- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062777575
作品紹介・あらすじ
孤児として生まれ遂には皇帝までに成り上がった、明の太祖・朱元璋の波乱の半生を気鋭の作家がダイナミックに描いた中国歴史小説。
感想・レビュー・書評
-
全1巻
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
朱元璋の半生を描いた1冊。粛清に明け暮れた後半生に達する前まで。なので、太閤記と似たような印象です。
読み物として、粛清に明け暮れることが楽しめるかといえば、否なのですが。読んでみたいなとは、少し思いますね。
元討伐時と明建国後で、極端な二面性を見せた人物なので、その落差は書いてもらいたいところ。
それも、太閤記と同じです。 -
中国の歴代皇帝の中で、私は朱元璋ほど嫌いな奴はいないんですが、だからこそ、どう小説の主人公にするのかなとの興味で読みました。小説としては文句なく面白い。でも、やっぱり悪い奴だよ、この朱元璋は(笑)
-
朱元璋の半生ということで、どちらかというと(人として)かっこよく見えるまでを描いている。明を建国したのちのことは多くふれられていない。
それでも、明建国に至るまで初志貫徹したのは素晴らしい。この後どうなることになろうとも。
皇帝としての貌を見事に描き切ったのではないか。 -
明の太祖の物語。孤児から皇帝の座に登り詰めた人間。元を北方に追いやり、一大帝国を築いた偉大な指導者。
-
最貧農層から明の皇帝にまで駆け上がった朱元璋の物語。孔子のいた春秋、始皇帝が戦っていた戦国、司馬遷や三国志の巻、水滸伝や玄宗、岳飛の宋などの時代については読むこともあるが、元から明のこの時代は馴染みが薄い。そのような時代を頭の中に展開させることができる、思い浮かべることがができる、やはりそれが歴史小説の醍醐味である。
読むべきかな。