- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062776745
感想・レビュー・書評
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読み進めて若干微妙な宮部みゆき作品かな?と思ったけど、終盤に読者を引き寄せてくるのは流石!と思った。
宮部みゆき作品は幅がとても広いのは解説を読んで納得した。
ただ、これはちょっと長い…
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主人公は男子高校生。両親と小学生の弟と共に閉店した写真館に引っ越した。すると、かつてのこの写真館で現像されたという心霊写真が持ち込まれ、主人公はその心霊写真の謎を解き明かそうと調査をし、真相が明らかになる。それがきっかけで心霊写真らしきものや不思議な写真についての相談が主人公に相談されるようになり、またそれの隠された事情などを明らかにすることになる。
それをとおして、社会性が欠けている不動産屋の事務員が心を開いていく様子や、要領が良くて優秀な弟の抱える葛藤などが描かれる。
とりあえず、こんなに長い必要あるんだっけ?という感じ。ひとつのくだらない事件にこんなに枚数を割く必要があるのか。各事件は最終章につながる助走のようなものなのだと思うが、それにしてもこの人無駄なのでは?と思うような登場人物もいたり、全体的にたるんだ感じが否めない。話自体もふーんという感じで感動とか家族愛とかそういうのは感じられなかった。 -
解説を読んで納得
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上巻よりも読みやすかったし、引き込まれたのですが、やはり登場人物が最後まであまり好きになれなかったかも。ラストシーンは美しく印象的でした。
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英一、力、ヒロシ、ブンタ…高校生達みんなの名前もエピソードも昭和、なんか古臭いイメージ。でもSNSとか設定は現代なので中途半端な流れ。
いっそのこと昭和ノスタルジーでまとめてくれてたらよかったのに。
いろんな場面で違和感を感じてしまったのとだらだらと長いのとで、入り込めず挫折。
本屋のオススメだったので購入したけれど、私には合わなかった。 -
下巻は、心霊写真のお話からST不動産の事務員の柿本順子焦点のお話と花菱家のお話と盛り沢山。
印象的な文は、「葬式ってのは、故人の生き方にはまるで関係ない。残された人間の本性を暴く場なんだ。」 -
宮部みゆきにしては珍しく、言葉遣いというか言い回しに違和感を感じる。もっとあけすけに言えば、ところどころに仕込んだ小ネタが滑っているというかなんというか…。いや、狙ってやっているのかもしれないが。
誤植などもあり、急に醒めた気分に引き戻されてしまってもったいなかった。
序盤から中盤にかけてはどうも言いたいことが読み取れず、あまりのめり込めなかった。それぞれのエピソードもなんだか消化不良に感じたし、解決編を読み進めても爽快感に欠ける。結末まで読んで、これはオカルトでもミステリーでもなく、傷を抱えた人間が過去と決着をつけ、再生していく過程を描いたヒューマンドラマなんだということがようやくわかった。最後の対決は一気にテンションが上がった。
ただ、読了後に最初に思ったことは「まわりくどい」だったので、独断と偏見で辛めに評価。 -
写真の話がもう一回あってもいいのに。
それが読み終わりかけの感想。
風子の話、ピカの成長にぐっときた。
他はたんたんと。
暇つぶしという感じに終わってしまった。