竜が最後に帰る場所 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 625
レビュー : 86
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062776509

感想・レビュー・書評

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  • 先日のいしいしんじさんに続いて、久しぶりの恒川さんです。
    様々なタイプの5つの短編が収められています。
    最初の短編で「アレ?」。ごく短いものですが、ファンタジー的要素がほとんど無いのです。後で解説を読むと純文学誌に掲載された作品のようです。どうも「風の古道」のイメージが強くて、驚いてしまいました。
    3つ目の短編「夜行の冬」が「風の古道」に近いイメージです。真っ赤な帽子とコートを着て錫杖を持った"ガイドさん"に連れられた人々が毎夜並行世界を渡り歩き、遅れると背後の闇に潜む何者かに取りこめれてしまう話です。
    一つ一つの話は十分に面白いのですが、なにかまとまりに欠け、印象が薄くなってしまったのが残念です。

  • 不思議な透明感がある作者ですが、
    代表の短編集といってもいいかも。

    これまでは、閉鎖空間でのファンタジーってイメージですが、
    現実と幻想の絡み合い方があって、
    今回はもっと広がりがある気がします。

  • かむとぶわわって、幻想がはじけて行くみたい。

  • 短編集。
    ファンタジー系あり、ホラー系ありでバラエティに富んでいるが、これまでの作風も色濃い。
    『迷走のオルネラ』が一番良かった。

  •  常人とは違う視点の世界を、ここまで美しく書ける人は、これまでのところ私は知らない。大好きだなぁ、恒川さんワールド……!
     特に好きなのは後ろ三本。「夜行の冬」はSFでとしては特別珍しくもないパラレルワールドのようで、冬の山道をガイドさんに連れられながら「次の町」を目指すという独特のルールが魅力的。「鸚鵡幻想曲」はあとがきにあるとおり、どう展開していくのかまったく分からないところが非常にワクワク。「ゴロンド」は圧倒的な自然描写と弱肉強食の世界を可不足なく幻想的に書き切っていて、空と海の間を舞う竜の姿が目に浮かぶよう。
     日常の裏にひっそり隠れていそうな、不思議な世界にどっぷり浸れる短編集でした。ごちそうさまです!

  • 「迷走のオルネラ」「夜行の冬」「鸚鵡幻想曲」が好きでした。
    「迷走のオルネラ」…そう繋がるのか~!と、意外性が楽しかった。
    「夜行の冬」…まさに恒川ワールド!
    「鸚鵡幻想曲」…擬装集合体の発想がおもしろかった、長編で読んでみたい作品。

  • 風を放つ
    迷走のオルネラ
    夜行の冬
    鸚鵡幻想曲
    ゴロンド

    少し怖い
    不思議な世界

    夜行の冬
    体験してみたいかもとかちょっと思ってしまったけど、だんだんそんな気がなくなった

    色んな選択肢の中から選んできた今の自分
    奇跡って話す場面が印象的

  • これは凄い。
    解説に有ったとおり、様々なテイストを描き出す作家だなと。
    読後感は後味の悪さも無く、かといって胸の空く感覚も無く、ただ話のぼんわりしたイメージがこびり付く。
    日常で通り掛かる場所で、ふと見付けた木のうろから異世界を覗き見てしまったら、こんな心許無い気分になるんじゃないだろうか。

  • 短編集。
    鸚鵡幻想曲がちょっとおとぼけた感じで、一番好きかなぁ。
    次点は夜行。
    私が旅をするとしたら、最初は好奇心。そして惰性になりそう。

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。2005年、『夜市』で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。同作で直木賞候補に。14年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。著書に『雷の季節の終わりに』『秋の牢獄』『南の子供が夜いくところ』『竜が最後に帰る場所』『金色の獣、彼方へ』『南の子供が夜いくところ 』『スタープレイヤー』『ヘヴンメイカー』などがある。

「2019年 『白昼夢の森の少女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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