親鸞 激動篇(下) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062775724

作品紹介・あらすじ

恵信とともに越後に流された親鸞。そこで見た想像を越える、庶民の姿。衝撃を受けた彼は--。誰も見たことのない親鸞がここにいる。

感想・レビュー・書評

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  • 上巻は京より流された越後での姿が、そして下巻では家族で移った関東での約20年がおさめられていました。

    師と仰ぐ法然の死、関東での生活を支えてくれた香原崎浄寛の死。

    凶作、病、下人の逃亡で苦しむ実家の手助けをするため、恵信は子供を連れ越後へと戻ることを決意する。

    そんな中で60歳を過ぎた親鸞の決意とは、自らの決断にて都を目指すことに。

    さて、残すはシリーズ完結篇。

    このまま読み進めていきます。

    説明
    内容紹介
    雨乞いの法会を切り抜けた親鸞は、外道院と袂を分かち、越後に施療所を開設する。恵信とともに訪れる人びとと話し合う穏やかな日々を過ごしていた折、法然の訃報が届く。とうとう師を喪った親鸞は、自分自身の念仏をきわめることを決意する。そして同じ頃、関東から誘いがかかったのはそのときだった。ベストセラー第二部。


    激動の時代に、親鸞が走る!
    未知の世界を生きる力とはなにか。

    雨乞いの法会(ほうえ)を切り抜けた親鸞(しんらん)は、外道院と袂を分かち、越後に施療所(せりょうじょ)を開設する。訪れる人びとと話し合う穏やかな日々を恵信(えしん)とともに過ごしていた折、法然(ほうねん)の訃報が届く。とうとう師を喪(うしな)った親鸞は自分自身の念仏をきわめることを決意する。関東から誘いがかかったのはそのときだった。ベストセラー第二部。
    内容(「BOOK」データベースより)
    雨乞いの法会を切り抜けた親鸞は、外道院と袂を分かち、越後に施療所を開設する。訪れる人びとと話し合う穏やかな日々を恵信とともに過ごしていた折、法然の訃報が届く。とうとう師を喪った親鸞は自分自身の念仏をきわめることを決意する。関東から誘いがかかったのはそのときだった。ベストセラー第二部。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    五木/寛之
    1932年福岡県生まれ。朝鮮半島より引き揚げたのち、早稲田大学露文科に学ぶ。PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、’66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、’67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、’76年『青春の門』(筑豊篇ほか)で吉川英治文学賞を受賞。’81年より一時休筆して京都の龍谷大学に学んだが、のち文壇に復帰。2002年にはそれまでの執筆活動に対して菊池寛賞を、英語版『TARIKI』が2002年度ブック・オブ・ザ・イヤースピリチュアル部門を、’04年には仏教伝道文化賞を、’09年にはNHK放送文化賞を受賞。10年に刊行された『親鸞』は第64回毎日出版文化賞を受賞しベストセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 親鸞は旅をする。恵信も一緒に付いて行ってくれる。優しい恵信。下巻は関東に。茨城県の笠間、稲田に移り住む。悩みながらも布教を続ける。またしても黒面法師が。彼はいつも親鸞の信心を問うてくる。激しく問うてくる。こんなの悩まずには居られないよね。頑張れ親鸞。次の舞台は京都へ。今の筑波山の周りも綺麗だけど、この頃もとても綺麗だったのだろう。写真が有れば見てみたい!

  • はっきりした意思があるのかないのかよく分からないまま
    結構なお歳を召してしまった超絶草食系おじさん親鸞が、
    いよいよ、ついに、満を持して、
    なにかしらしなきゃいけないかもしれない!と思い立つまでの話。
    下巻は完結編までの繋ぎかなーという趣だけど、
    オールスターズ的な展開もあって熱いです。

    自分としては浄土真宗ってキリスト教に近いような気がしています。
    念仏というのは純粋な祈りであるわけで。
    ナムアミダブツって、アーメンと同じニュアンスじゃない?

    最後の心のよりどころ。暗闇の中の一筋の光。
    すべてに感謝するための所作。
    なむなむ。

  • 五木さんが語っていたが、罪と罰
    を先駆けており、当然小説であるからして、盛ってはいるもののそして、何よりも宗祖と言うよりも一人の生身の人間としての親鸞に魅かれる。完結編が楽しみだ。

  • 京都の東本願寺、西本願寺、知恩院、六角堂、青蓮院、ゆかりのある史跡を訪れて、法然、親鸞の跡を訪れてみたいと思いました。5巻、6巻と、京都へ向けて何が起こるのか楽しみでなりません。

  • 常陸(下巻)編。ここでも仲間が多く、念仏を聞いてくれる人が急増化していく。悟りを開くために血のにじむような努力をしているが、苦労を掛けていると分かっている妻と大げんかをするなど、人間臭さも多く持っている。夫婦共一つの土地に拘らない大らかな考えを持っている。

  • 仏の教えというよりも、生き方として見せられているような感覚。
    南無阿弥陀仏を唱えても、明日貧乏や病気や不作は解消しない。「仏教は、月明かりのようなもの。」という考え方は、信仰の本質を美しく表していて、この本で得た一番良いフレーズ

  • エンディングがちょっと

  • 越後から関東に移動した親鸞一家。様々な苦難を乗り越えていく。親鸞の恵信への怒りが初めてだされた。ちょっとびっくり、人間親鸞がみえた瞬間は面白かった。

  • 唯円出てきた!それぞれの道を進み出す激動編下巻。寂しい、というか、ヒドイよ!ヒドイよ親鸞さま!

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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