盤上のアルファ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 260
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062777063

作品紹介・あらすじ

小説現代長編新人賞受賞作。真田信繁、33歳。家なし、職なし、目標・プロ棋士。とてつもなく迷惑な男が巻き起こす熱い感動の物語!

感想・レビュー・書評

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  • 盤上のアルファ / 塩田武士

    「秋葉、人事っちゅうのは何で決まるか知ってるか?」
    「好き嫌いや。おまえは嫌われてる。」

    「この寒い中、裸1つで追い出そうっていうんですか?
    僕の格好見てください。タンクトップですよ。
    死んだらどうするんですか?」
    「灰になるだけや。」
    「しびれるわぁ」

    かくして、嫌われ者の記者とタンクトップは出会うこととなった。
    将棋に命を懸けた男が巻き起こす、男臭く熱い真剣勝負の物語である。

    「キリストとおまえの共通点ゆうたら、髭ぐらいのもんやろ」
    「あと、薄着やな」
    「どうでもええわ」

    ゆかりある神戸の風景に
    関西弁のツッコミが効いていて
    どんどん物語に引き込まれました。
    気づけば、戦う男に魅せられて
    思わずこめかみが熱くなることも。

    何をしても三日坊主な私には、
    彼のような生き様がうらやましいとともに、とても眩しかったです。
    秋葉もきっとこんな気持ちだったんだろうな、と思いました。

    ー 希望が一番大きく見えるのは、
    達成したときではなく、その目的に向かって苦しんでいるときである。ー

    人間、もがき続けてなんぼや!と言われたようで
    とても胸に刺さる言葉でした。

    何より最後の1ページの情景が美しかった。
    鮮やかな読後感を味わえたのはきっと、私だけではないと思います。

  • 将棋の世界の内部までうまく描いている。最後まで一気に読めたが、すこしエンタテイメントに寄り過ぎているかなと思う。もう少し奥深い心理描写があったほうが読みごたえがあったか。

  • ーーー真田信繁三十三歳。家なし、職なし、目標・プロ棋士。とてつもなく迷惑な男が巻き起こすかつてなく熱い感動の物語。

    ハードカバーのときから気になってたのが文庫化してたので即買い。

    男なら誰もが一度は憧れたであろう、実力が全ての勝負の世界。
    その一つであるプロ棋士への道を一度は失いながらも背水の陣で食らいつく真田がすごく魅力的に描かれている。
    不器用で不細工で不精髭な男を、いつの間にか真剣に応援してしまう。

    ここで終わりはあまりに酷だろう、と思っていたら3月に続編が出たみたい。読みてえなあ!




    頭を上げた男の目に、野性の光があった。

  • 盛り上がった所で冷や水をぶっかけられた感じ。最後の展開は好みではない。

  • 将棋が好きなので、それなりに。もう少し将棋の描写も欲しかったかも。

  • 塩田武士のデビュー作とは知りませんでした。人との出会いの大切さを思いました。捨てる神あれば拾う神あり。ラストの展開に驚くとともに救われた気持ちになりました。

  • 将棋の話。奨励会でプロになれずそれでも将棋を捨てられない男、見た目はゴツイはげ、金人望家全部ない関西弁。キャラはとてもいい。泊めてやる主人公もなんだかんだいいやつ。ただ、居酒屋の女将が元妻ってのはできすぎというか余分だわ。そこそこのスピード感があり読みやすい。将棋を小説でやるなら、挿絵で棋譜を載せたらわかりやすいのに

  • 将棋は全然分かりません。
    が、楽しめました

  • 落ち(?)もよく、まさにエンタメ。関西弁での掛け合いも思わず笑ってしまう。自分的には題名がちょっとしっくりこなかったですが。ちょっと詰め込みすぎ?

  • 一度は絶たれたプロ棋士への道。が、諦めずに編入試験の切符を掴み、再びプロ棋士への夢にチャレンジする。

    主人公の壮絶なこれまでの人生、諦めずに夢に向かう気持ち、でもダメだったらとうしようという不安や葛藤などなど。まわりの人物もキャラクターが立っていて読み応え充分です。ところどころの比喩や例えが、うーんというところはありましたが。

    別の作品も読んでみたい。

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著者プロフィール

塩田武士(しおた たけし)
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。新聞社勤務中の2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー。2016年『罪の声』にて、第7回山田風太郎賞受賞、「週刊文春」ミステリーベスト10 2016国内部門で第1位となる。2019年『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に、『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『崩壊』『盤上に散る』『雪の香り』『氷の仮面』『拳に聞け!』『騙し絵の牙』がある。『罪の声』の映画化が2020年公開決定し、小栗旬・星野源の共演が決まっている。

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