新装版 ハゲタカ(下) (講談社文庫)

  • 講談社 (2013年9月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784062776530

作品紹介・あらすじ

経済小説の枠を超えた大人気シリーズ。大胆な再生プランを指示し快進撃を続ける鷲津政彦は、ある地銀の破綻をめぐり、老舗ホテルオーナーの娘で経営を引き継いだ松平貴子、友人のスーパーを再生した元銀行員の芝野健夫と接触を持つ。しだいに明らかになる、ある過去の事件と鷲津をつなぐ糸。ニューヨークから日本に戻った鷲津の真意がついに牙をむく。(講談社文庫)


ハゲタカは悪魔か、それとも救世主か?
買収者・鷲津が胸に秘めた驚愕の狙いとは

大胆な再生プランを指示し快進撃を続ける鷲津政彦は、ある地銀の破綻をめぐり、老舗ホテルオーナーの娘で経営を引き継いだ松平貴子、友人のスーパーを再生した元銀行員の芝野健夫と接触を持つ。しだいに明らかになる、ある過去の事件と鷲津をつなぐ糸。ニューヨークから日本に戻った鷲津の真意がついに牙をむく。

※本書は、2004年12月にダイヤモンド社より刊行され、2006年3月に講談社文庫より刊行されました。

みんなの感想まとめ

経済の裏側で繰り広げられる企業買収のドラマが描かれており、登場人物たちの欲望や葛藤がリアルに伝わってきます。主人公・鷲津政彦は、権力や権威に立ち向かいながら、復讐の過去を持つ宿敵との戦いを繰り広げます...

感想・レビュー・書評

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  • 上下巻の感想です。
    この本は、(図書館のあげます)コーナーにシリーズ4作目のグリードがほぼ新品の状態で置いてあり、それをブクログで検索したら、高評価だったので頂いてきました。
    更にシリーズものということで、1作目の当作品を読みました。

    そんなきっかけですが、面白かった。
    フィクションだけど、登場する企業名とその年代に起きた出来事がリアルに近いので、事実と錯覚してしまいそう。

    以下の順番らしいです。
    ハゲタカ→読んだ
    ハゲタカII.
    レッドゾーン
    ハゲタカIV グリード
    シンドローム
    ハゲタカ4.5 スパイラル
    ハゲタカ2.5 ハーディ

    また、(読みたい)が増えた。

  • なるほど~最後まで読むとわかる伏線回収。お金貸し、企業買収。経営困難になっている会社を狙うハゲタカ。その復讐の過去には……。金融とか経営は疎い私。借金まみれでも会社の名前だけでも残したい気持ち。いろんなみんなの欲が渦巻く。

  • 何ものをも恐れず権威権力をものともせず立ち向かう鷲津政彦、企業買収を絡め、宿敵とも思える人物との戦いが引き続き展開される。
    「俺は悪党じゃないさ。正義の味方だ。ただ、世間の正義とおれの正義が違うだけだ」と語り、さらに「悪いか?カネには色も国も、そして民族もない。ただの金だ。それをどう使うかは、使う人間が決める。・・・世界中の金を使って、この愚かな国に思い知らせてやるのさ。本当の再生とは何かをな」と、嘯く。
    深謀遠慮と権謀術数を駆使し、企業買収を繰り広げる彼を駆り立てる源泉は何なのか、その回答が最終章で明らかにされる。
    上巻のプロローグでの出来事が、ここで繋がる。
    ある人物に接近し執拗に追求める訳と、鷲津政彦の行動の源泉がここにあったとは。
    宿敵とも位置づけられる人物に対し、「売国奴、望むところです。私の願いですよ。この国をぶっ潰すためなら、命なんて惜しくないですよ。正義のためなら死ねますから・・・」と、極めつけの言葉を言い放つ。
    ハードボイルド的なストーリーと、緻密に構成されたこのシリーズ、続けて読まずにいられない。

  • 壮大な企業買収の裏で、冷静かつ冷徹な判断の中に主人公の日本人としての誇りが垣間見える。
    本作は経済の駆け引きを描きながらも、人間ドラマとしての魅力を備えた魅力あふれる一冊でした。

  • 瀕死の企業に外資系が群がっていくさま
    キャラが切れ者同士の高尚な会話
    数字や法律の頭脳戦の争いに熱中できた
    非常に面白かった

    スナック菓子の太陽製菓の民事再生にあたり、再入札は手に汗握る
    会話が激アツで面白い!
    太陽のためではなく、ホライズン(債権委員会と組合)vsゴールドマックス連合(太陽一族と西日本食品グループ)の構図で、自分たちをこけにしようとする敵を打ち負かしたい、というプライドの論戦となっている
    面白い

    太陽の一族は最悪
    会社の資金を溶かすのだから

    もう一つは、足助銀行が3号扱い(国有化)になった発端で、貴子のホテルも外資から狙われる(その前にも無能な先代で色々あった)、貴子の苦渋の決断が見ものだ

    後半で花井との関係性が明らかになる
    そこだけが急に挟み込んだ感じがした
    『ハゲタカ2』へ

  • 感想
    太陽製菓の創業家の横暴ぶりを見ていると潰れるべくして潰れる会社という気がした。

    最後、鷲津は思っていた復讐を成し遂げるが、そこに勝者はいなかった。。。バブルの波に翻弄されたのは債権を回収された側だけでなく、した側にも寂寥感の残る結果とは皮肉なものだ。

    あらすじ
    鷲津は以前より目をつけていた同族会社で、会社の私物化が甚だしい太陽製菓の買収および企業再生を進めようとしていた。

    一方、貴子は元総理まで使ってなんとか父親をホテル経営から引きずり下ろし、ミカドホテルの再建を手掛けようとしていた。

    外資の思わぬ横槍が入り、すったもんだの末に何とか太陽製菓の買収に成功する。

    次に狙うのは、足助銀行。同銀行が破綻したのをキッカケに国は、地銀の破綻及び再生を指示。鷲津率いるホライゾン・キャピタルは足助銀行を手に入れようと画策する。

    鷲津の思い通りに事が運び日光を手に入れたホライゾン・キャピタルだったが、国からのまったがかかり、当初の日光の観光地化計画を諦める。

    鷲津がずっと追ってきたのは自分の父親をハメた相手だった。当時の三葉銀行の芝野が犯人だと思っていたが、実はその上司の飯島が仕組んだことだった。鷲津は三葉銀行のプライベートバンクの存在を世間に明らかにし、社会的な制裁を与えるが燃え尽きる。

  • いやぁ、面白かった!1日で一気読み!
    難しいのに凄く面白い!

    次の展開が気になって気になって、本を閉じられない。

    企業買収も、人間関係も、何もかも目を離せない展開。

    太陽製菓もミカドホテルも、ボブスタンレーとの対決も、花井の割腹自殺も、全ての繋がりが凄い!

    なんて凄い本なんだ!!

    あと二冊借りているが、楽しみで仕方ない(*^^*)

  • 結局、本作は最初から最後まで、鷲津の用意周到な復讐劇だった。そして、鷲津の温情でミカドホテルグループの再建の目処もつき、鷲津の復讐もなったにしては、空しさの残るラストだった。

    冷酷に振る舞いつつも、あくまでルールを守って戦おうとする鷲津の側に正義がある(一方、なあなあな馴れ合いが横行し、誰も責任を取らず問題が先送りされる日本的ビジネス慣行には理がない)、そう感じさせる作品だった。

    「ルールも紳士協定もそしてフェアも、この国では有名無実のきれい事だった。欲しい獲物を獲るためには、ハゲタカもハイエナも、そしてゴールデンイーグルもみな手段を選んではいけない。法整備の何たるかが理解できず、そしてルールは破るものだという文化を持ったこの国では、何が起きても不思議ではなかった。」

    途中、太陽製菓の乗っ取り・再建のくだりでは、放漫経営で会社を破綻させながらも贅沢三昧を続け、しかも経営責任を一切取らず保身を要求をし続ける経営者一族の厚顔無恥には、さすがに読んでいてムカついた。

    腹黒い輩が泥試合を演じるドロドロした作品と思って敬遠していたが、筋が一本通っていて、読み応え十分な作品だった。続編も読み進めたい。

  • 満足の行く面白さだった。

    金融、債権や企業買収など色々な展開があり、勉強にもなった。
    前半のチームワークで盛り上がるところも良かったし、後半の鷲津個人として感情剥き出しのところも良かった。

    続編も期待

  • 久しぶりに寝る間も惜しんで一気に読み倒し、現在ハゲタカⅡの下巻を読んでいます。急に経済小説の面白さにはまってしまい、これから読み漁りそう。

    ハゲタカシリーズはドラマ化され、多くの方がレビューされているので、備忘録として以下記録したいと思います。

    堺憲一氏によると、日本では企業や経済を扱った小説を経済小説といい、ジャンルが確立されているそうです。
    【第一世代】1960年代前後に登場するパイオニア世代
    城山三郎氏、山崎豊子氏はこの世代
    【第二世代】高度成長が終焉し、安定成長期に入った70年代中盤期以降
    高杉良氏、堺屋太一氏など
    【第三世代】80年代以降に登場。バブル時代の時期
    【第四世代】90年代半ば以降に登場
    真山仁氏、黒木亮氏、幸田真音氏、橘玲氏、池井戸潤氏、牛島信氏
    【ニュートレンド世代】90年代後半から2000年以降に登場
    という潮流があるらしいです。
    ※上記情報は堺憲一氏の大学研究室HPに詳細に整理されています。

    個人的には社会経済がグローバル化し国際政治社会を背景にしたダイナミクスを感じる第四世代の小説が好みです。ただ、この時代に出てくる海外といえば主に米国、そして中国。

    現在はこの時代から20年も過ぎており長く続いた産業革命から情報産業革命への過渡期にいます。世界における日本の立ち位置や役割も変化し、グローバル化の進展はあらゆる面で急速に進んでいます。また日本は成熟社会に突入し、人口減少、少子高齢化、地域格差、過疎化が進んでいます。

    一読者としてはこうした社会の変化を背景に、今後どのような社会課題に焦点を当てた経済小説が出てくるか楽しみです。

  • 『ハゲタカ2』で語られる登場人物たちの因縁の発端が、この間で次々と明かされる。

    それぞれの出来事は、ハゲタカ2でさんざん煽られているほど酷いことか?と一瞬思ったが、案外、人と人の関係なんて、すぐに崩壊してしまうのではないかとも思い、納得。

    やや、彼の能力が現実離れしているきらいがあるのと、最後元CIAが出てくるあたりが少し気にはなったものの、複数のストーリーが同時に進んでいくあたりは非常に読み応えあり。

  • 大学生の時に一度読んだが、その時は企業売買の知識がなさすぎて読み込めなかったけど、久しぶりに読んだらすごい面白く読めた。最後が少し唐突な感じもあるけど、続編がたくさん出ているので、続きを読みたい。

  • すごくのめり込んであっという間に読んでしまった。
    主人公の鷲津がカッコいい…痺れる…。
    良くも悪くも周りの登場人物が、鷲津に翻弄される描写もすごい。
    鷲津が現実にいたら、オーラすごいんだろうなぁ。

  • あまりどんでん返しはない。
    複数のエピソードが収束していく展開が楽しい。
    一番好きなのはホテルの描写。特に料理。
    聖地巡礼することにした。

  • 投資、経営の世界を描いたドラマ。
    一定の金融の知識は必要だとは思うが、それよりも感情で動く人や相手の気持ちを想定して最善策を打つことの重要さを常に説いてるビジネス本に近い小説。
    経営の世界は本当に恐ろしい。けどそこでしか得られない経験というものはあるのだろうなと思う。

  • ドラマを見たことあったけど、そういえば小説は読んだことないのでよんでみたけど、面白い。どうしても、鷲津=大森 南朋のイメージがちらつく。続編も楽しみ。

  • 外資ファンドの敏腕買収者、通称「ハゲタカ」は敵なのか?それとも味方なのか?
    最初から最後までドキドキしながら読みました。
    シリーズ物を読み始めると、止まらなくなってしまうので、躊躇していましたが、納得のストーリーで、続編にも、早々に手が伸びそうです。

  • 爽快。時間軸が一気に進むのも、読みやすさの一因かも。身の回りにMBOが多いなか、参考にしたくて久々に手に取った。このまま続編まで一気読み間違いなし。

  • バブル期の日本企業の放漫経営に鉄槌を下すハゲタカファンド

    不良債権処理などニュースでもいまだに耳にすることはあるが、その裏には当事者達の壮絶な人生がある

  • 大きく三部構成で、ノンフィクションか?というくらい、実際の事件・企業を(ちょっとだけ名前を変えて)登場させつつ、その裏側を掘り下げつつ作り上げるような内容になっています。

    第一部 バルクセール
    三和銀行の不良債権処理に関して

    第二部 プレパッケージ
    東ハトの民事再生に関して

    第三部 バイアウト
    足利銀行/金谷ホテルの破綻/再建に関して

    ハゲタカのえげつなさ、日本の大銀行のだらしなさ、いいように利用される政府の無力さ、などなどに感じるイライラを楽しむ小説ですが、そんな中で考えさせられるポイントも多数あって、勉強にもなります。
    例えば、足利銀行は預金保険法102条第3号と言う処理で、いったん破綻させるので、株式が無価値になってしまう。小泉/竹中ラインの強硬路線の良い面もあるかもしれないけど、地元の企業は融資を受けるために地銀の株式を持たざるを得ない状況で、そんなことをされたら一気に経営危機に陥ってしまう訳です。
    (これは2008年時点の感想です)

    ふと思い出したのが、「亡国のイージス」他、福井晴敏の一連の小説。
    クールな主人公と、憂国感みたいなところが、ちょっと似てるのではないでしょうか。

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著者プロフィール

1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、 『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』「当確師」シリーズ『標的』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』『墜落』『タングル』など話題作を発表し続けている。

「2023年 『それでも、陽は昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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