QED 伊勢の曙光 (講談社文庫)

著者 : 高田崇史
  • 講談社 (2014年1月15日発売)
3.90
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  • レビュー :23
  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062777230

作品紹介・あらすじ

伊勢神宮と天照大神の真実に、桑原崇と棚旗奈々のコンビが挑む。大人気歴史ミステリー「QED」シリーズ、堂々の完結編!

QED 伊勢の曙光 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 当作で「QED」シリーズは完結です。
    前作に引き続き、弥生先生&彩子が登場しています。
    他にも、神山さんや御名形と西田くんも出ています。

    当作のテーマは伊勢神宮です。
    謎の多い場所らしく、タタル曰く2ダース分の謎があるそうな。
    「古事記」で有名な天照大神が何者かということがメインでしょうか。

    タタルは小松崎に、「一緒に伊勢に同行してくれ」と頼まれていた。
    「事件解決の協力をしてくれ」と言われていたが、伊勢神宮に興味津々なタタルはOKする。

    小松崎は仕事の関係で、後から行くことになっていた。
    「ついでに奈々ちゃんを誘え」と言っていっているし、お節介ですね。
    それに対して、タタルは素直に誘っていますよ。
    奈々ちゃんは、二つ返事でOKします。

    沙織ちゃんは近々結婚するらしく、お相手は仕事で知り合ったようです。
    ここで、沙織ちゃんは将来、子供につける名前を既に決めていることを知ります。
    男のコは大地、女のコならば霞だそうです。
    大地?
    つまり、小松崎の結婚相手は沙織ちゃんだったようです。
    これまで、小松崎と沙織ちゃんはペアで行動していたこともあって「仲が良いな」と思っていましたが、結婚のことを知った時の態度からすると小松崎は惚れていたようですね。
    沙織ちゃんは話の腰を折るウザいコだと思っていましたが、結婚相手を亡くすという未来を知って、可哀想過ぎると思いました。
    小松崎は案外、神山さんと合うんじゃないかと思っていたんだけどな。

    伊勢の小さな村にある神社の宝を、銀座のデパートで開催される「伊勢の秘宝展」に展示する予定だった。
    しかし、秘宝の真珠が盗難に遭い、神職がホテルのベランダから墜落死する。
    被害者の親指が切断されていたので、事件の色が濃い。
    しかも、関係者の一人である神職の姉が首を吊っていた。
    遺書があるので自殺と見ているが、何故か被害者の小指は切られていた。

    神職と同行していた人達の中に、那智出身の麗奈がいます。
    麗奈は「九段坂の春」に登場していて、彩子の先輩です。

    伊勢に向かう途中で、タタルと奈々は弥生先生と会います。
    小松崎を通じてタタルに事件解決の依頼を頼んだのは、弥生先生でした。
    伊勢神宮の話をしてから、小松崎が追っている事件の話をします。
    麗奈が事件の参考人になったので、お転婆娘の彩子が首を突っ込んでいるようです。
    彩子を心配して、弥生先生はタタルに頼ったそうです。

    小松崎は、神山さんに呼び出されていました。
    神山さんも那智出身で麗奈とは友人だったので、彼女を助けて欲しいと頼まれます。
    後に分かりますが、麗奈のイトコである御名形が、タタル達が事件に協力するように手回しをしています。
    今回の神山さんは積極的で、小松崎と共に伊勢に向かいます。
    「暗い」とよく言われる神山さんですが、珍しくにっこりしています。

    タタルと奈々は海風神社のある村に到着した後、村の人間に話を聞くが、騙されて小さな島の窟に閉じ込められてしまう。
    しかも、その中には先に村を訪れていた彩子がいた。

    潮が満ちてきて、島は海の中に沈んでしまいます。
    扉を筏代わりにして脱出しようしますが、三人も乗れないので、タタルが残ろうとします。
    奈々ちゃんも残ろうとしますが、タタルが額にキスをして送り出します。
    シリーズ最後にして、ラブシーンが出たか。
    これ、彩子は見ているんだよね。
    このタイミングで、「自殺を考えたことがある」とカミングアウトするのかい。
    幸い、三人は助かって、小松崎&神山と弥生先生&警察と合流します。

    神職は「各家から当番制で女性を贄に出す風習をなくしたい」と考えていた。
    何故ならば、次に贄にされるのは姉だからだ。
    二人は血の繋がった姉弟だったが、愛し合っていた。

    神職は「海風神社を有名にすれば、村に客が来て賑わいをみせるようになって、村の人間達が古い考えを改めるのではないか」と思っていた。
    真珠の盗難は嘘で、実際は同行してきた人間達が交代で隠していた。
    そうすれば、話題性が上がって、注目されるからだ。

    神職と姉を殺したのは、一緒に来た村の人間達だった。
    姉の指が切り落とされたのは、生贄の印だかららしい。
    麗奈さんは殺しに手を貸していなさそうですが、事実を知っていて黙っていたからなあ。

    伊勢神宮は、内宮は女神を表しているが、外宮は男神を表していた。
    内宮で奉っているのは天照大神なので女神で正しいが、豊受大神も女神なのでおかしなことになる。
    しかも、天皇が伊勢神宮を親拝するようになったのは、明治時代と比較的新しい。
    「古事記」に載るくらい有名な神なのに、何故、昔の天皇は参拝していなかったのか。
    などなど、伊勢神宮には沢山の謎があった。
    天照(猿田彦命や饒速日命)が天宇受売神達によって殺されて、再生された女神が天照大神になったというオチでした。
    天照と天照大神は同一ではないとのこと。

    事件解決後は皆でお茶をしてから、弥生先生&彩子と別れます。
    思ったんだけど、彩子は年上の女性に惹かれる傾向があるよね。
    前作の麻也さんといい、麗奈さんといい、奈々ちゃんといい。
    クリームソーダという子供っぽいオーダーをするなんて意外だと思いました。

    弥生先生は最後まで謎の人でした。
    彩子に対しては、母親らしい顔を見せていますけどね。

    最後にタタルが奈々ちゃんに何を言ったのかは、ハッキリと書かれていません。
    あの雰囲気で甘さも欠片もないセリフはさすがに吐かないよね。

    エピローグとプロローグは繋がっていたんですね。
    「河童伝説」の方がインパクトが大きかったわ。

  • QED-17。クライマックスというかんじ。


    C0193
    蔵書

  • 最後まで調子は変わらず。
    歴史解釈はなるほど、となる。

  • 三重県出身者としては思い入れのある場所なだけに、いつもよりも興味を持って読めたこと、外宮の重要度がかなり上がったこと、内宮が逆になんだかあの神聖さは気持ちだけのものなのか?とか色々思うところがありました。

    途中でさらっと出ていた、猿田彦神社の話はどうなったんだろう。

    いつも通りウンチクたくさんで、ついてくの大変だったけど、いつもよりは残った!

    事件はまじ救いようがなかったなぁ。

    何はともあれ、最後に2人がくっついたからそれだけで☆あげる!笑

  • 天照大神は何者か。歴史を震撼させる騙りがそこにあった。日本の神様はもうほとんど怨霊じゃねぇかよ!


     伊勢神宮に行くぞ!そう思いました。伊勢神宮から奈良県を経由して京都に行きたいですね。


     歴史薀蓄としては面白かったけど、ミステリ小説としてはやはり…。なんというか、不器用。結局最後は吊り橋効果でゴールインかよ。きっと高田さんもタタルのように不器用で、ある事柄に偏執しているんだろうな。でもそれだから面白かったよ。

     私も天照の存在には違和感を覚えていたんだよね。なんで神道って日本の祖先を祀っているのに、マイナーなんだろう。もっと騒がれないいんだろう。天皇陛下とか皇族の人が「天照大神が~」とか話題にすることもないし。なんだ、そういうことだったのかもな。と思いました。

     歴史薀蓄の新たな気付きに驚く!しびれる!感動する!ようなことはもう無いくらいに慣れてしまったが、やっぱり面白かった。ニギハヤヒとか猿田彦がここに繋がってくるとはね。やはり紀伊半島はヤバい土地だわ。

     もう慣れたけれど、見慣れない日本神話の神様の感じばっかの名前があって読むのつらい人も多いだろうなぁ。それもまた、歴史の秘密を隠すのに役立っているのかもしれないね。

  • 相変わらず事件はもうそっちのけ。素晴らしい蘊蓄の連打はありがたいです。なるほど、天照は男かも、ですか。いつもいつも感心しては鎌倉なり伊勢なりにいくんですが、読んでるときは感心して、実際にいくと「考え過ぎだろ」と思えちゃいますね。なんでヘビが好きかね、古代人。

  • 図書館にて借りる。シリーズ最終作。最後何て言ったの~?(笑)

  • QEDシリーズ完結編。
    正に完結編の名に恥じぬ素晴らしい作品でラストでした!
    おめでとう、二人ともおめでとう!…で、いいんですよね?!

  • 212ページまで読んだ。最初の内は伊勢神宮のことが色々わかって興味深かったかが、いつの間にか読む気がしなくなった。一番の要因はるびがないと神様の名前がわからなくなり内容も何だか分からなくなってきたことだ。もう無理。

  • 伊勢の鄙びた村から秘宝の鮑真珠を持参していた神職が不審な墜落死を遂げる。事件解決へ協力を頼まれた桑原崇は棚旗奈々とともに伊勢へ。しかし、ふたりを待ち受けていたのはシリーズ中最大の危機だった。果たして崇は事件の真相と、日本史上最大の深秘「伊勢神宮の謎」を解けるのか?「QED」完結編。

    講談社ノベルス()
    講談社文庫(2014.01)

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