海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 11712
感想 : 710
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062778299

感想・レビュー・書評

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  • かなり美化されていると思われるが、物語としては面白い。

  • (以前に読んだ本)
    出光興産創業者の出光佐三さんがモデルとしたドラマ。
    戦中戦後にわたり血の一滴とも言われた石油と、日本人のアイデンティティを守ろうとつとめた人物がいることを、現代の私たちもよく知っておきたい。映画ではなくぜひ文庫で。

  • 210214.どんな話か知らんかったけど、知り合いが出光?だかの創業者の話と聞いて買ってみた。
    百田さんの小説自体は読みやすいし面白いので今んとこハズレはなし。
    主人公が実在だからか、真っ直ぐすぎるのは少し鼻にかかるが、物語の推進力はすごい。
    後半は戦争話で半分持っていかれるが、石油に軸を置いた話になっているので、視点的に理屈も適っており興味深く読めた。いくつか日本に傾倒しすぎな描写もある気がしたが、前半の外国人のプラス描写含めトントンといったバランス。
    下巻も楽しみ。

  • 久しぶりに活字を読もうと決意をし、手にした一冊目
    ふわふわと生きてきた自分が雷に打たれたような衝撃。

    この時代に生きていた人たちが国を背負い、思い、仕事に真摯に向き合う姿勢に打ち震えた作品。

    人物の描き方もわかりやすく没入できました。
    久しぶりに手に取る作品がこの小説で良かった。
    と、思えた一冊です。

  • 出光興産創業者をモデルに、戦後、出光の成長が書かれている。従業員や国を思う社長の姿が、清々しく、感動し、涙することが多かった。勇気が貰えるお勧めの本だ。【満足度90点】

  • 有名なのは知っていたけど、これ程面白いとは予想していなかった。主人公がとにかくスケールが大きくて格好いい。アメリカやイギリスの搾取に立ち向かうところが特に凄かった。この方の努力が今の日本の豊かさに直結していると思うと感慨深い。倒れても倒れても立ち上がる不屈の精神に胸が熱くなる。

  • 長谷川のくだりでちょっぴり泣いてしもた。

    信念を貫くってどの時代の男性でも素敵だなー

  • 出光佐三が出光興産を立ち上げ成長させていく物語、作中では国岡鐡造と国岡商店として描かれている


    学生時代から中間卸を排除して顧客と生産者を直接結ぶ「大地域小売業」を志していた鐡造。神戸の小さな商店に就職し商売の基本を学び、父の事業失敗を機に油で創業。商材である油を研究し、また粘り強く営業を続ける事で漁船、満鉄、外地での商売を広げていく。

    彼の経営哲学は当時の時代も映しているが、欧米風の株主を第一とした思想とは異なる

    人間尊重
    社員は家族であり、家族の中では勤怠管理など必要ない。国岡商店では就業規則、出勤簿、定年制、また社員を首にする事はなかった

    自社の事より国家のことを第一に考えよ
    戦中戦後、度々国からの接収を受け、また戦後は外地に営業所が多かった事から苦境に立たされ苦しい仕事ばかり引き受ける事になったが、その時はこの言葉で社員の気を引き締めた

    黄金の奴隷たる勿れ
    仕事は金で受けるべきでなく、やる理由があるものを受けるべき


    鐡造は国岡商店がまだ1店舗しか持たなかった頃、仕事終わりに若い社員たちに学びの手解きをしていた。毎晩遅くまで勉強を教える鐡造に、妻はそこまでしなくていいのでは?と問うも、鐡造は「将来国岡商店が成長し店舗を増やす際、本社に伺いを立てずに判断ができる一国一場の主人を育てたい」と語り、手解きを続けた。

    現代の言葉で言うと将来への先行投資、人材育成といった言葉になるが、鐡造がやっていた事はそんな言葉では置き換えられず、思想としては本当に家族に教える様に取り組んでいたのだろうと思う。

  • 百田尚樹に対する評価は賛否極端で、私も人としてはあまり好きになれないタイプだが、作家としての才能はすごいなと思う。
    日章丸事件については全く知らなかったが、とても興味深く読めました。
    表現やストーリーが誇張的で、そんなことないだろと思ったりする点もあったけど、戦前戦後の激動の時代に日本を作ってきた人たちはこういう気骨のある人が多かったのだろうと思わされる。それは出光だけでなく、豊田や本田、長崎で学んだ松永安左エ門など、自らの信念で今の日本の礎を築いてきたのだと思う。
    現代は、基本的には衣食住事足りていて、イノベーションといっても生きることに不可欠なことではないので、なかなかそんなハングリーな精神が育たない。それは悪いことではなく、生き馬の目を抜かなくても平和に暮らしていけるよい時代だということなんだと思うが、いつまで続けることができるか。

  • 下巻にてまとめ

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著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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