親鸞 激動篇(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 426
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062775724

作品紹介・あらすじ

恵信とともに越後に流された親鸞。そこで見た想像を越える、庶民の姿。衝撃を受けた彼は--。誰も見たことのない親鸞がここにいる。

感想・レビュー・書評

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  • 親鸞は旅をする。恵信も一緒に付いて行ってくれる。優しい恵信。下巻は関東に。茨城県の笠間、稲田に移り住む。悩みながらも布教を続ける。またしても黒面法師が。彼はいつも親鸞の信心を問うてくる。激しく問うてくる。こんなの悩まずには居られないよね。頑張れ親鸞。次の舞台は京都へ。今の筑波山の周りも綺麗だけど、この頃もとても綺麗だったのだろう。写真が有れば見てみたい!

  • はっきりした意思があるのかないのかよく分からないまま
    結構なお歳を召してしまった超絶草食系おじさん親鸞が、
    いよいよ、ついに、満を持して、
    なにかしらしなきゃいけないかもしれない!と思い立つまでの話。
    下巻は完結編までの繋ぎかなーという趣だけど、
    オールスターズ的な展開もあって熱いです。

    自分としては浄土真宗ってキリスト教に近いような気がしています。
    念仏というのは純粋な祈りであるわけで。
    ナムアミダブツって、アーメンと同じニュアンスじゃない?

    最後の心のよりどころ。暗闇の中の一筋の光。
    すべてに感謝するための所作。
    なむなむ。

  • 常陸(下巻)編。ここでも仲間が多く、念仏を聞いてくれる人が急増化していく。悟りを開くために血のにじむような努力をしているが、苦労を掛けていると分かっている妻と大げんかをするなど、人間臭さも多く持っている。夫婦共一つの土地に拘らない大らかな考えを持っている。

  • 仏の教えというよりも、生き方として見せられているような感覚。
    南無阿弥陀仏を唱えても、明日貧乏や病気や不作は解消しない。「仏教は、月明かりのようなもの。」という考え方は、信仰の本質を美しく表していて、この本で得た一番良いフレーズ

  • エンディングがちょっと

  • 越後から関東に移動した親鸞一家。様々な苦難を乗り越えていく。親鸞の恵信への怒りが初めてだされた。ちょっとびっくり、人間親鸞がみえた瞬間は面白かった。

  • 唯円出てきた!それぞれの道を進み出す激動編下巻。寂しい、というか、ヒドイよ!ヒドイよ親鸞さま!

  • 前巻のエンタメ系から少し思索らしき展開になってきたと思ったが、下巻で再びチャンチャンバラバラが始まった。しかし、念仏という言葉では簡素なものの深く意味するところを説明するのは難しいだろうなと思った。2018.2.2

  • 雨乞いの法会を切り抜けた親鸞は外道院と袂を分かちます。
    外道院は仲間を引き連れて旅立ち、親鸞は越後に施療所を開設し、人びとと穏やかに話し合う日々を送ります。
    しかしその折、法然の訃報が届きます。
    師を喪った親鸞はどうしていくのか。
    その時、関東から誘いがかかります。
    穏やかな越後の暮らしに終止符を打ち、再び親鸞が動き始めるのか。
    京都での仲間たち、黒面法師の影などもちらつき、物語はどんどん進みます。
    次の展開が楽しみです。

  • 下巻では、関東に居を移した親鸞が念仏の教えを人びとに広めていく姿が描かれます。

    京都以来の因縁である黒面法師との対決を巧みに配するなど、エンターテインメント小説としての完成度は高いと感じました。また、後の善鸞義絶事件への布石と思われるエピソードもあちこちに見られて、続きが気になる構成になっています。このあたりに、宗教者としての親鸞以上に、小説家としての著者の意向が強く感じられるところではありますが、ともあれ楽しんで読むことができました。

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著者プロフィール

1932年福岡県生まれ。戦後朝鮮半島から引き揚げる。早稲田大学文学部ロシア文学科中退。’66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、’67年『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、’76年『青春の門』で吉川英治文学賞を受賞。’81年から龍谷大学の聴講生となり仏教史を学ぶ。ニューヨークで発売された『TARIKI』は’01年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門銅賞)に選ばれた。また’02年度第50回菊池寛賞、’09年、NHK放送文化賞、’10年、長編小説『親鸞』で第64回毎日出版文化賞特別賞を受賞。主な著書に『戒厳令の夜』『ステッセルのピアノ』『風の王国』『親鸞』(三部作)『大河の一滴』『下山の思想』『孤独のすすめ』など。

「2021年 『海を見ていたジョニー 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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