- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062776868
感想・レビュー・書評
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140418
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昔、単行本で読んだ本。
最近「そういえば、読んだなあ」と懐かしく思っていたらつい本屋で目(?)が合ってしまい、購入。
だいたいの内容は覚えてるけど、結末は忘れちゃったなあ。
ホームレスになって、仲村と出会って、競馬で勝って、信者が徐々に集まって…と、出来すぎの感はあるけど、もしかして宗教って、こんな風に信じていっちゃうのかなあと、少し恐怖も感じました。 -
新興宗教の設立の話、もともと得体のしれないものには興味がなかったのだが、荻原さんの作品という事で読んでみた。主人公のホームレス時代の描写がリアルで辛い。ホームレスの日常はたぶんこんなのだろうけど、長く読まされると疲れる。下巻に期待。
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初の荻原浩。
スピリチュアル系のあやしげ団体や新興宗教の仕組みや勧誘手口ってどうなってるの?ってことに興味がある人ならで絶対ハマるでしょう。
息をもつかせぬどん底から成り上がる前編、ノリノリで読めました。 -
特別な境遇にいなくとも、誰しも些細な気の緩みや己への甘さから人生のドン底へと墜落する。そんな、ゼロの状況から人は何を信じ、何を積み上げ、再起するのか。本編はホームレスから宗教を立ち上げ神だと崇拝されるまでに至る序章である。再起への経過が少し御都合主義に描かれ、人生の苦汁がやや甘く感じるが、限りなくゼロに近い手札を温め、少しずつ増やし逆転を狙う諦めない姿勢は学ぶべきところが大きい。
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どん底に落ちた男の復讐劇。
萩原浩さんの本は好きだけど
この小説もなかなか面白い。
教祖の発言やキャラが少し伊坂さんの
小説に出てきそうな感じで好き。 -
うーん、想像していた内容と違うな・・・
下巻に期待。
それにしても文庫で840円だとハードル上がるな(笑) -
荻原浩さん著の「砂の王国」(上・下巻)を読んだ。
文庫本で各巻それぞれ477頁の大作であった。
荻原さんの作品では、
「明日の記憶」(2004年)が自分の読んだ初作品であった。
自分が主人公の佐伯雅行のようになったらと思うと怖くて、
一度読んだ後は、書棚にしまったままである。
渡辺謙さん主演で映画化もされたが、これも怖くてみていない。
そのくらいインパクトのある作品であった。
本作品は、ホームレスとなった元証券会社勤務の山崎遼一(事務局長・木島礼次)が
仲村健三(教祖・大城健人)と錦織龍斎(小山内師範代)の同じくホームレス2名と
宗教団体「大地の会」を立ち上げていくという話である。
全体に前置き部分が多いわりには(上巻は殆ど前置きのようなもの)、
最後に向けてどうなるのかと思いきや、あのように終わるのかという終わり。
個人的にはすっきりしない終わり方であった。
全編を通して、印象に残った文としては、
「恵まれた人生なんてどこにもない。すべてを満たした人間は誰もいない。誰かと比べ続けるかぎり、何かを欲しがり続けるかぎり、人は恵まれず、満たされない。私が何か得たとしたら、人とは悟れないものなのだと、悟ったことぐらいだ。」
という箇所である。
人は、このように陥りがちなので、気をつけたいと改めて思った。
荻原さんの作品はいくつか読んできたが、
やはり「明日の記憶」に勝る作品にはなかなか出会えないでいる。 -
中弛みはあるものの安定した荻原感
テーマも面白いし、良作なんだけど… -
面白かった!!
大手証券会社勤務からホームレスに転落した主人公が、新興宗教を立ち上げる話。
上巻の半分はホームレス時代の話で、読んでいて楽しいものではないが、後半は新興宗教の立ち上げで、面白くなってきた。
教祖が何者か、すごく気になる。
それにしても食べ物に困らない生活に感謝しなければいけないと思った。
(図書館)