- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062776240
作品紹介・あらすじ
第57回江戸川乱歩賞受賞作。呪いで人が殺せるか。変死体のそばで見つかった「呪術符」を手がかりに、呪術の研究を専門にする文化人類学者・仲澤大輔が殺人事件の真相に迫る長編ミステリー 。
感想・レビュー・書評
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第57回江戸川乱歩賞受賞作
参考資料のひとつめが
「呪い方、教えます」 宮島鏡著
創作のきっかけは、故郷に伝わる念仏
呪術符の発見から始まる殺人事件
陰陽師系とは違った地方の因習にまつわる呪詛を追う。
ラストの呪いたいほどの怨みの成立の流れは、江戸川乱歩賞らしくよくできてるなと思いました。
呪術という興味あるお話なのですが、せっかくなのでもう少し踏み込んでいただきたかったかな。
まあ、私がそちらを読みたいなら宮島鏡さんを読めば良いということですね。
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呪禁道出て来た!孔雀王や!鬼丸や!
興奮冷めやらぬ…笑。
掴みは、OKやな。
まぁ、この掴みがOKな人少ないかもしれんけど(^◇^;)
呪術ミステリーって言うんかな?
呪術みたいな怪しいなの好きやから、ええ感じ。
しかし…呪いもここまで深い呪いは怖いけど、動機は凄く悲しい…
こら、呪われて当然やとは思うけど、「人を呪わば穴二つ」って言葉もあるように、自身にも返って来る。当然、それも覚悟の上なんやろうし、もっと悲しい…
歴史に隠れた呪術師たちの話でもあるけど、あくまでも復讐の道具だけ。
悲しい被害者と加害者、長い年月をかけての復讐…
「だろうな。その隔たりは埋まらん、どうやっても無理なんだ。だから、罪人も被害者も一生苦しむしかないってことなんだよ」
結構、キャラ立ちしてて、面白い。
主役の学者中澤さん、
ヒロイン由真さん
もええ感じやし。
白魔術のおっさん湯山(もと神主)が良い。
更にホームレスの鳥に詳しい野呂さん。
これだけ役者揃ってたら、続編出して欲しいな!-
呪術とかあやしいの好きなんです〜笑
川瀬さんの作品は、キャラ立ちしてますよね!
それも、カッコ良いとかでなく。
この作品では、占いの館のよう...呪術とかあやしいの好きなんです〜笑
川瀬さんの作品は、キャラ立ちしてますよね!
それも、カッコ良いとかでなく。
この作品では、占いの館のような場所いる白魔術のスキンヘッドのおっさん(元秋葉神社の神主)がかなり良いです。
こんなに、色んなキャラいるのに、続けないのは勿体ない気がします…2024/01/03 -
ultramanさん好きそうですねw
2011年の作品みたいなのでさすがに続編は無さそうですね…
残念です…_| ̄|○ il||liultramanさん好きそうですねw
2011年の作品みたいなのでさすがに続編は無さそうですね…
残念です…_| ̄|○ il||li2024/01/03 -
2024/01/04
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縁の下に埋められていた、本物の呪術符。
呪いの正体と、祖父の殺害との関係は?
孫の真由と文化人類学者の中澤は、その謎を追う。
第57回江戸川乱歩賞受賞作。
変わり者で、個性的な登場人物。
矛盾するポイントのある、不可解な謎。
ノンストップで走り続ける展開。
生々しく、ぞっとするシーンの、容赦ない描写。
『法医昆虫学捜査官』シリーズのスタイルが、すでにデビュー作にあらわれている。 -
面白かったです。
呪術について丁寧に説明してあり、少しずつ真相に近づいていく様子をテンポよく書いてありました。
最後ははっきり書かれていないというか、決着として曖昧な感じなのに読後は良い感じがこの著者の良いところです。
法医昆虫捜査官のようにシリーズ化してほしいです。 -
57回江戸川乱歩賞受賞作。呪術師に関するミステリー。さくさく読めた。設定場所が知っている所だったのでワクワク感が止まらなかった。
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法医昆虫学シリーズにハマったので、ここでデビュー作に立ち返ってみた(^ ^
基本的な「芸風」は、当たり前だが同じで。「生意気な若い女とおっさん」「伝奇的要素」「読み進むにつれ事件の全貌が判明」「綿密な下調べによるディテールの描写」「手に汗握る危機一髪シーン」など、虫博士シリーズに通底する様式はすでに本作ででき上がっている、と言える。
本作は「呪い」がテーマなので、当然「伝奇的要素」は満載。主人公も呪術を中心として風俗習慣を研究している学者。読み進むうちに、「いつ仕事してんだよ、こいつ」などとツッコみたくはなるが...(^ ^;
何十年もかけた「呪い」を繙くうちに、時代的にも地理的にもかなり壮大な話になっていく。歴史に残らず、全てを口伝で残している「呪術士」を見つけ出すために、古い地名(字名・集落名)から解読していく様子には、ドキドキワクワクが止まらなかった(^ ^
惜しむらくは、警察と「印象的な登場をする」湯山氏が、ほとんど活躍しないことかな。ホームレス鳥類学者がかなりなキーパーソンなのに対して、どうしても印象が薄い。この辺の「脇役」がもっとキャラ立ちすると、物語により深みが出たのでは...などと、例によって「何様だよ」目線でコメントしてみました(^ ^; -
読みごたえは大いにあった。
人を呪わば穴二つ…。
非常に切ない話だった。 -
面白く読めた。少々ソレはどうだろう的な部分もあったが、楽しかった。
呪いは常に恐ろしく、理解を越えたところにある特殊な存在。
本当に激しくも辛い苦しみは、水に流そうと手から離しても、流れずにそこにただ落ち続けている。
それをどうしようも出来ずに眺めるしかない。
時間が解決出来る事なんかはコレっぽっちしかないし、寧ろ、どんなに時間をかけても解決なんか出来ない事の方が多い。出来る訳がない。
心の寧を自身で願うしかない。 -
世界観が独特
面白いのかどうかは不明だけれど、川瀬さんが多少 因習的な呪術について書いてあ...
面白いのかどうかは不明だけれど、川瀬さんが多少 因習的な呪術について書いてあることは、この人の作品からきてるのかなって思って。
川瀬さん自体は、この後この種の小説書いていないからそれほど興味ないのだろうし。
だって今や虫の人だしね。
ゆー本さん、それほどは面白くないです。
(個人の感想です)