水晶の鼓動 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 331
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062778459

作品紹介・あらすじ

殺人現場は、部屋中真っ赤に染められた「赤い部屋」だった。東京を震撼させる連続爆破事件との関連はあるのか――。

感想・レビュー・書評

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  • 真っ赤に彩られた殺害現場。
    何のために犯人はわざわざ部屋を赤く染めあげたのか。
    時をほぼ同じくして起きた爆破事件。
    たまたま近くにいた塔子たちは、爆破事件の現場へと急行する。
    心に強く刻まれた恐怖心は、心の奥底に根付き、やがては行動や思考を縛るようになる。
    爆発に遭遇した塔子は、「自分を守ってくれるもの」 を同時に失い、平常心を保てなくなる。
    どんなに強い人間でも、拠り所を失ってしまったらとたんに弱くなる。
    それは犯人も同じだったのかもしれない。
    信じていた存在、どんなに辛い状況でも手を差し伸べてくれるあたたかな存在。
    それがすべて嘘だったとしたら…。
    強い心も、きっと壊れていくときは一瞬なのだろう。
    何も失うものがない人間ほど怖いものはない。
    何故なら、自分の命すら失うことを怖れないのだから。
    塔子が最後に語りかける言葉が犯人に届けば…と思う。
    言いたいことを我慢したり、自分の中だけに抱え込んだりすると、必ずその歪みがどこかに出てくる。
    罪は許されることではないけれど、せめて何故犯行に及んだかくらいは吐き出してしまったほうがいい。
    人間として大切なものを失ったけれど、まだ取り戻すことのできるものはあるはずだから。

    女性刑事が主人公の警察小説にありがちな、いわゆる出来るタイプではない塔子。
    学生のような外見に、親しみやすい雰囲気。
    それは、鷹野の言うように塔子の強みなのだろう。
    警察官として事件に向き合っていく塔子は、 まっすぐで前向きだ。
    悩んだり迷ったりしながらも、出来ることを精一杯やろうとする姿には共感できる。
    残り4冊のシリーズを楽しみながら読みたい。

  • 第2弾より今回の第3弾の方が、面白かった!
    ラストの展開はこちらまでハラハラして、どうなる事か⁉︎と思った(笑)

    今回は刑事としての如月塔子、1人の人間としての如月塔子の葛藤する姿が描かれていて応援したくなった。

  • 2作目がイマイチだったけど これは面白かった。
    なんだろ。2作目って ちょっと難しかったのかなぁ。
    このシリーズは 塔子の魅力というより 脇を固めるチームのみんなのキャラクターだったり チームワークだったり また警察内部の人間関係だったり そういうのがいいんだよねぇ。それにしても こんな病気があるとは知らなかったなぁ。

  • 猟奇殺人事件を追う女性刑事 如月 塔子が活躍する「殺人分析班」シリーズの第3弾。

    殺人現場は、スプレーで真っ赤に染められた寝室であった。続く猟奇殺人、第2、第3の被害者が...

    そして、時を同じくして、都内複数箇所で発生する連続爆破事件。

    果たして、犯人は、誰なのか?
    猟奇殺人と連続爆破事件の犯人は、同じ人物なのか?

    物語の至る所に、伏線があり、振り返って、なるほどと頷けます。
    主人公 如月塔子の挫折と成長の物語になっています。




  • ミステリーとして、うーんそれどうなの?
    と思うところもあるけど、
    全体として読んでいて面白いシリーズ。

    バランスがとれていて、粗がないし
    物語の展開や心理描写などが丁寧に書かれているので
    つまづくところが少ない。

    よくできている。

  • シリーズ第三弾。主人公の女性刑事とその仲間達が個性的で、物語も2つの特殊な事件を上手く交差させていて面白かった。犯人特定のところはやや唐突な感じ。

  • 塔子さん、ちょっと「頑張る」言い過ぎて「・・・」となる所もありましたが、失敗して、きちんと積み重ねて、克服して、成長していくのがやっぱり好感が持てました。変な正義感出して来ないのが本当に読みやすい。鷹野主任は相変わらず鋭いし。途中までは「そんな身勝手な・・・」という動機だったけれど、真実を知ればちょっとだけ同情してしまう。塔子の言葉が届いたような雰囲気なのが良かった。続きも楽しみです。

  • 2作目がびみょうたったが、3作目は良かった(^^)第3作目にして、鷹野主任のかっこよさにメロメロになりました。イケメンすぎて、女性のわたしだからなのかもう次の作品が楽しみです。真っ赤な部屋の異常殺人と爆発テロがどう関わっているのかと、如月の爆発への恐怖というのが絡み合い素晴らしい作品でした。まさかの1日で一気読み(꒪⌓︎꒪)次の作品も購入しているので明日以降に読みますが、ストーリーはもちろん、鷹野主任への期待が半端ない

  •  赤く塗られた部屋ですよ。気になります。

     このシリーズ、塔子が優秀過ぎない所がいいです。

  • 殺人現場は、スプレー塗料で赤く染められた寝室だった。如月塔子が猟奇的な事件の遺留品捜査を始めた矢先、東京各所で連続爆破事件が起きる。多くの捜査人員がテロ対策に割かれ、殺人事件を担当する塔子ら特捜本部は動揺を隠せない。殺人犯はどこまで計画していたのかーまさか。

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著者プロフィール

1965年、千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。ドラマ化され人気を博した「警視庁殺人分析班」シリーズに『石の繭』『水晶の鼓動』『蝶の力学』『雨色の仔羊』などがある。「警視庁文書捜査官」シリーズに『警視庁文書捜査官』『永久囚人』などがある。その他の著作に『深紅の断片』など。

「2019年 『奈落の偶像 警視庁殺人分析班』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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