今出川ルヴォワール (講談社文庫)

著者 : 円居挽
  • 講談社 (2014年8月12日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062778282

作品紹介・あらすじ

河原町今出川にある妖しき大怨寺で殺人が起きる。容疑者は、龍樹家の龍師・御堂達也。私的裁判・双龍会が開かれるが、思わぬ展開に。

今出川ルヴォワール (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 時折、読んでいて、ふと今読み進めている部分の時間と空間がわからなくなる、足元がおぼつかなくなる雰囲気を味わう時がある、このシリーズのそんなところがとても好きです。
    そしてまた、もどかしく切ない複数のラブストーリーでありながら(僕にはとても稀なことですが)、なんか惹かれてしまうというのも、これまたこのシリーズの不思議な魅力です。

  • 心根までミステリー脳に染まり切っていない、あえて「一般人」と呼ぶが、その種の読者(私も含め)にとって本書は我孫子武丸による「あとがき」までが今出川ルヴォワールである。
    前作の書評で私は「極めて現実的なミステリーを望んでいたが中身はファンタジーであった」と書いたのだが、それこそ円居挽の術中に嵌まってしまっていたと認めざるを得ないのが本作である。

    本作も、「一般人」が思い描くミステリーではなく、円居挽が思い描くミステリーであり、それは前作でファンタジーとして描かれ、本作は賭博小説、バトル漫画というべき要素がプラスされて描かれている。最初から筆者と読者の間でミステリーに対する相違が存在しているのだから、前作で違和感を覚えたのとも至極当然なのである。これに関しては、あとがきで我孫子武丸がわかりやすく解説している。

    読者にとって大事なのは、面白いのか面白くないのか、加えてミステリーしているのかしてないのか、といった事だろう。
    本作の面白さを何に求めるかで大きく違ってくるが、私は「面白い」と断言しよう。
    私はルヴォワールシリーズ3作目となる本作を読み終えた時分になってようやく気付いたのだが、私がルヴォワールシリーズに求めていたのは理路整然としたミステリー要素ではなく、魅力的な登場人物達の織りなす人間ドラマであった。
    本作では前2作の伏線を回収しつつ、最終作に向け大きく物語が動き出す。登場人物達もまた、翻弄されるかのように目まぐるしく、悩み、変化し、成長していく。
    特に私のお気に入りの登場人物が本作では中心となるので、その点でも「面白い」と感じたのだろう。

    しかし筆者は読者の望む展開を描きつつ、予想だにしないどんでん返しで意表を突いてくる。
    最終作では一体どんな意趣返しが待ち受けているのかと思うと、すっかり本作でルヴォワールシリーズの虜になってしまっている自分に気付く。

  • 双龍会も権々会も圧倒的面白さ。大仕掛けもバッチリ決まって痛快。達也の過去にも今にも一つのケリがついた、と思いきや新たな展開も出てきて次巻への期待も高まる。

  • これまでの疑似法廷におけるディベート合戦から更にもう一歩踏み込んで独自のカードゲームを編み出すところは、まさに円居氏のイマジネーションを全開にしたような作品。
    現代が舞台なのに現実感がなく、繰り出す手段の1つ1つは実現可能なのにファンタジー感がある、何とも不思議な物語でした。

  • 中弛み感は否めない。のでカイジみたいな趣向を取り入れたのだろう。それなりに機能していた、もうそうりゅうえだけだと飽きちゃうから。
    論語カップルの不穏な感じが冒頭からよかった、若者のうまくいかない恋愛の、終わりの始まりの感じをすごく丁寧に描いている。一方通行、すれ違い。ラストの別れもよかったなー。

  • だんだん読みやすく面白くなっていきますね。
    ミステリとしても、いろいろな騙しなどあり、いいですね。あと、カードゲームのギャンブルのサンスペンスもなかなかあり、良かった。

  • シリーズものというと、1作目→2作目→3作目…と回を重ねるごとに勢いが衰えていく方が多数かとは思うが、この作品群に関してはどんどんパワーが増しているというか、端的に言って面白くなっているような気がする。
    あるいは、今シリーズが持つ独特かつ独善的な訴求性に、読み手の私が完全に慣れてきたということか?
    最近では珍しく、ページをめくる手が止まらない、他にやることがあってもつい手を伸ばしてしまう、そんな一冊だった。

    相変わらず純粋な推理物、フーダニットとして読めるミステリーではないが、一見暴力的とすら思われる、著者が構築したルールを理解し、この世界の楽しみ方さえ身につければ、これほど面白い小説もなかなかないだろう。
    巻末の解説で我孫子武丸氏が、そのあたりの読者の感覚を非常に上手に綴ってくれている。

  • シリーズ3作目。達也が双龍会にかけられたと思っていたら、ギャンブル話しになっていた…(システムはよく理解出来ぬ)増えた新キャラ、達也とあの人はお似合いだと思ってました…ていうかまた気になる引きで終わったな!

  • 双龍会ではなく権々会という、大がかりな賭博大会が主要な舞台。前2作とは趣きがずいぶん違いました。自分が麻雀にしてもカードにしても、戦略が必要なゲームが苦手なこともあって、展開があまりすっと入ってこなかったかも。でも、盛り上がりは充分だったし、徐々に動きだした主要人物たちの心の行方も、気になる第3話でした。そして最後は驚き。次作が手元にあって良かった。。。

  • 面白かったけど、ギャンブル感がなー。
    ちょっとついていけない

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