なぞの転校生 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 200
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062777544

作品紹介・あらすじ

中学に転入してきたイケメンの転校生典夫は勉強もスポーツも万能。同級生の広一らが典夫の行動に翻弄されるSFジュブナイル決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 古典のジョブナイルSF。核の冬に怯えていた当時と比較して今読むと、作中のSF観の違いに驚かされる。それでも核による終末観はやはり依然として恐怖として残っており、その設定は色褪せてはいない。ネットが発達した今、同じ人間だからといって、果たして別の高次元の存在を受け入れるかと言われれば確かに疑問が残る所ではあるが、ジョブナイルものとしての落とし所は中々のもの。教師が協力的で作品の中にしっかり大人の存在を感じさせたのには非常に好感が持てる。やってきた転校生の一族は、先進的な文明を持っているにしては、ややその馴染み方に抜けがあると感じるが、それが今の人類の愚鈍さに繋がる点は上手いとは思った。

  • SFジュブナイルの傑作。とありますがジュブナイルって何なのでしょう。調べると要は子供向け、と理解しました。
    確かに小学生の頃に一度読んでいれば、今になってもこんなにサラッと読み飛ばしてしまうことはなかったろうな、と思う。

  • 子どもの頃、ワクワクして読んだ記憶がある。複雑な感じが全然しなかった。他の星へ行ったけど逃げ戻ってきて、日本人として生活する。
    次元放浪民を受け入れる地球人。だよねー。

  • 1975年と2014年にドラマ化、1998年には新山千春主演で映画化もされてます。1975年に初版が発行されてるので、かなり昔の作品です。一番の驚きは巻末の解説を手塚治虫氏が書かれている事です。40年以上も前の作品ですが、今も人類が直面している問題が取り上げられているのが鮮烈でした。ただ、平仮名が多すぎて読みにくい。舞台は大阪なのに登場人物が誰も大阪弁を喋ってないのにも違和感を感じました。言い回しや表現が幼かったり、かと思うとやけに文学的になったり。さくっとSFを楽しむのにはいいかと思います。

  • 岩田広一が通う中学に山沢典夫という転校生が入ってきた。典夫は美男子で成績優秀、スポーツも万能だが、なぞめいた雰囲気を持っていた。ある日とんでもない事件を起こした典夫の秘密とは…。SFジュブナイルの傑作。

    初版は1967年という古典的少年少女向けSF。数年前に深夜ドラマ化された時、その映像の美しさには目を見張ったが、ストーリーは把握していなかったので読んでみた。学研の「中一コース」に連載された作品というが、確かに小さな盛り上がりがいくつもあるストーリーで、連載モノの痕跡はあった。ただこれが半世紀前に書かれたということから改めて眉村卓の才能に驚いた。
    (B)

  • 再読。1967年の作品
    中編「侵された都市」を収録。

    NHK少年ドラマシリーズ、懐かしい。
    タイトルどおり謎の転校生の話。

    主人公の少年は正義感が強くまっすぐで、母親は子ども思いで心配性、父親は子どもの意思を尊重し頼もしい存在というのは「ねらわれた学園」と同じ。

    「侵された都市」は1960年代から1999年の世界に飛行機がタイムスリップした話。
    こちらは新聞記者が主人公。
    面白かったのは1999年の東京。
    本書に書かれていたような未来都市にはなっていないし、宇宙人からの侵略もない。
    もう一つ敵に立ち向かう際の隊長が女性。
    「女が隊長だといえばいかにも妙に感じられるが、この時代の人びとは、ひとつの仕事をするのに、いちばん能力のあるものをえらび出すだけで、そうした男とか女とかいうことにこだわらないらしい。」
    これも実現していないな。

  • 30分くらいで読み終わった。久々に眉村卓さん読んだ〜

  • 懐かしくて、つい手が出て久しぶりに読んだ。核の恐怖とか全滅戦争とか穏やかでない設定があってもどこかのんびりというか淡々としている感じがするのは、70年代のジュブナイル故か、こちらが大人になってしまった故なのか。

  • 子どもに読ませようと買ったのに、こっちが読んでしまった(中学生の頃以来)。
    今読んでも内容はほとんど色あせていない。
    名作ですね。

  • 時代設定が古く、ピンとこないところも多かった。
    最近やってたドラマを見て、読んだけど
    ちょっと別物な感じ。
    テーマとか大きな設定とかは一緒みたいだけど。
    当初が子供向け雑誌に連載してたようなので
    あっという間に読めた。
    解説込みで、考えさせられる話なんだなぁと思った。

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著者プロフィール

眉村卓(まゆむら たく)
1934年、大阪市西成区生まれ。大阪大学経済学部卒。耐火煉瓦会社勤務の傍ら、SF同人誌「宇宙塵」に参加。61年、「SFマガジン」第1回SFコンテストに投じた「下級アイデアマン」が佳作入選し、デビュー。63年、処女長編「燃える傾斜」刊行。その後コピーライターを経て、65年より専業作家に。企業社会と個人の関係をテーマにしたいわゆるインサイダー文学論を唱え、ショートショートやジュニアSFでも健筆をふるい、絶大な人気を博す。71年、未来の管理社会を描いたインサイダーSF「司政官」シリーズを開始。79年、その長編第一作『消滅の光輪』で第7回泉鏡花文学賞を受賞。癌を患った妻に日々、自作のショート・ショートを捧げた。妻が逝去したのち『妻に捧げた1778話』として発刊、大きな反響を呼んで2011年1月に映画化、代表作の一つに数えられる。

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