新装版 古代史への旅 (講談社文庫)

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  • 講談社
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本棚登録 : 33
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062778633

作品紹介・あらすじ

卑弥呼から天智・天武天皇まで。古代史小説の第一人者が「記紀」を読み込み、幅広く考古学の成果を踏まえて語る古代史案内の決定版!

感想・レビュー・書評

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  • 内容紹介

    卑弥呼から天智・天武天皇まで。古代史小説の第一人者が「記紀」を読み込み、幅広く考古学の成果を踏まえて語る古代史案内の決定版!(講談社文庫)

    内容(「BOOK」データベースより)

    卑弥呼の王権の背景、神武東征の意味、聖徳太子が天皇にならなかった訳、蘇我氏が仏教を取り入れた事情、大海人皇子が壬申の乱を起こした思い…。神武ゆかりの宇陀で青年期を送り、古代史小説の第一人者となった著者が、その謎をわかりやすく解説し、魅惑の世界へと誘う。ファンの熱望の声に応えて復刊!

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    黒岩重吾
    1924年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。’60年『背徳のメス』で直木賞、’80年『天の川の太陽』で吉川英治文学賞、’92年菊池寛賞をそれぞれ受賞。証券会社勤務を経て、社会派推理・風俗小説で一世を風靡した後、’70年代後半より古代史小説で新境地を開いた。2003年79歳で他界(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    目次
    壬申の乱と飛鳥の都の謎
    神武東征と卑弥呼の謎
    謎の天皇・継体と古代の政争
    継体戦争と古代人の衣食住
    『古事記』と『日本書紀』の謎
    蘇我氏はどこから来たか
    蘇我氏の野望と権力闘争
    蘇我氏はなぜ滅ぼされたか
    推古女帝即位の謎
    聖徳太子のロマンと実像〔ほか〕

    本の感想(オフィス樋口Booksより転載、http://books-officehiguchi.com/archives/4923980.html

    この本の冒頭に筆者が古代史に興味をもった経緯が紹介されている。旧制堺中学校(現在の三国が丘高校)に受験して不合格になり、浪人してまた落ちた。当時、私立中学(旧制)は落ちこぼれが行くところで、父が見つけた奈良県内の宇陀中学に進学した。偶然、宇陀中学で見つけた古代史の本を読んで、大海人皇子に興味をもったのが古代史に興味をもつきっかけになったようだ。

    卑弥呼、聖徳太子が天皇にならなかった理由、大海人皇子が壬申の乱を起こした動機など古代史で現在でも謎として残されている出来事を分かりやすく解説している。

    古代史ファンに推薦したい本である。

  •  歴史エッセイで、しかも語り口調で書かれてあるので、論が整理されてないのと、多数の説が入り乱れていて、古代史論争にある程度……どころかかなり深入りしているような人でないと、理解できない本ではないか。古代史マニアが「へー黒岩氏はそうきたか……」と楽しむような本であり、僕には無理でした。
     以下、メモとして……。縄文人はだいたい160センチで、弥生人はちょっと高い。平均寿命が40歳くらい。大王家は絹の布団だが、庶民は筵や獣の毛皮だとかで寝ている。食べていたのは、米と稗と小麦、それに貝や池の魚、木の実。大王家や豪族は獣の肉だとか副食物が多い。女はみな15、16歳で結婚。男は17、18歳。酒の原料は5世紀末から6世紀はじめの当時も米で、濁り酒、ドブロクで、麹を使った。米はほとんど蒸して食べる。肉は、鳥でも獣でもなんでも食べていた。蜆、栗も食べ、野菜畑というのは比較的少なくて、薬になるような草が多かった。山菜料理はたくさん種類があっただろう。味付けは塩味、それと醤油に似た「ひしお」が出てくる。箸はないので手づかみ。ごった煮のようなものは、木のスプーンだとか、棒に貝殻をつけて食べていた。家は5世紀には高い床の上に通しの柱の家がつくられる。6世紀になると、平床、地床など、平屋建てが増えてくる。床が低くて、束柱で、屋根を二つにしたり、入母屋形式にしたり、そういう床の低い家が6世紀に出てくる。庶民は竪穴式の住居が多かったが、6世紀になってなぜこういう家が出てくるかというと、灌漑の技術が進んだことによって洪水による被害が少なくなってきたためだという。庶民の服装は明確ではない。筒袖で、貫頭衣が少し複雑になったくらいで、男女とも上下に分かれていなかった。お祭りなどでは上下別れた服を着ていたかもしれない。庶民はふんどしはしていなかったが、下着としてふんどしはあった。越中褌と近い形をしている。で、海柘榴市について調べたいと思った。

  • 論説というよりエッセイという感じで、古代史の年表や天皇家の系統図のようなものを見ながら読まないと少しわかり辛いかもしれない。ある程度の知識を前提として書かれている気がした。
    でも他の古代史に関する謎解き本に比べると、冷静というか客観的というか、思い込みが強くてこじつけっぽいところがなく、納得しやすかった。
    20年以上前に書かれた本で、その後発掘や研究が進んだために、わかってきたこともあると思うし、最新の論調とは異なるところもあると思うが、それでもとても興味深くて面白かった。古代史って、まだまだ奥が深い。

  • 古代史はロマン、贅沢な趣味

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著者プロフィール

作家。1924-2003。大阪府生まれ。60年、釜ヶ崎を舞台とした『背徳のメス』で直木賞受賞。社会派の推理・風俗小説から古代が舞台の歴史小説まで執筆。

「2018年 『西成山王ホテル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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