新装版 天狗風 霊験お初捕物控 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2014年4月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (640ページ) / ISBN・EAN: 9784062778268

作品紹介・あらすじ

思いが通じ合った相手の元へ嫁ぐ娘と、
両親に溺愛された美しい娘。
失踪する理由もない二人が忽然と姿を消した。
--その発端は、すべての女性が持つ「迷い」。

嫉妬と憧れ。美しさと醜さ。すべて表裏一体だ。

真っ赤な朝焼けの中、娘が一陣の風とともに忽然と消えた。居合わせた父親が自信番に捕らえられるが、自ら命を絶ってしまう。不自然な失踪に「神隠し」を疑うお初と右京之介。探索を始めた二人は、娘の嫁ぎ先に不審な点があることを突き止める。だがその時、第二の事件が起こった。

悲しみも苦しみも、恨みも嫉妬も全部吸い取ってくれる。
だから、宮部みゆきはすごい。
霊験お初シリーズ、第二弾!

みんなの感想まとめ

女性の「迷い」をテーマにした物語は、失踪事件を通じて嫉妬や憧れ、美しさと醜さといった感情の表裏一体を描き出します。主人公たちの探偵行動を通じて、親子関係や人間関係の複雑さが明らかになり、最終的にはすべ...

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったです。現実の事件、もののけの事件、親子関係が最終的に全部解決してよかったです。一番よかったのは、鉄と初のやり取りです。鉄が可愛かったです。
    気になるのは、初と右京乃介がどうなってしまうのか?です。

  • お初捕物控2作目。失踪する理由もない二人が忽然と姿を消した事件の発端は、女性が持つ「迷い」嫉妬と憧れ。美しさと醜さ。これらはすべて表裏一体で、だからこそ扱いが難しい。人の悲しみも苦しみも、恨みも嫉妬も赤裸々にして、最後には全部吸い取ってくれるような、スッキリするお話だった。猫の鉄くんが可愛くて良かった。お初さんシリーズも続編待ってます!

  • 霊験お初シリーズ、ファンも多そうなのに、続きが出てないのが残念。
    三島屋おちかに押されている?
    おきゃんなお初と元祖草食系の右京之介とのやり取りが好きなんだけどなぁ。

  • オーディブル

    久しぶりに震える岩を読んでそのまま流れで読んだ。これも読んだことあるはずなのに、さっぱり忘れていた。

    今回は、女の妄執がテーマ。前巻よりよっぽど怖かった。オーディブルで聴いていると、女の物怪の声がものすごく恐ろしい。これは文字で読むよりよほど恐怖を掻き立ててくれる表現だと思った。

    婚礼を控えた娘さんが神隠しに合うところから始まる。初めは父親が取り憑かれて娘を、、と思っていたけど違った。
    婚礼を控えた娘に対する未練から娘に捨てられたと恨む父親や姉に対する嫉妬が増大して憎しみになってしまった妹とか、人間の愛情と憎しみって表裏一体だなと感じる。身近だからこそ許せなくなる。側にいるからこそ無視も出来ない。自分の中で折り合いをつけたいけど、それが出来ない。悔しい悔しいとそこにつけ込まれてしまう。

    年頃であれば誰もが外見を気にするし、自分の外見のことで悩んだり優越を感じたり。若いうちはそれがまるで全てであるように感じてしまうのはわかる。自分の内面が空っぽであれば余計にそう感じるのかもしれない。歳を重ねれば、外面の美しさだけではないものに気づくことも出来るんだけど、それだけで生きてきた人は歳を重ねても外面の美しさに囚われてしまう。そして、失われた美しさを求めて人を傷つける。本当に恐ろしい話しだと思う。私はこうならないように内面を磨いていこう。

  • 読み終わって本棚にしまおうとして気づきました。 何年も前にこの作品、読んでるじゃん!!(新装版じゃない方) 本棚にしまう時まで全く気付きませんでした。 ショックです・・・。私ボケちゃった?!(汗) と、私の事はさておき・・・ということは、前回読んだ時も、あまり印象に残らなかったってことか~。 今回もまあ面白かったけどその程度でした(←生意気!) 宮部作品の時代ものは、説明や前置きが少々くどい気がして現代の作品の方が私は好きです。 とはいっても、これからも新刊が出るたびに読み続けると思いますが(笑)
    (2023/10/8、他の読書管理サイトからお引越し。レビューは読了日に記載。)

  • 怪異そのものの恐ろしさ、それを取り巻く人の業とあたたかさ、どれをとっても面白い。ただ恐ろしいだけじゃなく、忌まわしく、浅ましく、哀れなのが宮部みゆきらしい。

  • 15年位前に読んだ気がするけども、全く内容を覚えていなかったので新鮮な気持ちで読めた。宮部先生のかくキャラクターはみんな生き生きしていていいなぁ。鉄がかわいい!

  • 安定の面白さ、だけど、小袖のもののけとの対決がわりとアッサリしてて、多少ものたりなかったかな。

  • audibleにて読了

    相変わらず読ませる力とテンポの良さは抜群。

    神隠しやら異能力やらというのは実際のところあるのかないのかわからないが、嫉妬や妄念が人を狂わせ思わぬモノを生み出してしまうのは実際にある事だから、お話だと片付けてしまえない。

    でもやはりお初の能力は何でもアリみたいでそこがちょっとリアル感がないかな。

  • シリーズ第1弾よりも面白かった。
    かなりのボリュームだけど、あっという間に読了。ハッキリと物を言う主人公のお初に好感が持てる。右京之介との関係も良くなって、この先の二人が気になるけど、続きは無さそう。

  • 小さくて柔らかく、あたたかくてふわふわしたもの。って、心に食い込んでくるなあ。それが喋ったり、一緒に戦ってくれたりしたら、もう!

  • 面白かった。これでシリーズ完結は寂しい。お初と右京之助が結婚した後でもその2人の様子編読みたかった。物語としても、一つの事件から複数の事件へと繫がっていって、すごく読み応えがあった。見た目の美しさかわ全てではないっていうのは、若い時ほど理解し難い。見た目の美しさ以外のその人自身の魅力が分かる人というのも若い時にはあまり周りにいないように感じる。特に男性で内面を重んじて、内面の素敵な部分に目を向ける人は少ないように感じる。周りがそうだと、本人もどうしても影響される。それをどう自分は自分、自分の魅力に気づいてくれる人と関係を結んでいくことに繋げて行くことが大切なんだろうなあとは思いつつ難しいものだ。

  • 「震える岩」の続編、霊験お初捕物控のシリーズ。

    一膳飯屋の姉妹屋の看板娘、お初。不思議なものを見ることができる彼女の周りで、またもや事件が起こる。
    婚礼を控えたおあきという娘が神隠しに遭い、父親は同心に責められ自殺。だが、真実は観音様の姿をした妖のせいだった。

    化け物の正体は、顔の美醜に囚われた娘の悲しい怨念で、他にも神隠しにまつわる同心・倉田主水の悲しい過去や、阿片を密売する商家などいろいろあったが、ひとまずめでたしめでたしとなる。

    この「いろいろあったが、まずはめでたしめでたし」を見るのが、たぶんわたしは好きなんだろうなあと思う。お初が生きる江戸の町で、「まずはめでたしめでたし」に戻った日常に満足する瞬間がとても温かい読後感を醸し出している。
    続編は書かれていないみたいだけど、残念。

  • 面白かった。久しぶりの宮部さんの作品にワクワク。
    ただ、詰め込みすぎ・・・もうちょっと話を絞ってほしかったかな。
    猫好きにはたまりません^^

  • 1作目「震える岩」より俄然面白かった!と思う第2作。でもこれ、続きでてないのかー。読みたい!続き読みたいです!!!!

    不思議なものが視えるお初と、算術な好きな右京之介のコンビで、神隠しの謎に挑む。
    人間の怖さと、人外の怖さとが混ざり合い、しっかりミステリーをしてくれるのがよかった。しかもアクションもあり、猫と会話できちゃったり、まさに盛りだくさん。お初の気の強さと、取り巻く家族たち、古沢父も、六蔵兄ちゃんに和尚さま、全員キャラがよすぎる。

    ストレートに口説いてくれる右京之介さん最高によかったな……はやくくっついてくれないか。お願いだから続きを読ませてくれないか。。。

  • 2024年46冊目
    宮部みゆきさん/天狗風
    ※霊験お初捕物控シリーズ
    『震える岩』の続編。器量良しの娘が2人、相次いで神隠しの如く姿を消してしまう。しかも姿を消す直前には不気味な突風が…。
    お初と右京之介が謎を解いていく中で見えてきたのは、人間の妬み嫉みの怖さ。
    続編出ないかなぁ。
    #読了

  • 宮部ワールド全開
    「見た目の美しさだけで支えられるほど 人生は軽いもんじゃないのよ!」
    人間のもつ 感情が 人を狂わせる

  • 最後はどうなるかわかってはいても、面白いし先が気になる。特に猫たち時に「鉄」がいい。とてもいい味を出して物語のアクセントになっている。最後の対決は…ややあっけなかったような。娘たちが天から降ってくるくだりも。

  • 人間の妄念というか、情念というか、本当に恐ろしい。今回は女性の美しさへの拘り、嫉妬、思い通りにならないことへの怒り等々わかる部分が多く、考えさせられる作品でした。でも、右京ノ介さんが少し頼もしくなったようで嬉しかったし、猫の鉄ちゃんとお初ちゃんのやり取りも楽しくて、続きが読みたくなりました。お初ちゃんと右京ノ介のさんの恋の行方も気になるし。宮部先生、是非お願いします。

  • お初、よくがんばった。
    あんな恐ろしい事件に巻き込まれて、怖くても、逃げないお初は、なんて素晴らしいのだろう。
    今回は、猫の鉄が大活躍なのも嬉しかった。
    お初だけに言葉が分かる、ちょっと生意気な猫の鉄。
    右京之介との仲は、どうなっていくのかな。
    右京之介も、もうちょっと自信を持てるようになったらいいね。好きな算学で何かどんっと実力を発揮できたらね。
    お父上との関係も、変わっていけそうな感じだし。
    それにしても、天狗の正体はなんとも切なくやりきれない。
    あのラストで、救われたのだと思いたい。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ・みゆき):一九六〇年東京都生まれ。八七年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。『火車』で山本周五郎賞、『理由』で直木三十五賞、『名もなき毒』で吉川英治文学賞、ほか多数の文学賞を受賞。『霊験お初捕物控』『ぼんくら』『三島屋変調百物語』シリーズ、『きたきた捕物帖』シリーズなど著書多数。


「2025年 『東海道綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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