海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 8614
感想 : 690
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062778305

作品紹介・あらすじ

この男の生き様は美しい。
本屋大賞の話題作。読まずに語るな。

愛する家族、社員、そしてこの国の未来のために。
この奇跡のような英雄たちは、実在した。

敵は七人の魔女、待ち構えるのは英国海軍。ホルムズ海峡を突破せよ! 戦後、国際石油カルテル「セブン・シスターズ」に蹂躙される日本。内外の敵に包囲され窮地に陥った鐡造は乾坤一擲の勝負に出る。それは大英帝国に経済封鎖されたイランにタンカーを派遣すること。世界が驚倒した「日章丸事件」の真実。

若き頃、小さな日本の海で海賊とよばれた男は、石油を武器に、世界と対峙する大きな野望を持っていた。
「ゼロ」から全てが始まる。

感想・レビュー・書評

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  • 学校では教えてくれないような日本の歴史が勉強できる名作!中学くらいの日本史で教えてくれれば歴史に興味を持ったかも。
    今も続くイランとアメリカの関係は石油が大きく関わっていたとは。イランに同情してしまった。。
    しかし色々とイギリスの歴史って真っ黒だな!

  • 読み終わってしまうのが、惜しいという気持ち。
    子供の頃に耳にした「アポロ」や、意味が分からなかった「民族系企業」という言葉が理解出来て、ストーリーと自分の時代が少し重なり、深みを増した。
    それにしても、徳山製油所を10ヶ月程で完成させてしまった事はあまりにも無茶ではあるが、何か神ががったものを感じる。
    解説で触れてあったが、ストーリーは国岡商店側からの視点で書かれている。一方、相手側の見方も気にはなり何ゆえに国岡商店にその対応をしたのか、ただ潰したいと言うだけではない部分もあると思う。
    少しその所も触れられると、面白みが増すような気がする。

  • 友人に勧められて読んだ。当時の若者の行動力や精神力は自分とは比較できないほど遥か上をいってるなとつくづく思った(あと爺さんも)。周りの声に負けず、自分の信念に従って行動する強さを大切にしたいと思った。

  • 上下巻を一気に通読。
    出光が民族資本で、メジャーに対抗してきたということは知ってはいたが、まさかこれほどまでのドラマがあるとは知らなかった。
    社員は家族、人間尊重、定年も出勤簿もない。強烈なリーダーシップの経営者だからこそなせる技であり、その意味では普通の人には参考にならないのかもしれない。ただ、こういう会社があり、その会社が日本の戦中、戦後復興に大きな役割を果たしたことは日本人として知っておく必要はあろう。

  • 下巻読了。

    いやあ、国岡商店、やるじゃないですか!社長(店主)の鐵造さんだけでなく、社員の皆さんが輝いていますね。
    中でも“日章丸事件”のくだりは心が震えました。
    イギリスから搾取され続けたあげく、経済制裁されているイランの石油を買う為に、欧米の巨大石油業界を敵に回す覚悟で国岡商店のタンカー・日章丸をイランまで派遣するのですが、日章丸がイランのアバダンに入港したとき、そして英国海軍に襲われる危険をかいくぐって日本に帰港したときは、思わずガッツポーズをしたくなりました。
    日章丸の船長・新田さんを筆頭に、乗組員の皆さんの覚悟が恰好良すぎます。(実際、英国海軍が待ち伏せていたというのだから、いやはや、危なかったー・・)
    反骨精神を貫くあまり、敵が多く、大変な事ばかりだった国岡さんですが、その生き様は心を熱くしてくれるものがあります。
    映画も観てみたくなりました。

  • 圧巻。
    実話を基にした物語だという事実が、その男の熱い想いをさらに魅力的に彩った。

    ただ一方的に諸悪の根源のように描かれた官僚たちの施策について、巻末解説文執者が“彼らなりの正義”について触れてくれているところが、フェアーでなお良し。

    これぞただしい“解説”だ……と、本文以外のところにも好印象。この本は、文庫版で読むべき(笑)。

    ★4つ、9ポイント半。
    2017.01.12.新。

    ※映画も、観よう。

  • 心と語彙の勉強になりました。
    前妻の訃報を聞いたときや、資金を援助してくれた人物を看取ったときは、深い人生を歩んだことを自分のことのように胸に刺さりました。難しい言葉も多く、意味を調べる時間はかかりましたが、勉強になりました。

  • 下巻、主人公の国岡の活躍よりも、その育て上げた部下の活躍もあり、日本だけでなく世界を相手に怯むことなく信念に従い、立ち向かう姿は、まさに表題となる海賊(敵側から言えばだが)と呼ばれる脅威であり、心震わせられるものがある。
    そして最後に著者が石油自身にも疑問を持ちつつ、「これからの日本は新しい道を行かねばならないだろう」「これからの日本人が見つけなくてはならん。難しい道だが、日本人なら必ず見つけることができるだろう」と本書と主人公を通して読むものに語りかけ、檄をとばす。
    最も言いたかったことであろう。

  • 国岡鐵造さんの下で働きたい…そう思うくらい偉大な人でした。
    石油関係のお話は小難しくて、読み進めるのが大変でしたが、熱く良いお話でした。
    百田尚樹さん、もう本を書かないなんて言わないでほしい…

  • (上下巻合わせてのレビューです。)

    数年前、本屋大賞に選ばれて、ドラマにもなり、話題になった本。
    機会があってようやく読めました。
    上下巻あって、結構なボリュームかつ壮大な物語。

    ガソリンスタンドでよく見る出光の出光興産を創業した
    出光佐三氏をモデルとした物語。
    戦前に創業し、海外展開していたものの、
    敗戦により海外資産をすべて失い、
    またゼロから組織を発展させた出光氏の壮大な物語は、圧巻の一言。
    特に出光氏の価値観・哲学にブレがなく、読んでいて気持ちが良い。

    上巻は、GHQに戦犯扱いされてしまった主人公の戦いが、
    後半はイランからの石油輸入劇がクライマックスか。
    上巻は期待していたほどでもなかったかな…と思っていましたが、
    下巻に行くに従って、物語が壮大になっていって段々面白くなってきました。

    ただ、テーマが石油なんですよね。
    気候変動の面から、これからはどんどん戦犯扱いされていきそうな石油。
    そういう意味では、段々読まれなくなっていく本なのかな、とちょっと寂しさも感じた本でした。

    あと、イランの歴史をあんまり知らなかったのですが、
    (この本に書かれたことが真実であれば)
    今のアメリカと敵対しているイランを作り上げたのって、
    アメリカの自業自得のような気がしました。。
    改めて、正義の難しさを感じました。
    (それぞれの国に正義がある。)

    個人的には、「永遠の0」の方が好みですが、
    こちらも著者の対策であることは間違いないですね。

    ※永遠の0
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/406276413X

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著者プロフィール

一九五六年、大阪府生まれ。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」などの番組で活躍後、二〇〇六年に『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。一三年に『海賊とよばれた男』で、第一〇回本屋大賞を受賞。他の著書に『モンスター』『プリズム』『夢を売る男』『錨を上げよ』『カエルの楽園』『夏の騎士』『野良犬の値段』などがある。

「2021年 『[新版]日本国紀<愛蔵版>【豪華化粧箱付き・シリアルナンバー入り】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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