飛水 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 20
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062776783

作品紹介・あらすじ

家庭がありながら運命的な出会いをした女と男。一緒に暮らす約束をした翌日、災難事故で逝ってしまった男への思い。奇蹟の恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • これもタイトルで思わず手に。時空のパラドックスか、そもそも人の意識の中で連続しないのが時空か。人は連続のなかにあるのか、最後に残る一点こそが真実なのか。もう一度再読します。

  • 読み初めてあの飛騨川バス転落事故の話が絡んでいると分かって、私の中の
    古い記憶が浮かんできました。
    あの事故を覚えています。
    住んでいた近所のお母さんがあのバスに乗っていて亡くなったのです。
    当時、私も子どもで そのお母さんの子どもを知っていたのです。
    只々、その子がかわいそうで 心の中にずっと引っかかっていました。
    本当に残された家族のその後が少しでも心穏やかなものであって欲しいと祈るばかりです。

  • とても綺麗な小説でした。
    そしてとても哀しくて、とても幸せな小説でもありました。
    「川」が描かれていない場面でも常に水の音が聴こえて、飛沫のにおいがするようで、時々無性に鼻の奥がつんとなりました。

    ラストシーンの程近くで時系列の全てが繋がって、主人公の視点の位置が分かったとき、ここまで読んできてよかったと本当に思った。ここまで辿り着けて、もう一度巡り会うことができて本当によかった。
    奥深い高山の古民家を見下ろす景色と、「ここから上が雲」というその家の静かな佇まいは本当に穏やかで、綺麗で、鮮やかで、
    この小説のラストシーンにはこれ以外ないというくらい、美しい景色だった。

  • 2013.11.17読了。図書館。家庭を持っている男女の愛。飛騨川の土砂崩れで亡くなった男。40年後、女が死んであの世で再会。すごい本だ。

  • 祝文庫化

    講談社のPR
    「家庭がありながら運命的な出会いをした女と男。一緒に暮らす約束をした翌日、災難事故で逝ってしまった男への思い。奇蹟の恋愛小説。」
    (単行本)
    「世界でもっとも美しい愛と命の物語。
    ぜったいに忘れないこと、それが運命への復讐。
    講談社創業100周年記念出版

    一緒に暮らそう、一生に1度の気持ちでそう誓い合った翌日、惨劇が襲った。日本中を悲しみで震撼させたバス転落事故に巻き込まれた男と女。……なにがなんでも、あの人に会いたい。強い気持ちで待ちつづけた時、信じられないような奇跡がおこる。
    切ない気持ちの輝き、強い願いの果て、空と山がまじわる場所での感動の再会。」

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プロフィール

1946年山口県防府市生まれ。東京女子大学短期大学部教育学科卒業後、出版社勤務を経て、1980年「その細き道」を「文學界」に発表。1984年「光抱く友よ」で芥川賞、1994年『蔦燃』で島清恋愛文学賞、1995年『水脈』で女流文学賞、1999年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞、2010年「トモスイ」で川端康成文学賞を受賞。2009年紫綬褒章受章。他の著書に『マイマイ新子』『甘苦上海』『飛水』『マルセル』『香夜』『少女霊異記』など多数。

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