嶽神伝 無坂(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062776639

作品紹介・あらすじ

父を追放した武田晴信、諏訪攻略の前夜。山の民無坂は後に勝頼の生母となる幼い姫の命を救う。熱狂的ファンを生んだ『嶽神』の序章!

感想・レビュー・書評

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  • 山の民を主人公とした嶽神伝シリーズのうち、時系列では「血路」の後? 山の民・無坂が主人公

    今作では伝奇要素が少なく山の民の集団生活のありようやこの時代に生きる人々の感性がフォーカスされている(下巻を読むまで今作の作風に気付かず物足りなさも少々…)




  • 無坂の山での厳しい生活の中で人に対する優しさもあり、強さも備えていて憧れる。
    山で暮らす人は全て同族と思って読んでいたけどそうではなく、でもその集落に住んでいる人らは自分らの集落の生活を支えようと悪にもなる。
    学べる点もあるところがいい。

  • 1542年、武田信玄が父信虎を追放、諏訪攻略を仕掛けている時。山の者木暮衆の無坂を中心に物語は展開。
    諏訪頼重の側室小見の方、その娘小夜姫、後の諏訪御料人との関係、雪崩で集落が崩壊し放浪している鳥谷衆との関係、猿の集団など、下巻に向けて伏線が。
    武田信玄の信濃進出と合わせて、今後どう展開するか期待が膨らみます。

  • 嶽神伝シリーズ、無坂編。上下巻。

  • 静かだ。淡々と山の者の生き方が綴られてゆくゆく。
    たまに来る戦闘シーン、戦国の情勢等がアクセントになり、下巻へ引っ張られる。
    かっこいいんだ、この人がまた。

  • 久しぶりの歴史物。武田軍と同じ地域で暮らしながらも別々の生き方をしている山のものたちの物語。人気シリーズらしいけど自分ははじめて読みました。「山怪」や「黄色い牙」のようなマタギの山の話は読んできたけど、荷役の話は新鮮でしたね。印象に残ったのは登場人物たちの無欲な暮らし。多くを望んでいないからこそ質素な暮らしの中での楽しみの見つけ方に優れていて、山の中に入れば必要なものは周りにすでにある。そんな世界が今も隣にある(かもしれない)のに、里の暮らしばかりに目を向けてきたかもなと思いました。

  • 時代小説をあまり読まないので、読み始めは不安でしたが、凄く面白かった!アクションシーンもかっこよく、スピード感があるのでどんどん読めます。山の者シリーズ全部読もうと思いました。

  • 渋いなぁ

  • 全2巻。
    山の者と諏訪・武田家の物語。
    著者のヒット作らしい「嶽神」のシリーズ。

    『嶽神 白銀渡り』
    http://booklog.jp/users/bullman/archives/1/4062772558

    シリーズではあるものの、
    時系列としては「嶽神」の前。
    世界が同じってだけ。
    内容も雰囲気も全然違う。

    「嶽神」は、vs忍者な宝探しっていう
    奇想天外な伝奇ものだったけど、
    今作は史実と絡めて山の生活描写メイン。

    だから、やたらと戦っていた「嶽神」にくらべ、
    淡々とあっさり。
    武田家との絡みもそんなでもないし、
    正直、何が書きたいかわからんなあと思った。
    ら。
    全部で4作からなるシリーズに発展するみたい。
    今作が1作目。

    文体はあらすじみたいで物足りないし、
    史実との絡みも物足りない。
    もう、この作者はこれ以上は読むか分からんなあ。
    まあ。
    たぶん読むけど。

    でも、
    「睡眠不足必至」とかいう帯のうたい文句は
    あいかわらず誇大広告だと思った。

  • 前作に比べて少々落ち着いた感じ

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著者プロフィール

1949年、小田原市生まれ。80年、群像新人文学賞を受賞。81年「百舌が啼いてから」が芥川賞候補となる。2000年には『血路―南稜七ツ家秘録』で角川春樹小説賞を受賞。本書は、一介の部屋住みの身から将軍に上り詰めた吉宗の裏の顔を描いた歴史時代小説の復刊である。著書に「嶽神伝」(講談社文庫)、「戻り舟同心」、「北町奉行所捕物控」、「高積見廻り同心御用控」(すべて祥伝社文庫)シリーズなど。2020年11月、逝去。

「2023年 『運を引き寄せた男 小説・徳川吉宗』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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