贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 135
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062776660

作品紹介・あらすじ

弁護士・御子柴礼司は、ある晩、記者の死体を遺棄した。死体を調べた警察は、御子柴に辿りつき事情を聴く。だが、彼には死亡推定時刻は法廷にいたという「鉄壁のアリバイ」があった――。

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭シーンからいきなり引き込まれた。悪辣弁護士そのものの話と思いながら、読み進んだが、おっとどっこい、二転三転。
    中山七里らしく、音楽が端緒の贖罪ストーリー。リーガルサスペンスの一級品といっていいだろう。

    • 杜のうさこさん
      hongoh-遊民さん、こんばんは~。

      以前、中山七里さんのどんでん返しモノと言えば…
      とご紹介下さった本書、読みました。

      ど...
      hongoh-遊民さん、こんばんは~。

      以前、中山七里さんのどんでん返しモノと言えば…
      とご紹介下さった本書、読みました。

      どんでん返しがあるとお聞きしていても、
      見事に引っかかりました。
      いつものことではあるんですが(笑)

      でも、ただそれだけではなく、一人の少年が犯した罪とその後の贖罪の道。
      読み応えのある作品でした。
      御子柴礼司シリーズ、続けて読みたいと思います。
      どうもありがとうございました!
      2016/04/13
  • 御子柴礼司は被告に多額の報酬を要求する悪辣弁護士。彼は十四歳の時、幼女バラバラ殺人を犯し少年院に収監されるが、名前を変え弁護士となった。三億円の保険金殺人事件を担当する御子柴は、過去を強請屋のライターに知られる。彼の死体を遺棄した御子柴には、鉄壁のアリバイがあった。驚愕の逆転法廷劇!

  • なんだか読んだことあるような気がして・・・
    犯人はこの人だろうなって思いながら読んで・・・

    最後の展開には手に汗握り、一気読み。
    「なんと、そうだったのか!!!」と思い、やはり読んだことなかったのかと思いながら、ブクログに登録しようとしたら・・・・

    やっぱり前に読んでいる!!!

    私の脳みそはどうなっているのか・・・・

  • みわ

  • 悪辣だけど実は結構まっすぐな弁護士。なかなかひねくれた主人公です。やはり法廷っていうのは特殊な世界ですね。人が人を裁くことの限界を感じます。
    終盤の展開は怒濤でした。やや唐突な印象も受けないではないです。結末は半分くらい予想できて、半分は意外でした。

  • 単行本からの転載。

    本屋で見つけて気になって購入。一気に読んだ。おもしろかった。
    法廷でのやり取りや、話の持って行きかた、事件の二転三転は非常におもしろく読めた。
    最後まで読むと御子柴より渡瀬の方が上手だったのかなという感じ。
    二転三転でおお!と思ったのにラストはあっさり。

    御子柴の過去の話がいささか受け入れにくかった。感情を取り戻すくだりがややファンタジーじみてる感も。でも、現実もこんなものかもしれないとも思った。
    贖罪についての稲見の言葉、御子柴に接する態度が印象深い。

    個人的に渡瀬と古手川のコンビがよかった。特に古手川の心中のコメントがおもしろい。

  • 手段を選ばない悪辣弁護士御子柴に舞い込む事件の弁護依頼の話。開始のシーンが死体の処理というびっくりの展開かと思いきや、徐々に明らかになる御子柴の過去や予想外の真実。
    騙されて気持ちいいミスリードだった。

  • 御子柴初登場。
    このシリーズは私は3、2、1の順に読み進めていったが、なんの違和感を感じることもなかった。
    しかし、できることなら、順序通りに読んだ方が、よりこの面白さを楽しめる。

    この弁護士、とにかく法外な値段を依頼者にふっかける。
    一体なぜ?
    詳細は控えるが、愛読書の一つに『ブラック・ジャック』がある。
    御子柴は、BJと同じ雰囲気を纏っている。
    腕は一流、しかし金に汚く、恨みも買うし、弁護士会からは爪弾き。
    私と同じ感想を、386頁の解説でも語っている。
    憎みたい、でも、憎みきれない。

    さて、本書では幼女を残酷な方法で殺害した男がどうして弁護士になったかが語られている。
    「自分以外の弱い者のために闘え」(279頁)
    それだけが贖罪なのだ、彼はゴルゴダの丘を石つぶてを投げられながら歩くことを決意する。
    生きていくこと、それは辛いことだ。
    それでも彼は歩く。
    被害者のことも、加害者のことも、彼なら、分かる。
    人が悪魔になることも、悪魔が人に戻れることも。

    370頁で「あれこそが正義だった。」と女が語る場面がある。
    しかし、正義とはなんだ。
    悪魔を殺すことか。
    人の形をしたそれを?
    それは本当に悪魔なのか。
    己こそが悪魔であることを疑いもせずに、刃物を突き立てることが果たして正義たりうるのか?

  • 悪徳の輪舞曲から先に読んでいたので、あーあの人かっていうのがあった。
    そして御子柴はここでも法廷に大型機械をいれていたのか(笑)

    御子柴の幼少期の話もあった。

    大どんでん返しは見事。返しの返しの返しみたいな、何度も返されるストーリーはよかった。

    脳性麻痺の少年と母親、父親の人工呼吸器を止めて殺人罪に問われた母親。

    まさに最終的には犯人なのだが、御子柴は母親が実行していないのを証明している。そのうえで、息子から母親に容疑が移り変わるのはすごい。



    どうでもいいけど、作者はクラシックに造詣が深いんだろうと思ったのが、御子柴がピアノを聴いていたときの感想、長調に変わってというのは、素人でもわかると書いてあったが、そんなにわかるものでもないのでは?

  • 面白かったけど暗かった。思った以上に暗かった。少年Aが主人公ってだけで暗い予想はついたが。過去を思うと御子柴を素直に応援できない。面白いから続編は読むけどね。

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著者プロフィール

中山 七里 (なかやま しちり)
1961年生まれ、岐阜県出身。男性。幼少の頃から読書が趣味で、高校時代から執筆を開始。花園大学文学部国文学科在学中に江戸川乱歩賞に応募したこともあった。
就職後は執筆から離れていたが、島田荘司を生で見た体験から執筆活動を再開。2009年、第8回『このミステリーがすごい!』大賞で『さよならドビュッシー』と『災厄の季節』の2作が最終選考にダブルエントリーされ、前者で大賞を獲得して48歳で小説家デビュー。後者も、「読みたい!」との声が続出したため、『連続殺人鬼カエル男』と改題し、2011年に文庫本として出版される事となった。
代表作に『さよならドビュッシー』などの「岬洋介シリーズ」、『贖罪の奏鳴曲』にはじまる「御子柴礼司シリーズ」。多くの作品が映画・テレビドラマ化されている。

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