幻想映画館 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1488
感想 : 118
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062775373

作品紹介・あらすじ

高校生・スミレは駅裏商店街の映画館に迷い込み、そこで初めて恋をする。思わずアルバイトを始めるが、これが大惨事への入口だった!

感想・レビュー・書評

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  • 幻想郵便局の続編?で、今度は寂れた映画館が舞台。あの世とこの世を結ぶ映画館で一波乱起きる。前作に出てきた、真理子さんやタマヱ大奥さまも出てきて、冒頭からちょっとにんまりした。前作同様、軽く楽しく読めて、疲れた時の息抜きにぴったりな一冊。

    今回のメッセージは「どうしてもガマンできなくなったら、逃げちゃえ!」だそう。このメッセージに私は大いに賛成!主人公スミレも、逃げたから見えてきたもの解決したもの得たものがあった。時には自分の為に逃げる事も必要だ。

  • 1冊目より、最後のどんでん返しが素晴らしいテンポですね。2冊目の方が面白くなる小説は稀なので嬉しいです。
    大好きな真理子さんが健在?なのも、嬉しかった。そして、真理子さんの最期には泣いたよー。
    主人公の彼女の恋は、ふもう、という程だから、無理だったのかな…?もう少し大きくなってからアタックだー!負けるな乙女!君は命の恩人なのだから!!

  • タイトルが気になって、評価も確認せずに
    購入して読んでみました!

    最初の始まり方とか、結構“いい掴み”だったと思います。
    いきなり不倫現場かよ!そーゆー系?と構えて
    読み進めると...とても“てんやわんや”の内容でした笑

    次から次へと起こる出来事は、驚きもあって
    笑いもあり、恋模様もある不思議なストーリー。
    主人公のスミレは冷静だけど、子供っぽい所もいいですね

    “ですます”調で書かれてるから、子供っぽく見えたかも!

    設定もたくさんあって、面白かったですが
    最後はやや、あっさりしていたかな〜って感じです笑

    解説を読んで、これは“幻想”シリーズという事を知って
    驚きましたが、前作とは大きな繋がりはなくて
    前作を読まなくてもOKな作品です!
    (※幻想映画館は 2作目になります!)

    残り9作品も読んでいきますよ!ハハッ!

  • 20130606
    前作のインパクトにはさすがに負けるか。でも、このゆる〜い感じがいいのよね。前作から引き継いだ内容もちょこちょこあって、謎が解けたり、話がつながったりでおもしろい。

  • 「幻想郵便局」に引き続き文庫化!

    講談社のPR
    「『幻想郵便局』で大ブレイク。ほんのり恐怖なのにほっこりとする「癒しファンタジー」第二弾! 幻想郵便局のあの人も登場する、元気になれる不思議な物語。
    今度は癒しホラーの恋愛小説!?

    あなたの生きてきた”走馬灯”が観られるとしたら、あなたはどうしますか―?

    特技はシリトリ。古風な高校生、スミレは、実は「不思議なもの」がよく見えてしまう。その日もある「不思議なもの」が見えていたのだが、同時に父の不倫現場を目撃。思わず後を追い、商店街の映画館に迷い込む。

    「早くしないと、始まってしまうよ!」
    「有働くんのこと好きなのね……」
    「昨日のおわびに参りました」
    「学校をサボって映画を観るのか?」

    その映画館で映写技師の有働に一目惚れしたスミレは、両親に頼み込み、映画館でアルバイトを始めることに。

    「きみ、不登校だったのかね?」
    「わたし、働きたいと思っているのです!」
    「挫折は青春の必須科目と心得なさい」
    「早く帰れよ。今夜はレイトショーだから」

    レイトショーに忍び込み、”走馬灯”の上映を観てしまった翌日、スクリーンが何者かに破られていた。
    犯人探しを命じられたスミレは、不思議な女性、真理子と共に商店街へ――。

    「じゃあ、レッツゴー……」

    父の不倫、スミレの悩み、そして映画館の謎。
    「走馬灯」っていったい、何?
    まるく収まるか、大惨事か?

    ようこそ、ゲルマ電氣館へ! 」

  • ですます調の小説新鮮。
    不思議な物語やったけど読みやすかった。
    この世界観好き。

  • 【2022年31冊目】
    さらりさらりと読める一冊。前作があるようですが、今作から読んでも問題ありません。主人公の語りで話が進みますが、ですます調なので最初はちょっと違和感を感じるかも。

    幽霊絡みの話なので、ところどころでざわりとさせられつつも、めちゃくちゃ怖い訳ではないです。どちらかというと人間の狂気のが大きい気がしました。

  • 幻想郵便局に続く2作目。
    古ぼけた映画館が舞台。
    少しズレた感じの高校生のスミレは、霊感があることで高校に馴染めずゲルマ電氣館で働くことに。

    友達の定義を考えたり、孤独がひとを如何に悩ませるかなど、根底のトピックとしては面白く感じました。人の結び付きがコロナで蝕まれている今では、人とのつながりの大切さを強く感じます。

    ランダムに読んできましたが、このシリーズは赤川次郎さんの小説の様にサクッと読めますね。

  • 幻想シリーズ第2段の本作。
    ワケあり引きこもり主人公が、ひょんなことからアルバイターしに行くワケあり映画館での騒動話。

    ちゃっかり前作でグッバイしたはずの真理子さんが主軸にいるのに驚きました。あと、主人公の抜けたプラス思考がおもしろい。
    クラスメイトで唯一話しかけてくれた子も実に被害妄想たっぷり加減のすごい子。自分が撒いた種をまさか主人公の所為だと言ってしまう辺りのやっかいさは、とにかく一歩間違えたら苛立ちに変わるおそろしさがおかしかった。

    前作で好きだった青木さんもさり気なく幾度か登場したかと思えばお得意の毒吐いて嬉しかった。
    あと、大奥様!まさか彼女の孫が主人公だったとは最後にしてビックリしました。正直、前作よりもおもしろかったので、次作シリーズが楽しみです。

  • 真理子さん…!(爆)そうだよね、真理子さんはこうでなくちゃ!

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著者プロフィール

1964年青森県生まれ。2006年『闇鏡』で第18回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。『幻想郵便局』がベストセラーとなり、以降、「幻想」シリーズで人気を博す。他の著書に『ある晴れた日に、墓じまい』『うさぎ通り丸亀不動産 あの部屋、ワケアリ物件でした!』『オリンピックがやってきた 猫とカラーテレビと卵焼き』「おもてなし時空」シリーズ、「仕掛け絵本の少女」シリーズなどがある。

「2023年 『キッチン・テルちゃん なまけもの繁盛記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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