恋都の狐さん (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 353
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062777735

作品紹介・あらすじ

豆を手にすれば恋愛成就の噂がある、東大寺二月堂での節分の豆まき。奈良の女子大に通う「私」は、“20年間彼氏なし”生活からの脱却を願って、その豆まきに参加した。大混乱のなか、豆や鈴を手にするが、鈴を落としてしまう。拾ったのは、狐のお面を被った着流し姿の奇妙な青年。それが「狐さん」との生涯忘れえない、出逢いだった――。

感想・レビュー・書評

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  • 奈良の観光案内小説なんだと思う。
    恋都は、古都でもあります。
    真面目な女子大生が、奈良の都で節分に豆まきのはしごをする。そこで狐面の男子とその彼をお世話する女性と知り合う。
    それから 奈良の祭事を幾つか巡り、そこそこ仲良くなったこの狐面の男子が好きになる。
    自分の気持ちを隠して、二人の縁結びをしてあげる。
    何冊か、続編が出ているようです。なんのことは無い、ほのぼのとする無害の小説です。これが、奈良のパンフレットとかに連載されていれば、読むのが楽しみになると思う。
    そして「そうだ、奈良に行こう。」なったら良いんです。

    • 1Q84O1さん
      おびさん、ナイスです(≧∇≦)b
      おびさん、ナイスです(≧∇≦)b
      2023/11/16
    • おびのりさん
      熊本のパンフは、「恋する西南戦争」だったと思う。西郷どんもびっくり。
      熊本のパンフは、「恋する西南戦争」だったと思う。西郷どんもびっくり。
      2023/11/16
    • ひまわりめろんさん
      Σ(゚Д゚)
      Σ(゚Д゚)
      2023/11/16
  • 主人公の女の子とくっつかない所といくら神秘的でも生活能力のない人は無理……と思ってしまう大人なので魅力は感じなかった。
    高校生だったらときめいたかも。
    いやでも揚羽さんが譲られたものをそのまま受け取ったのは残念すぎる。
    奈良の良さはたくさん描かれていたので、そこはとてもよかった。

  • うーん・・・。
    なんと言ったらいいんでしょうね。
    文章自体は問題ないんですけど、物語の構成が。。。
    奈良県の大学に通っている大阪の女子大生の主人公は、お寺の節分行事で狐さんと揚羽さんと知り合います。
    最初のうちは、物語に絡ませての奈良の観光案内です。
    タイトルにある「恋」がどこで入ってくるのかと思っていたら、え?このタイミング??というぐらい後半に主人公の狐さんへの恋が始まります。
    きっかけも、なんかよくわからないし。それまでいい人で博学だけど、子供っぽくて変人だと思っていた人に対して、これで恋に落ちるの??唐突感が半端ないんですけど。
    そして、最後もわけわかりません。狐さんが主人公に対して好意を示してくれていたのに、勝手に揚羽さんのほうが彼の事を幸せにできる、と思って「好きじゃない」とか言い出すし。
    終始、主人公は勝手に相手の気持ちを判断して行動していて、違和感半端ないです。
    狐さんも直接気持ちを伝える機会を得られないまま、「好きじゃない」とか言われてなんだか可哀想。。。

  • 抑揚がない
    なんで恋に落ちたのかも分からんし、主人公が勝手に1人でドキドキしたりドタバタしてるから終始置いてけぼり
    主人公の図々しいのと僻みっぽいのが読んでて痛かった

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • あー終わり方切ない?こんな終わり方ありですか⁇続編あるみたいですがいつか読んでみたいです☆それにしても奈良の観光ガイドのような部分が多々あり、ネットで画像を調べたりして、そちらもなかなか楽しめました。奈良も良いですね!もしドラマ化されるなら…女子大生は永野芽郁さん、揚羽さんは水川あさみさん、狐は三浦翔平さんかなと脳内再生されました☆

  • 女子大生の主人公が東大寺で出会たのは、美人のお姉さんと、着物姿に狐のお面を付けた青年だった。
    第46回メフィスト賞受賞作。

    古都の寺院にお面を付けた着物姿の青年(おまけに美女連れ)、なんだかそれだけでもうワクワクするシチュエーションじゃないですか。少々口が悪く図々しいけれどなぜか憎めない青年と、恋愛初心者の女の子の様子にニヤニヤしつつ、奈良の行事も楽しめます。豆まきやお水取りなど季節感あふれる伝統行事が身近で催されるなんてとても羨ましい。
    ただ、お面の理由がちょっとベタすぎて急に白けてしまいました。
    とはいえ、恋の行方は気になります。続編があるような終わり方だったしね。

  • 狐さんという謎のキャラクターの摩訶不思議さの徹底ぶりもさることながら、奈良で行われる四季折々の行事の雰囲気を味わえるだけでも面白く読めました。
    ただし、恋愛部分は余計な気もする。

  • 2017年10月16日読了。
    2017年78冊目。

  • 主人公がいきなり恋に落ちていて困惑した。
    豆まきの行事をはじめとする奈良のお寺や祭りに行ってみたくなった。

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著者プロフィール

1986年、大阪府生まれ。2012年に『恋都の狐さん』で、第46回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著書に『美都(みと)で恋めぐり』『狐さんの恋活』がある。

「2016年 『狐さんの恋結び』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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