砂の王国(上) (講談社文庫)

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  • 講談社 (2013年11月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784062776868

作品紹介・あらすじ

全財産は、3円。私はささいなきっかけで大手証券会社勤務からホームレスに転落した。寒さと飢えと人々からの侮蔑。段ボールハウスの設置場所を求め、極貧の日々の中で辿りついた公園で出会った占い師と美形のホームレスが、私に「宗教創設計画」を閃かせた。はじき出された社会の隅から逆襲が始まる!


見てろよ。すべては、これからだ。
転落はささいなきっかけで起きた。全財産、3円のホームレス。
はじき出された社会の隅から始まる、究極の勝負!

全財産は、3円。私はささいなきっかけで大手証券会社勤務からホームレスに転落した。寒さと飢えと人々からの侮蔑。段ボールハウスの設置場所を求め、極貧の日々の中で辿りついた公園で出会った占い師と美形のホームレスが、私に「新興宗教創設計画」を閃かせた。はじき出された社会の隅からの逆襲が始まる!

みんなの感想まとめ

極限の状況に置かれた主人公が、ホームレスとしての過酷な日々を経て新興宗教を立ち上げる物語が展開されます。全財産3円で路上生活を余儀なくされた主人公は、占い師や美形のホームレスとの出会いを通じて、逆襲の...

感想・レビュー・書評

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  • かなり絶望的なシーンから始まったので、ここから回復というか良くなることってあるのかな?と思いながら読んだ。
    お金を得た方法がまたなんとも現実味がなかったが、こういうことは無きにしも非ずということで、トントン拍子に進んで行った。

    途中から龍斎のことが煩わしくてイライラしたが、木島と仲村だけだとここまでちゃんとしていなかった気もするので、必要な存在だったのかもしれない。
    いま現在の収支がどうなってるか分からないが、決してプラスではなさそう。

    下巻どうなるか楽しみ。

  • 上下共、分厚い上に話の進行はゆっくり。

    ぎゅっとしたら1冊になるよな多分、、

    何度もそう思いながら、あえて時間の流れをゆっくり細々書いた作者の意図を探りつつ上巻読破(折り返し地点で未だ意図探れず)

    3人のホームレスが起死回生の為に宗教を立ち上げる話。その日暮らしが未来を語り出し、無茶苦茶。

    話は兎に角面白いしサクサク読み進められます!!(何故か強気)

    個性的過ぎる3人のやり取りが面白いのと、話の主題が①ホームレスとして生き抜く話しから②宗教団体の成長に切り替わっていくので、飽きないです。

    下巻スタート。

  • 元証券マンの主人公がホームレスに転落し、ホームレス仲間と3人で新興宗教を始める話。めちゃくちゃ好き。

    ホームレスになり、100円拾ったけど110円のパンが買えないというような描写やそこからお金を貯めていくところ、新興宗教に至る所までリアリティがあってワクワクする。めちゃくちゃイケメンで寡黙なホームレス仲村と、胡散臭い辻占いの龍斎、元証券マンの主人公という3人のキャラクターも好き。実写化したら流行りそう

  • Amazonでミステリーを探していた時にレコメンドで出てきた一冊。
    あらすじを読んで購入を決めました。

    証券会社を解雇され、
    またたく間に転落、
    気づけば路上でホームレスに。

    手元には3円しかない。
    季節は冬。
    寒く寒くて体力も奪われ、食事のあてもない。

    前半は路上生活の過酷さと、
    生々しい感じがすごかったです。

    ホームレスになったって縄張りがあって、
    優先順位があって。

    行政、福祉に頼ろうにも、
    若いのになぜ働かない、順番待ちだ、と追い返され。

    そこから新興宗教を立ち上げ、逆襲することを誓う。

    登場人物たちもみんな怪しいし、
    ヒヤヒヤするし危なっかしくて。

    タイトルは「砂の王国」
    いつか風にさらわれ崩れ去っていく印象しかなく、
    それでも読む手を止められない一冊です。

  • 大手証券会社に勤務していた山崎は妻の美奈子が自分の判を押した離婚届をおいて家を出ていったことがきっかけで酒浸りになり会社を解雇された。四十歳だった。
    自分のキャリアなら再就職はそう難しくはないはずだと高を括っていたが
    そんなプライドは散々に打ち砕かれた。
    消費者金融の取立てから逃げ回ることに疲れ マンションを出た山崎は寝泊りしていたネットカフェで親しくなった若者に全財産の現金四十万と携帯電話を持ち逃げされる。
    そして彼は路上生活者になった─。

    上巻の前半 結構なページを割いて山崎の一カ月にわたる路上生活が書かれている。
    路上生活の惨めさや安易さが山崎を通してこちらにも伝わってくる。最初はあった わずかなプライドや躊躇いも空腹や寒さには勝てず あっという間に人の目を気にするのをやめる。
    短期間に段階を踏んで堕ちていく様子がとてもリアルだ。

    後半 まとまった金を手に入れた山崎は占師の龍斎と美形のホームレス 仲村の三人でビジネスとして“新興宗教”を始める。如才ない山崎の働きや仲村の人目を惹く容姿によって少しずつ会員が増えていき 活動の幅も広がり教祖である仲村の世間への露出も増えつつあるところで下巻に続く。

    個人的にいちばん気になっているのは仲村の生立ち。謎が多すぎる。
    脆そうな繋がりの三人だが どんな終わりが待っているのか 下巻がとても楽しみ。

  • 順風満帆な人生から転落した男が、これまでのスキルを使いながら世の中に大逆転を起こす。それは宗教法人という手段であり、計算をしながら巨大な団体を組織してゆく。
    そんなにうまくいくか!と思いながらも、なぜかリアリティのある策だ。

  • 冒頭のホームレスとなった飢餓感がすごい。
    そして無性に天ぷらそばが食べたくなったので、これから食べてきます。

  • どう展開していくんだろうと思いながら読んでいたけど、なるほどな〜主人公頭良いなと思った。
    実際にホームレスになったことないし、未知の世界だけど、それなりに生きずらさや不安があるんだなと思った。
    下巻もどう展開していくのか楽しみ。

  •  ささいなきっかけから全財産が3円になるまで転落してしまった男。彼は二人の男の出会いから新興宗教結成という計画を思いつく。

     主人公の転落の様子、ホームレス生活、宗教団体結成後とどれをとっても非常にリアルに描かれています。細かいエピソードも丁寧に拾い上げ、人間心理を巧みに描き、犯罪小説的な一面もあり、ところどころに荻原さんらしい言い回しもあって、まだ上巻ながらとても納得のいく完成度の高い作品でした。そうしたエピソードの完成度に加え文体もライトで読みやすかったため、物語の進行はどちらかというと遅めの作品だと思うのですが、それもあまり気にすることなくどんどん読み進めることができました。

     登場人物たちも人間らしい人物もいれば、仲村というどちらかというと人間離れした人物もいて、そこら辺の書き分けがしっかりしていないとダメな作品だと思うのですが、それもばっちり!三人とも個性がしっかりしていて彼らのバラバラながらもチームプレイで、会を大きくしていく様子はどこかがんばれと思ってしまいます。

     宗教にはまっていく人たちの描写もリアルでその分余計に恐ろしい……。普通の人を描くのが何より巧い荻原さんなので、その分リアルさが増しているように思います。オウムもこんな感じで人々を取り込んでいったのか、と思うと改めて自分も心理誘導には気を付けないといけない、と思ってしまいます。

     ゆっくりと確実に成長していく新興宗教「大地の会」。その行き着く先はどこなのか、非常に下巻も楽しみです。

  • 久しぶりに荻原浩の小説を読んでみた。今回はホームレスから宗教団体を立ち上げる男とその仲間の話?結構惹きつけられ、下巻ではどうなるんだろうと読みが進む。少し期待できるかな。でも長い。

  • おもろすぎて一気に読んだ。

  •  グッと冷え込みが厳しくなった今読むと、路上生活の辛さが容易に想像できてやるせない気持ちになる。確かに一度転落すると這い上がるには高いハードルを越えなければならず、支援も行き届いているとは言い難い。その外見から偏見の眼差しや見て見ぬふりをしてしまうが、好きで路上で暮らす人は少数であることを認識しておかなければならないと感じた。龍斎のような怠惰な人間もいるが、行き過ぎた自己責任の国であってほしくない。新興宗教が軌道に乗り始めたところで下巻へ。

  • ホームレスになった辺りはつらすぎて読む速度が遅かったけど、堕ちてもへこたれない主人公に詐欺まがいな事をしていても悪い事してる…じゃなくてガンバレと思ってしまう。。そう思わせる文章力なのか、、

  • ホームレスあるある的な出だしだったのが
    仲間が増えて宗教らしきのを始める。
    あぁ、こういうふうに人って騙されるのかと
    勉強にもなるね。
    ちょっとづつ儲かってきて
    なんだか少しワクワクしてしまう。
    下巻が楽しみ。

  • 気になってた砂の王国の上巻

    ・最初のホームレス生活があまりにもリアルすぎる
    (地面に寝っ転がって横を通る人たちから侮蔑の目を向けらても平気になる→精神的には無敵
    水をかけられることには敏感になり、逃げる とか)

    ・競馬で勝つ瞬間が印象的だった
     主人公のマインドチェンジ?みたいなものの描写がうまく、それまでとそこからの見方がガラッと変わった。

  • 前半のホームレス生活の部分は異常に生々しかった。
    少しずつ小銭をゲットし、生活レベルが少しずつ上がっていくあたりは、RPGの黎明期(ドラクエで言うならはがねのつるぎ買った辺り?)みたいで読み応えありました。
    これから、「大地の会」は、大きくなっていき、そしてきっと崩壊していくのでしょう。
    なんせ、タイトルが、「砂の王国」ですし、3人の絆も非常に脆いし。
    どういう流れでそうなっていくのか楽しみ。

  • 信じることと宗教たることとの境目とは。

    どこまでも満たされない、どころか、さらに追い詰められる山崎の生き方。何に縛られてるのか。自分を信じられないからなのか。

  • 群衆心理を知りたいときに読むといいんじゃないかと思う。
    ほころんだ時に、都度都度修正していかないと、どんどん落ちていく人の果てを描いている。
    長編だが、非常に興味深い。

  • 2022.11.10

    Kindle Unlimitedにて読了。
    なんだこれ、めちゃくちゃ面白い。。
    久しぶりに手が止まらない本に出会えた…
    下巻も楽しみ!

  • 古本屋で上下巻セットだったので購入。

    長編だが、ページが進む。

    クリスマスを迎える東京。ホームレスとなった山崎遼一は途方に暮れる。

    安心して寝られる公園を見つけ、占い師と容姿抜群の先輩ホームレスに出会い、山崎はなんとかホームレスで年を越せた。

    元証券会社社員の山崎が考えたホームレス脱出の手段は宗教。
    公園で知り合った占い師と先輩ホームレスを焚き付け、事を起こしはじめる。

    金はどうしたか?とか、ここまでたどり着く手段はネタバレになるのでやめておく。

    下巻もあるので全体の感想は下巻で。

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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