動は大の苦手のいじめられっ子だった。

    才能があるゆえに、努力をしない鏑矢。
    かたや、コツコツと努力を続ける木樽。
    対照的な二人だが、
    いつのまにか、ふたりの力が拮抗してくる。

    ボクシングを通して、若者の成長と挫折を、爽やかに描かれている。

    自身も、大学生時代、アマチュアボクシングの経験を持つ、百田尚樹氏。
    所々に、蘊蓄を挟めてくるが、ボクシングのルール等は、理解できて良かったけど、知らなくても良い事もあった。

  •  高校ボクシングの青春ストーリーの下巻です。
    主人公の一人である鏑矢は、己の才能に胡座をかき、ろくに努力もせず絵に描いたように挫折します。
     まぁ、普通は「こんなヤツはダメ」「当然だ」とレッテルを貼られるでしょうが、本書(下巻)の面白さはここからなんです!
    
 その後鏑矢は、親友・木樽のサブに徹しながら自ら考え努力し、その才能が磨かれていきます。女子マネ丸野の想いもたまらなく涙を誘います。数々の試練を乗り越え真に成長していく、その姿に素直に感動します。「負けを認める・受け入れる」ことをが成長・飛躍のスタートなのですね。

     取り分け、ヒヨッコのようだった木樽の成長ぶりはどうでしょう! 人は、継続的に学習・練習・訓練していると、突然劇的に成長することがあるという〝量子的飛躍〟に当たるんじゃないでしょうか。過酷で地道な努力はあったものの、尋常じゃない飛躍的成長は非現実的ですが‥。

     「純粋に打算なく誰かのために頑張れる」というのは、まさに青春時代にピッタリの胸熱物語でした。人のために頑張れるのは、歳に関係なく人の心がけでしょうが! と心で異論を唱えたくなりますが、哀しいかな、歳と共に邪念が入ってくるんです‥。違う?

     手に汗握るボクシング描写の面白さ、一心に一つのことに打ち込む意義、友情と人を思う気持ち等々、密度の濃い素晴らしく熱い青春物語でした。

  • 青春だなぁ...
    試合のシーンもいー感じ!
    ちょっと読んでから時間経っちゃったので、細かいことは書けませんけど青春小説好きな方は楽しめると思います(^∇^)

    上下巻とも、ほぼほぼ一気に読みました!
    面白かったです!

  • いゃ〜、良かった!
    下巻も上巻の勢いそのままに引きずり込まれてしまいました。
    試合の場面では思わずこちらまで身体が動いてしまいそうな臨場感。
    日常では会話の中に若々しさが弾けています。 やっぱり作家って凄いですねぇ。
    オススメです!

  • ボクシングの話らしいということは知っていましたが、「ボックス」て何だろう?と思いつつ読み始めました。
    そして初めて知った「ボックス」の意味。
    ボクシング用語で、試合開始や、ダウン後の試合再開のときに、審判がかける言葉で「ボクシングしろ!」という意味。
    アマチュアボクシングの世界を描いた青春小説。
    恵比寿高校ボクシング部の2人。
    天才ボクサーと誰もが認める鏑矢美平。
    鏑矢美平の幼馴染でありながら、子どもの頃からいじめられっ子だった木樽優紀は鏑矢の影響でボクシングを始めたが…
    進クラスに席を置く秀才だけどボクシングとは一番遠い所にいた優紀。
    天才と努力家。
    全くタイプの違う二人がボクシングに青春をかける。
    そんな二人を見守るボクシング部顧問の高津耀子先生。
    鏑矢を応援するためにマネージャーになった優紀のクラスメート丸野智子。
    舞台が大阪と言うこともあって、とにかく面白かった!
    上下巻、一気読みでした。

    ボクシングって遠い昔、テレビではチラッと見たことはあるけれど、ほとんど興味がなかった。
    それでも具志堅用高、赤井秀和、辰吉丈一郎という名前は知っている。
    だけど、その人たちがどんなにすごい人だったのかということは知らなかった…
    殴り合っているというイメージしかなかったのだけど…
    当たり前のことだけどそこにはルールが存在し、ものすごい精神力を必要とする、すごいスポーツだと思った!

  • 下巻もあっという間に読み終わった…
    ボクシングというものの面白さと恐ろしさが詰まった、とにかく素晴らしい作品でした。
    無敗のモンスター稲村に負けた鏑矢は、一時期ボクシングから離れます。
    そんな中、マネージャーの丸野が亡くなってしまいます。
    打倒稲村を掲げ、鏑矢は戻ってきます。
    鏑矢がいない間もずっと練習を積み重ねてきた木樽は、入部時のひょろひょろした運動音痴の頃には想像もつかないくらい強くなっていきます。
    一つずつ一つずつ集中して徹底的に練習することが如何に大事な事かを、木樽から学べました。
    天才鏑矢VS努力家木樽で、木樽が鏑矢を途中から圧倒して倒したのには衝撃を受けました…
    努力をする天才というのは、努力を努力とは思わないからとんでもなく化けるのだと思い知らされました。
    木樽VSモンスター稲村、この試合も痺れました。
    技術、スピード、ディフェンス全てで稲村を上回り、ダウンまで奪っているのに、パンチに怯むことなくじわじわと岩のようにせまり逆襲する稲村、上に行けば行くほど、ステータスだけでは説明のつかない強さ(最早恐ろしさ)を持っている怪物がいる世界に、ゾクゾクしました。
    そしてラスト、鏑矢VSモンスター稲村。
    2人が肉を切らせて骨を断つ殴り合いをし、フラフラになり両者力は残っていないはずなのに、強烈なパンチを打ち込み合う姿は、それはまさに、嘴が壊れ脳漿を撒き散らしながらも戦うことをやめない”闘鶏”のようでした。
    ボクシングの楽しさ、深さ、恐ろしさ、魅力が存分に詰まった大傑作でした!

  • 最高に面白かった。
    百田尚樹さんの作品は苦手であまり読んではいないけど、わたしが読んだ中では1番です。
    主役の二人の友情に感動したり、恋愛的な部分には涙したり、試合の場面では、ボクシングをまったく知らないわたしでもハラハラドキドキしました。
    読んで良かったです。

  • ほんとに良かった
    2度3度読まないと理解できない文が突然出てきて驚かされたし、天才の心中と熱い友情に涙したし、最後の試合は自分も祈るような気持ちで読んだ
    終わり方もさっぱり、けどじんわりしていてとてもとても良かった

  • 百田さんは、すごいと。
    ジャンルに縛られず、
    多方面の本を書かれている。

    舞台は大阪。
    アマチュアボクシングをテーマに
    青春スポーツをこんなにも鮮やかに
    表現してみせた。
    とても読みやすく、ストーリーが頭に入ってくる。
    「夢中になれることが天才」

    これはつくづく思う。
    努力という壁を越えて
    習慣化しちゃう。
    継続は力なり

    春先に読んだから、
    俺も何か始めなってソワソワさせられた笑

    ゆうちゃんの耀子先生への憧れとも
    いいがたい淡い恋
    耀子先生の恋ともいいがたい鏑矢への想い
    鏑矢の耀子先生への気付いていく好意

    この辺についても、
    上下巻だけにもっと書いて欲しかったなという
    期待を込め星4つ

  • 高校生の青春ボクシング物語

    以下、公式のあらすじ
    ----------------------
    負けず嫌いvs.負け知らず
    二人の一年生が部の雰囲気を変えた。そして幼なじみ同士運命の対戦がついにやってくる。

    稲村に勝つため、階級転向を希望する鏑矢。しかし監督はそれを認めない。一方、優紀は「いつかカブちゃんと戦いたい」その一心でデビュー戦に向けた練習を重ねていた。選抜予選大会3日目、ついに鏑矢と稲村の対戦が始まる。そして幼なじみ二人がグローブを重ねる瞬間がやってくる。圧倒的青春小説決定版。
    ----------------------

    読んでいて胸が熱くなるような青春小説だな
    格闘技の物語というのもかなり影響しているかもしれない
    ただ、これを読んで自分もボクシングをやってみたいかと聞かれたら、まったくやってみたくはならないけどね

    プロの試合は昔は世界戦なんてよく地上波でも流してたけど
    最近はほぼなくなりましたねぇ

    なので、プロの試合は見たことあるけど、アマチュアの試合と言えば見る機会があるのはオリンピックくらいでしょうか
    それにしたって私は見ないんですけどね

    女性教師の高津や初心者の木樽の視点で進行するので、プロとアマチュアの違い、ボクシングの基本技術、高校生からボクシングを初めた人のルールなど、読者にもわかりやすく描かれている

    だからこそ、ボクシングのあり方の問題提起にもなっている

    鏑矢をボクシングの世界に引き込んだトレーナーはあしたのジョーの丹下段平みたいだな
    軍鶏のようなボクサーを育て上げる事を至上とする考え
    嘴が折れても、腹が切り裂かれはらわたが飛び出していても闘う
    それこそ、頭を割られて脳みそが飛び散っても闘うような存在

    昔ならいいけど、現代的ではないかなー
    ハングリー精神を必要としない、現代的で紳士で最強なボクサーも登場しているわけだしなぁ

    そんな、古臭い「男らしさ」ではあるけど、ある意味で美学だよなぁ

    様々スポーツへの適正があるけれども、努力を知らない鏑矢
    勉強はできるが運動はからっきしdったはずが、正しく努力する事で実力をつけていく木樽
    元ボクサーだった親の影響もあってストイックにボクシングに向き合っている稲村
    三者三様の物語性がある

    あと、監督の沢木も元ボクサーで
    昔はファイタータイプだったからこそ、今は生徒には守る事の重要性を優先するようになった指導の経緯とかもいいなー

    何より、丸野の存在が眩しい
    最初は鏑矢を好きなサブキャラポジションかと思ってたけど、物語の中でこれほどの立ち位置になるとはね

    鏑矢はもちろん、他の部員達への指摘とか
    自分はできないからこそ憧れるという単なる羨望だけではなく、ちゃんとボクシングに向き合っていたというのがまた泣ける
    だからこそ後にも部員たちの精神的な支えになってたのだろうなぁ

    最後は鏑矢との対決になると思ってたけど
    そっちの方かーという若干の予想ハズレだった
    幼馴染の二人で天賦の才型と努力の才型という対決ストーリーも見てみたかったかな

    勝負の決着結果は予想通りというか物語のセオリー通りであり
    その後のエピローグもスラムダンク的な物を感じる
    コンタクトスポーツ、特に格闘技は故障する可能性が他のスポーツに比べて大きいわけで
    怪我しにくい取り組み方という姿勢もそこには関係しているように思える
    なので、三者三様の結果はある程度の納得感がある


    あと、個人的な感想として
    出不精の私が数ヶ月前に大阪に行ったからこそ、知ってる地名が出てきて嬉しい
    通りの名前とか地下鉄の駅とか、実際に行ったことのある場所だと思うと親近感が湧きますよねー

  • 風のよぅな作品やった。

    一気に 読みしてしまった(笑)


    ・夜の淀川は油みたぃだ。
    ・(勝利への)過程が大丈夫だと言うが、「1つの勝利」のほうが……

    きれい事じゃない 本音がちょいちょい 刺さりました。

  • 到底、自分では手を出さない部類の本かな。
    ボクシングとか、ほとんど興味ないし、知らないし。当然、いろんな動作の表現についても、全然映像化できないまま、読んだ。
    上巻はかなりノロノロ。
    でも、そこはやはり青春熱血モノだと、下巻に行くと結構入り込んだ感じになった。

    ラストはなんか、よくある感じに収まって、拍子抜けした所もあったけど、それでも、まぁ
    読後感はよし。かな。

    鏑矢が、なんかずーっと、横浜流星のイメージで
    進んで行った笑

  • 上下巻を通して
    ボクシングの話だが難しい専門用語もなく、苦も無く読めた。試合のシーンでは素人の私でさえ情景が目に浮かび躍動感を感じるほどだった。

    木樽や鏑木が変わったように、人は変われると思う。努力を継続していくのは難しいけど、この本は背中を押してチャレンジしようと勇気をくれる。

  • 主人公の鏑矢が好きになる。
    百田さん自身が登場人物の中で一番好きとおっしゃっていたことに共感した。

  • 今まで読んだ小説のなかで一番面白いかも知れない。

    物語としても素晴らしいが、読むと勇気が湧くし、努力しようと思えるし、自分の気持ちに素直でいようとか、友達を大切にしようとか、大事なことを再確認できる。

    また、ボクシングの技術知識も作者がしっかり学んでいるのも好感。ちゃんと試合シーンが頭に浮かぶ。小説でボクシングって書けるのか。凄い。

  • 素晴らしかった!
    単純にただ、ただ、面白かった!
    ボクシングに興味がある人も
    ボクシングに興味が無い人も
    読むべき!

  • がっつり長編だったけど面白すぎてあっという間に読み終わってしまった。
    ボクシングは全然見なくて年末とかに親父や旦那が
    見てるのを横目で見る程度で本当に興味がないんだけど
    百田さんの本だから買っただけ。そしたら当たり!
    高校生のアマチュアボクシング。
    プロとアマのルールの違いが詳しく分かったり
    とにかく男同士の友情が青春で良いわ~
    ストイックな木樽は努力家で凄いな~って応援したくなるんだけど
    やっぱり鏑木もカッコよくて下巻の最後は稲村との対戦に
    良い終わり方で良かった

  • 2009年本屋大賞5位

    高校アマチュアボクシングのお話。

    青春浪花節⁉︎とでも言うのでしょうか、とても面白かった。
    シルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガー主演のハリウッド映画のように、ストーリーは全く裏切らず予想通り展開していくので、気持ち良くなりましたw

  •  ベタもベタ、これでもかというくらいに月並みな青春部活小説なのに、今更こんな作品でまさかこれほど感動するとは……。


     難しいことは何も考えず頭空っぽで楽しめる痛快な物語でした。

  • これは面白くどんどん読み進めれた。永遠の0が戦争を知らなくても引き込まれて読めるように、こちらはボクシングを知らなくても読むことができた。特に最後はどういう終わり方をするのか、想像がつかなかったが、読み手の期待を裏切らないところが好きです。楽しかった!

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著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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