記憶の果て(下) (講談社文庫)

  • 講談社 (2014年3月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784062778107

作品紹介・あらすじ

実際に存在した裕子は十七年前すでに自殺していると安藤に告げる母。父は自殺した娘の生まれ変わりとして、コンピューターにプログラムしたのではないか? 安藤は脳科学を扱う父の研究所や、裕子の本当の母親の元を訪ね回る。錯綜する人間関係が暴かれる衝撃的結末は、凡百のミステリーの常識を破壊する。

本書は先行作品に対する敬意ある挑発である。――京極夏彦(ノベルス刊行時)
(第5回メフィスト賞受賞作)

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人間関係や記憶の複雑さをテーマにした物語は、主人公の鬱屈した心情を描きながら、思わぬ展開を見せます。父親の遺品であるパソコンを通じて、裕子という存在との対話が始まり、プログラミングやAIの境界が曖昧に...

感想・レビュー・書評

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  • #読了 #浦賀和宏 #記憶の果て #読書好きな人と繋がりたい #本好きな人と繋がりたい

  • 第5回メフィスト賞受賞作

    #メフィスト賞全部読む


  • 読んでいて感情や自分がバラバラになっていくような壮絶な心の動きがあった。
    多分、書き出しの時は文章に拙さを感じたけど、どんどん自分が没入していくような、そんな感覚で、なだれ込むようにラストまで読んでしまった。
    読んでいる間、今までの辛かったことやおぞましい思い出などがあれこれと胸に浮かんでは消えていき、そして最後ふっと小説の最後の行の左の余白の中に溶けていってしまった。
    登場人物を効果的に描写してやろうという意図を薄々感じながら読む瞬間はなく、力技とでも言うのかそんなものに絡め取られて、空が反転して地面に寝ていた、そんな疾走感があった。
    セックスについて、自分の存在責任を誰かに押し付ける欺瞞、子どもを産むこと、人を愛すること、愛してはいけないのに愛すること、感情をあらわにすることについて、過去がすり替わることについて、思っていたことと世界が違ったときのこと。
    諸々が文字の世界と共に頭の中を凄まじく走り去っていって、私はしばらく呆然とした。
    この本に続きがあることを、感謝したし、感謝しなかった。このまま終わってしまって欲しかった、そう直樹が決めたのだとなんとなく思ったから、でも、この世界にはまだ左側にページがある、それは素直に嬉しい気もする。
    どうして辛い思いをしたのにまた人間を信じるのか、不思議だと思ったけど、それが生きていくということなのかなと、直樹くんの人生を覗いて思った。
    とりあえずすごい読書体験だった。
    本を読むと連れて行かれて帰って来られなくなりそうになるから、癖になる。読んでいる間にすっかり体が冷えている。快楽に弱い自分を自覚しました。

  •  鬱屈した主人公の突然の推理が、唐突でついていけない。

     と思いつつ読み進めると、なんだこれは……ってなってきて最後まで読むと、えっこれシリーズなの? 次どうするの?ってなる。とりあえず、シリーズの次作を読もう。

  • (上巻と合わせての感想)
    上質な青春ものでした。父親の遺品であるパソコンで、祐子と名乗るプログラミングと会話をする主人公。プログラミングなのか、AIなのか、はたまた人の意識なのか。
    疑念の中で主人公は揺れていいきます。
    そして父親の死の謎、主人公自身のことなど様々な方向で物語は進んでいきます。実直な青春物語です。

  • 読まなきゃよかった。
    つまらん。
    久々に時間の無駄したってかんじ。

  • うーん。。期待しすぎましたかね。
    帯にだまされた感が否めない。
    ちょっと。若すぎるというか。衝撃がそれほどの衝撃でもなく、なんかいろいろ中途半端?浅い?あれとこれとそれをつなぎ合わせてハイ!みたいな。
    そのせいで、なんか全体がふんわりぼんやり。
    続編を読めば、納得いくのでしょうか。。。

    唯一、金田君は興味深い人物でした。

  • 実際に存在した「裕子」は十八年前すでに自殺していると安藤に告げる母。父は自殺した娘の生まれ変わりとして、コンピュータにプログラムしたのではないか?安藤は脳科学を扱う父の研究所や、裕子の本当の母親の元を訪ね回る。錯綜する人間関係が暴かれる衝撃的結末は、凡百のミステリの常識を破壊する。

  • 甲斐はでてきませんでした。

  • ミステリー。SF。青春。
    最初から最後まで、ひたすら暗い。
    1998年に発表されたものとは思えない。
    とにかく好きです。
    このシリーズ、文庫化したら全部集めると決めました。

  • 途中から先が読める展開だが、消化不足な感じ。

  • うーん。。。
    登場人物に魅力を感じないし
    ここまで引っ張ったワリには...な結末で
    好みじゃなかった。

  • 脳の研究をしていた父親の自殺、父親の書斎に残された人口知能を搭載したPC、PCの謎を解く過程で明らかになる主人公の出自と家庭の過去。

    SFであり青春小説でありミステリでもある、なかなかに小難しい作品です。

    書店でたまたま手に取った本作がシリーズ第1作のようで、このタイミングで本作を読んだことを後悔しています。
    森さんとの出会い以降しばらくミステリを重点的に読んできましたが、本作を読んで気づきました、私はどうやらミステリに食傷気味のようです。

  • 「姑獲鳥の夏」と「すべてがFになる」に「フリッカー式」を足し合わせたような衝撃。
    エンディングを二回読み返したけど、まだ全てを理解できていないし、解説にもあるとおり「最後まで読んでも説明されない重要な謎が少なくとも二つある」。
    当然、それは二人のある女性に関連することやと思うんやけど…
    シリーズ!?続編で初文庫化となる「時の鳥籠」(上・下)が5月に刊行されるらしいので、とりあえず悶々と、それを待つしかないみたい。
    それでも、全てが理解できるかの不安はあるけど…

  • 初読:2004/12/25(ノベルス)
    再読:2014/03/23(文庫上下巻)

    最近ついに、やっと、なぜか今になって浦賀和宏ブームが起きているらしく、長らく絶版となっていたデビュー作が新装版で刊行されました。
    初読から10年弱経っているので、内容はほぼ全く覚えていませんでした。そうか、こんな話だったか…。
    当時自分は高校生だったのであまり感じませんでしたが、改めて読んでみるとやっぱり作者の若書きっぽさを感じました。文体とか、その自意識とか。痛々しい青春。それを多少客観的に見れるくらいには自分も大人になったということでしょうか。
    真相が二転三転するというのはいかにもミステリ的だし、口論や喧嘩のシーンもあるけれども、森博嗣も推薦文で書いていたように(それは『時の鳥籠』でしたが)、全体を通して、静かな印象でした。

    しかし、この始まりでこのあと同じシリーズがあんなどろどろした展開になるとは。
    ノベルスを古本屋で買い集めようと思っていたのですが、とりあえず文庫待ちにします。
    絶対に『浦賀和宏殺人事件』を文庫化してくださいね!!!

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著者プロフィール

1978年、神奈川県生まれ。1998年、『記憶の果て』で第5回メフィスト賞を受賞しデビュー。『時の鳥籠』『頭蓋骨の中の楽園』など、著書多数。2020年、急逝。

「2020年 『こわれもの 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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