12星座小説集 (講談社文庫)

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本棚登録 : 117
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062775472

作品紹介・あらすじ

12星座作家豪華競演! 12人の作家が自らの星座に導かれて描き出す「運命と宿命」の物語。文庫オリジナル。

感想・レビュー・書評

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  • 12人の小説家が、自分の星座にちなんだ短編を紡いだ小説集。

    さすがみんな上手いのだが、読んで温かい気持ちになるものはほとんどなかった。
    あと、難解すぎて意味がわからないものも。
    読み返すことはないかなー。


    「安政元年の牡羊座」橋本治:まさかこの時代で星座とは。さすが橋本治。

    「クラシックカー」原田ひ香:三角関係の話。この辺までは、普通の短編集の体。

    「星と練乳」石田 千:この中では明るい話。

    「二十六夜待ち」佐伯一麦:設定は暗いけど、最後は希望あり。

    「サタデードライバー」丹下健太:ダイレクトに星占いの話。

    「乙女座の星」姫野カオルコ:わかりにくいが含蓄は深い気がする。

    「天秤皿のヘビ」戌井昭人:実際にありそうでやりきれない話。

    「いいえ 私は」荻野アンナ:そういえば著者は作中人物と同じ病気にかかったことがあるんじゃなかったっけ。

    「夏に出会う女」宮沢章夫:狂気。

    「山羊経」町田 康:全くわからんかった。難しすぎる「夢十夜」みたいな感じ。

    「美人は気合い」藤野可織:これも難解。

    「透明人間の夢」島田雅彦:オチでそういうことか!と。

  • 星座に関する小説っぽいのと、あまり読んだことのない著者の人が多かったので、開拓する気持ちで購入。

    群像‥①絵画や彫刻などで、多くの人間の集団行動を主題として描いたもの ②多くの人々が生き生きと活躍している姿。

    ミステリやほのぼの要素は全くなかった。これは純文学…かな?
    星座が関係しているからか、全体的にほの暗いというか不思議な雰囲気の物語が多く、読み終えて、え!?どこに星座がかかってる?あぁこれか!変化球過ぎる!
    とお題がギリギリな物語もあった。


    うーん。星座は好きなんだけど、私の好みではなかったかな。

  • 12星座ものが好きなので、タイトルに惹かれて。
    残念ながらほとんどが心に残らない物語でした。
    何が言いたいのかサッパリ解らない作品もちらほら。私の肌には合わなかったんだろうなぁ。
    そんな中でも牡牛座、双子座、魚座はまあまあ面白かったです。

  • もとから好きな石田千さん、初めて読んだ橋本治さんが面白かった。

  • 星に何かを例えたり、託したりするのはチョッとロマンチック。。。

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    「輝ける星の生まれと吹き込まれた幕末の小藩の武士(「安政元年の牡羊座」)。
    過去も生年月日も失い、けれどふぐの捌き方は覚えている男との交情(「二十六夜待ち」)。
    乙女座と思い込んでいた男が獅子座と判明した時(「サタデードライバー」)。
    小説家が自らの星座に導かれて紡ぎ出す物語12篇。<文庫オリジナル>

    牡羊座「安政元年の牡羊座」橋本治
    牡牛座「クラシックカー」原田ひ香
    双子座「星と煉乳」石田千
    蟹座「二十六夜待ち」佐伯一麦
    獅子座「サタデードライバー」丹下健太
    乙女座「乙女座の星」姫野カオルコ
    天秤座「天秤皿のヘビ」戌井昭人
    蠍座「いいえ 私は」荻野アンナ
    射手座「夏に出会う女」宮沢章夫
    山羊座「山羊経」町田康
    水瓶座「美人は気合い」藤野可織
    魚座「透明人間の夢」島田雅彦
    附記 12星座の鍵言葉 鏡リュウジ」

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著者プロフィール

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを越えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変源氏物語』、『巡礼』、『リア家の人々』、『BAcBAHその他』『あなたの苦手な彼女について』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

「2019年 『思いつきで世界は進む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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