迷子石 (講談社文庫)

  • 講談社 (2013年12月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784062777278

作品紹介・あらすじ

本業は医師(見習い)副業はおまけ絵描き
そんな男がお家騒動を解決――だいじょうぶか。
薬売りに託した絵が藩の命運をにぎる!

このままでは、お国が乗っ取られる!
見習い医師・孝之助は、趣味で版画絵を描いている。「富山の薬売り」が売る薬に付けるおまけ絵だ。絵で小遣いを稼ぐ、宙ぶらりんのおまけ者のつもりが、偶然、富山藩の存亡に関わるお家騒動に巻き込まれる。江戸家老の大陰謀を国許に知らせねば。そこで孝之助が思いついたのが版画絵を2枚使った巧妙な細工だった――。

みんなの感想まとめ

主人公は見習い医師の青年で、趣味の版画絵を通じて富山藩の存亡に関わるお家騒動に巻き込まれます。物語は実際の富田兵部事件を背景に、青年の成長とその周囲の人々との心温まるやりとりを描いています。引っ込み思...

感想・レビュー・書評

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  • 富山藩幕末、江戸屋敷に住む医師見習いの青年が主人公。
    実際にあった、富田兵部事件がモチーフ。
    当時の富山藩と置き薬売りの関わりなどとても興味深い。
    事実を背景にしているが、主題は大人しく頼りない医師見習いの青年の成長譚。
    とても良い子で、関わる周りの人々とのやりとりも心地よかった。

    史実と創作の混ぜ合わせ加減が絶妙。

  • 202111/血が苦手で引っ込み思案で人も苦手な見習い医師が主人公。医師としてはパッとしないので、引きこもりながら富山の薬のおまけ絵を描いたり、近所の子供達と絵を描いて暮らす日々。主人公のキャラや舞台設定的にほのぼの系かと思ったら、藩の御家騒動にまつわる陰謀や不審な事件が起こり、全体的にずっと曇天のような重苦しいトーンで進んでいくので、ちょっと期待とは違い好みではなかった。とはいえ、覚悟決めた主人公の言動や、真相を追う謎解きや奇策、目付とのハラハラやりとりなど、読みごたえあった。

  • 富山藩幕末三大事件に興味が沸いてきた。
    と言うより、どこの藩でも〇〇事件と言われるよな事があったのかーと。
    お家騒動につながらなくても、それなりに確執やら対立はあるワケで。
    それをどう治めたのか、どれだけの騒動になったのか…
    色々ともっと知りたくなってきた。

  • 主人公の羽坂孝之助は、富山藩の医師見習い。

    引っ込み思案で、頼りない人柄から、通ってくる患者もなく、周囲からも馬鹿にされ、殆ど引きこもり状態である。

    こういう、なんというか、優しいが不甲斐ないという、主人公のキャラ。この作家さんの好物なのだろうか。

    そんな孝之助は、趣味とは言え達者な絵の腕を薬売りの惣吉に見込まれ、おまけ絵の依頼で小遣い稼ぎをしている。

    引きこもりで世情にはまったく無関心な孝之助だったが、
    父親が江戸へ向かう途中で変死したことから、藩のお家騒動に巻き込まれていく。

  • 富山藩で実際にあった事件を脚色している物語とのこと。全然知らない事件でした。

    主役があまり魅力的で無いのが残念。中盤までは読み進めるのが大変でした。脇役の薬売りの謎めいた雰囲気が気になったので何とか。そして、中盤以降はかなりサクサクと。お話そのものはとても面白いモノだったので、登場人物の魅力だけが残念。最後はなかなか良かったので、最初からこんな感じなら良かったのになぁと。
    タイトルの意味、最後にようやくわかる感じでした。

  • 実際に起こった事件に新たな人物を加えて脚色した話だと知らずによみました。解説から読んだらもう少し理解を深めなが読めたと思います。
    登場人物の名前や薬の読み方が難しく、最初はなかなか読めませんでしたが面白かったです。

  • 2016.11.25

  • 主人公がまず好きになれない。
    多分この筆者は合わないんだろう。

  • 登場人物全員女々しいし突っ込みどころ満載だった。文章も微妙。

  • 始めの内がなかなか読み進まなくて、中盤からラストまでがスッキリ。一朝の夢よりかは面白かったです。
    この方ほ私は短編集が好きかも。

  • 最後にテンポが良くなって、一気に読めた。途中までは、話のテンポが遅く、中だるみした。

  • 血が嫌いで人が苦手な見習い医師の孝之助は、長屋に引き篭もり、小遣い稼ぎに富山の薬の「おまけ絵」を描く毎日。そんなある日、父が幼馴染みの藩士に斬られた。孝之助は藩の存亡を揺るがす深刻なお家騒動が起きていることを知る。
    家老の陰謀を国許に伝えるには―孝之助は弱虫絵師ならではの奇策を思いついた!時代小説界に、史上最弱の新英雄、登場!

  • 医者なのに絵が好きで、血を見るのが苦手な主人公が自分の生き方に迷いつつも、出来る事を捜し懸命に生きていく姿に好感を持ちました。

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著者プロフィール

東京生まれ。フリーランスライターの傍ら小説執筆を開始、2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年には『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、単行本デビューする。以後、時代小説の旗手として多くの読者の支持を得る。15年刊行の『ヨイ豊』で直木賞候補となり注目を集める。近著に『葵の月』『五弁の秋花』『北斎まんだら』など。

「2023年 『三年長屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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