人生オークション (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 128
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062777605

作品紹介・あらすじ

ワケありアラフォーりり子叔母さんと就職できずに大学を卒業してしまった私。一族の二人の厄介者が売るのは、“人生のお荷物”。

感想・レビュー・書評

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  • お、面白かったー!!ぐいぐい引き込まれた!原田ひ香、食わず嫌いしてる場合じゃなかった!読んでよかった!
    表題作・人生オークションも面白かったけれど、あめよびの方が、引き込まれました。解説を読むとまた更にぐっときます。これはもう、読み返すしかない!
    2017.07.06

  • 不倫の果てに傷害事件を起こした叔母。
    そんな叔母の引っ越し荷物の片付けを手伝う姪の瑞希。
    叔母がバブルの時代に買ったブランド品等を片付けるためにオークションに出していく。
    同時収録の「あめよび」は、ラジオが縁で付き合うようになった二人のちょっと寂しい物語。
    もうひとつの名前である「諱」を持つという彼は、好きだけど絶対に結婚は出来ないという。結婚したいと思い始める彼女とすれ違いが始まる。

    2016.9.30

  • 瑞希と私はたぶん似てて、だから就活の話はすごくもやもやした。
    瑞希にもそのうち、どうしてもほしいものが見つかると願う。

    あめよび は、なんだかしっくりこなくて、登場人物の気持ちもわからなくて、あんまり好きになれなかった。
    もう一回読むべきか悩む。

  •  すごい人物配置の妙である。
     おばさんがミチルさんと被るというか、このはかなくも弱いのにたくましく生きる力は何だろうと思う。
     あと、めがね作りたくなりました。めがねにはロマンがある。

  • 人生オークションとアメヨミという短篇が2つ入ってました。
    人生オークションはしっとりと前向きな感じ。
    アメヨミは男としてはすごく切なく辛かった。
    ゴリラさんの気持ちすごく分かるわ〜

  • 傷害事件を起こした叔母の身辺整理を手伝いに行く羽目になった「私」。大学卒業したものの就職できなかった引け目もあって断れなかったのだった。そうして彼女は叔母とふたり、人生に転機を迎えるべく、要らないものを清算していく…、という物語。
    ふわりふわりとしている叔母さんと、しじゅうイライラしているような現代っ子ぽい姪が、わかりあえているようないないようなやり取りを重ねつつ、物量的にも心理的にも少しずつ軽くなっていくプロセスがユーモア交じりに描かれています。
    すごく笑えるとか泣けるとか、そういうガンっとくる印象を受ける話ではないけれど、どことなくくすり、とさせられつつ、やがて少しだけほっこりする、そういう寄り添うようなお話で面白く感じました。
    人生思うようにはいかないけれど、あせらないでじわじわ生きていきましょう、そんなちょっとした元気をもらえました。

  • 原田ひ香作品初読み。
    就職浪人中の瑞希が、不倫の果てに人情沙汰を起こした叔母である親族の厄介者・りり子さんの持ち物をネットオークションにかける顛末を描いた表題作と、町の眼鏡店で意外な才能を発揮する美子が出会った、ラジオ番組のハガキ職人平山との恋の行方を描く「あめよび」の2編収録。
    まず、タイトルの付け方が巧いなあと思う。タイトルだけでは物語のイメージが思い浮かばないが、読み終わるとこれしかないと納得する。ネットオークションの仕組みやコツ、ハガキ職人が登場してくるという設定、そして「諱」。素朴でクセのない文体ながら、隠し味の質の高さは驚愕もの。お気に入り作家がまた一人増えました。

  • ワタシにとって、3冊目の原田ひ香さんの小説。
    「人生オークション」は、ヤフオク関連はあるあると思いながらも・・・、お話はなんだかしっくりこなかったなぁ・・・
    「あめよび」は、白石さんが気になるけど、どうなんだろう?関係あるのかないのか・・・?
    そして、解説を読んで???
    近現代史を学び直したほうがいいようです・・・ワタシ。でも、解説のような、そういう話なのかなぁ・・・?
    こちらもピンとこない。

  • うーん、なんと表現していいやらわからない話でした。
    2作とも。

    オークションは、私も出品も入札も両方したこたがあるので、「あるあるー」なんて思いながら読んでました。

    ミズキが就職活動できなくなった理由は、なんとなくわかるかな。
    自分を分析って、そんなことスラスラできる人って、ちょっと気持ち悪い。

    白石さんは両方とも、同じ白石さんでいいのかな?
    社長は、何だかわからないけど外出、とかいう文があったから、やっぱり……。

  • 標題の「人生オークション」よりも、「あめよび」の方がグサっときた…。

    あとがきを読んでも、諱がわからない。

    >輝男の名字と<漢字三文字>にピンと来ない人は、近現代史を学び直したほうがいいでしょう。

    平山○○○?

    人生オークションにも、あめよびにも共通して「白石さん」が出てくるのにも気付いてなかったし、、、

    以下引用
    --------------------------------

    使いもしないのものを残しとくなんて無駄なことだ。こんな小さなアパートだって、五万八千円もするのに。ものを少なくできれば、それだけでもっと安いところに住めるかもしれないのに。もちろん、ものを捨てられない人や、やたら買いものをする人がいるのは知っている。だけど、お金持ちの奥様ならともかく、離婚して仕事なくて、今は非常事態じゃないか。少し我慢するとか、考え方を変えるとか、どうしてそういうことができないのだろう。だらしないんだな、たぶん。人生がだらしなくできているのだ、こういう人は。だから、不倫なんかするんだ。

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    「事件が起きて、皆が私を犯人だと思ってる。いかにもやりそうな女だって思ってる。まつ子姉も良雄さんも、旦那も。警察の人も弁護士さんも……白石サンは私の言葉じゃなくて奥さんの言うことをなんの疑いもなく信じてる。それなら、私がやってなくても、やったのとどこが違うの? 一番大切な人たちに信じてもらえないなら、どこが違うの? これまで自分がそういう自分がそういう人生を生きてきたんだからしょうがない」
    「ばーか、ばーか。ぜんぜん違うよ。いかにもやりそうなことと、やってことは違うよ。いい歳してそんなこともわからないの」

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プロフィール

原田 ひ香(はらだ ひか)
1970年、神奈川県生れ。2006年、NHK 創作ラジオドラマ脚本懸賞公募にて最優秀作受賞。2007年、「はじまらないティータイム」ですばる文学賞を受賞してデビュー。著書に『東京ロンダリング』『三人屋』『母親ウエスタン』『虫たちの家』『ラジオ・ガガガ』『ランチ酒』などがある。
(2018年5月10日現在)

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