東京湾 海中高校 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • レビュー :17
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062777773

作品紹介・あらすじ

「浜村渚シリーズ」の青柳碧人が描く、儚くも美しいSF青春小説。エネルギー問題、環境問題にも真っ向から取り組んだ、初期の傑作!

感想・レビュー・書評

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  • あってもおかしくないSF感。面白かった。

  •  海中都市の高校。女子高生と、卒業生の高校教師が交互に語る。理系の説明あり、青春あり、淡々と送る大人のつまらない生活あり。なんですがなんとなく中途半場感が。大体こんな天才が、しけた教師になります?学校生活ももうちょっと盛り上がってもいいかな。

  • 自分が生きてきた町が無くなるというのは、どのような感覚なのだろうか。そのような事態に向き合ったことが無いから、本当のところはわからない。

    福島の原発事故で今も住み慣れた町に戻れない人たちがいる。

    「全世界を本当に幸せにするエネルギーって、ないんですか?」

    作中で主人公が問いかける。


    先日、消滅可能性自治体というものが発表され、話題になった。

    日本の約1800市町村のうち896自治体が2040年までに消滅するというもの。

    問題は見なかったことにしようとする日本のこと。「そんな大げさなこと言って~」と結局、何もしない何もできないだろう。

    事故でも事件でも天災でもなく、町が消える。

    作中ででてくる海底都市に、作者からのメッセージがあるように受け取った。


    かつて、東京湾に海底都市がつくられた。

    海洋エネルギーと安価なコンクリートからなる人工都市は究極のエコ都市としてもてはやされた。

    そこで生まれ育った木口夏波は高校生活を仲間たちと遊び、剣道部で汗を流し、憧れの先輩と付き合い、青春に過ごしていた。

    ある日、インターネットから映画館のスケジュールを印刷しようと立ち寄った教室で、何かプログラムを打ち込んでいるメガネの生徒に出会う。

    その生徒、牧村光次郎は海底都市の危険性に気が付いていた。


    かつて存在し、すべて海底に沈んでしまった町の追憶が語られる。

  • 20140822

  • 書店でなんか、おもしろそうと一目ぼれ。

    海流発電をからめたSF系な小説。

    科学が進む先に、環境保全と人類活動が両立はありうるか、考える1冊。

    もちろん、青春群像劇としても、おもしろかった。

  • こんな都市があったら、さぞ面白いだろうなぁ。

  • 故郷が消えて無くなる。真実を知りながらも、それをひた隠しにする大人と社会。第三者に故郷を蹂躙されることへの憤りとどうすることもできないやるせなさ。海の底に沈んだ街と一緒に静かに眠っていたほろ苦い青春の記憶が徐々に蘇っていく。

    個人的に自分の故郷と重なる部分が多く、共感する部分も多かった。

  • ストーリー設定がしっかりしていて、考えさせられる本。
    ハッピーエンドならいいな、と思う。

  • 究極のエコ都市、千葉県海中市の海中高校は、海中市の消滅で廃校となりました。海中高校の卒業生が高校教師となり、赴任先で生徒に尋ねられるまま当時のことを語ります。それと並行して、海中高校に通う女子高生の視点で高校生活が語られていきます。ふるさとを奪われた人たちの哀しさ、切なさ、そして苦い思いが痛いほど伝わってきました。でも最後には希望も残されます。かすかな希望ですが、未来を託すには十分。誇りを失わず、前だけを見て歩いていこう。そう思える作品でした。

  • 普通に面白かった
    設定は独特でしっかり確立されていると感じた。
    ただ、もう少し人間の中身といいますか
    もっと複雑な胸の内を描写して欲しかった。

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