逃走 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2014年7月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784062778695

作品紹介・あらすじ

死んだはずのあの男がいた。小さかった妹とふたりで懸命に生きてきた二一年間はなんだったんだ? 傷害致死で指名手配されたのは妹思いで正義感が強い青年。だが罪が重くなるとわかっていて彼は逃げ続ける。なんのために? 誰のために? 渾身の全面改稿、ほぼ書下ろしの秀逸ノンストップ・エンタメ!


死んだはずのあの男がいた。小さかった妹とふたりで懸命に生きてきた21年間はなんだったんだ? 傷害致死で指名手配されたのは妹思いで正義感が強い青年。だが罪が重くなるとわかっていても彼は逃げ続ける。なんのために? 誰のために? 渾身の全面大改稿、ほぼ書下ろしの秀逸ノンストップ・エンタメ!

みんなの感想まとめ

複雑な家族関係と逃走劇が織りなす緊張感あふれる物語が展開されます。両親の不在の中で妹を守りながら生きてきた青年が、ラーメン屋の店主を殺害してしまい、指名手配されることから逃走が始まります。彼の行動の裏...

感想・レビュー・書評

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  • 両親共に不在の中、施設で育ち
    幼なかった妹を守りながら生きてきた青年
    ラーメン屋の店主を殺害してしまい彼の逃走が始まる
    ラーメン店店主と兄妹の関係
    刑務所に入っていた母親の行方
    逃走する兄の行方を追いながら妹は真実に近づく

    逃亡劇は緊張感があり
    両親の子を想う気持ちに寂寥感あり
    ラストまで読みごたえあります

    今回は いつも数冊を併読しているのですが、
    「祝福の子供」と重なり
    20数年前に死んだはずの父親は誰?
    という設定が同じでちょっろと混乱してしまいた

    • 土瓶さん
      メロン・ド・ヒマワリさん。
      俺には冷たいじゃないか。
      氷点下やないか。
      器物差別か。
      まあ、お互い様だけど~♪
      メロン・ド・ヒマワリさん。
      俺には冷たいじゃないか。
      氷点下やないか。
      器物差別か。
      まあ、お互い様だけど~♪
      2025/05/23
    • おびのりさん
      いやー
      一番厳しい愛の鞭は 1Qさんだと思う(ToT)/~~~
      いやー
      一番厳しい愛の鞭は 1Qさんだと思う(ToT)/~~~
      2025/05/23
    • ひまわりめろんさん
      器物は冷やしてなんぼです
      器物は冷やしてなんぼです
      2025/05/23
  • 傷害致死で指名手配された青年が、どこまでも逃げ続ける、まさに表題名通りの物語。

    天使のナイフからの連読。
    前読作のテーマが『少年法』であれば本作のテーマは『家族愛』になるだろうか。

    複雑な家族模様、そして殺人を犯した青年の逃走する真相が徐々に明らかになっていく展開はスリリングであり、先へ先へと読み進めたい心境に駆り立てられた。

    しかしながら、前作【天使のナイフ】が良作だったのか、良作だったが故に期待が大きすぎたのか。

    ストーリーが総じてライト過ぎて、展開が容易に想像がついてしまい、ちゃっちい2時間ドラマを観ているような気分のまま読了。欲を言うなれば、もっと深みや奥行きが欲しかった。

    どうやら私は著者の文体を気に入ってしまった模様。
    著者の仕掛けに驚かされる気分が好きなようだ。

    どうしても薬丸岳をもう一作読みたくて、フォロワーさんの本棚を拝見、物色、参考にして1冊をゲットした水曜の夕方。

  • あんなに優しいお兄ちゃんが、不可抗力かもしれんけど、人を殺めて逃げるなんて!
    それには、深い訳が…
    20年以上前の事件の真実が今解き明かされる!
    逃げてる訳ではなかった!母親に会うため、真実を知りたいためやった!まぁ、周りからは、逃げてるとしか思えんわな。
    しかし、親!何とかならんかったんか?どんな事情があっても、子を手離したらアカンって!
    色々言いたいやろうけど、アカン!アカン!
    確かに犯罪者の子として生きていくのはツライかもしれんけど。
    「たとえどんなツライ真実があったとして目をそらさない」(解説より)
    これや!これしかないねん!
    目をそむけても、いずれ見えてしまう。でも、自分の意志で見ないと!
    最後に母親に会いたい理由は、思ってたのと違ってた(⌒-⌒; )

    薬丸さん!いつも、いつと、重たい話ありがとう〜。゚(゚´Д`゚)゚。…今までのよりは少し軽いか…

  • 薬丸さんの作品はいくつか読んできたけれど、この作品はこれまでとは少し違う印象を受けた。
    テンポよく読めて決してつまらなくはないのに、どこか物足りなさを感じる。これまでのようにガツンと心を揺さぶられるような衝撃や余韻が、少し薄く感じられた。

    「どうしてあんたがここにいるんだ!」その一言から裕輔の人生が一変し、男を殴り死なせてしまう。
    20年前に母が父を殺害し、孤児となった兄妹。兄として妹を守り続けてきた裕輔が、なぜ逃亡という道を選ばなければならなかったのか。その理由が明かされたとき、胸の奥に哀しさと虚しさが残った。
    これまでの薬丸作品に比べ、社会的テーマに加えて「家族とは何か」に深く踏み込んだ物語。人間の弱さや優しさ、そして絆の形が丁寧に描かれていて、読後には重さの中にも温かさが残る。

    解説にあった『単行本から真相が変わっている』という一文も気になり、元の物語にも興味が湧いた。

  • なんか登場人物みんなが可哀想すぎる。

    個人的には篤史が一番可哀想だった。スノードームをお土産に持って帰った時の衝撃。その後身寄りもないし、美恵子にも頼られないし、脇役だし、なんだろう、可哀想すぎる。

  • 兄妹二人、児童養護施設で育った小沢裕輔は、誤ってラーメン店主を殺害してしまう。

    しかし、彼は、警察に出頭せず、逃走を図る。
    いったい、彼は、何のために逃走を続けるのか?
    その目的とは?

    序盤から、スリリングな展開が続きますが、やがて見えて来るその目的とは?
    そして、兄想いの美恵子が知った驚愕の真相とは...

    登場人物の全てが、自分ではなく、人のために行動しているんですね。
    後半、美恵子と母・文恵の対面は、盛り上がります。

    薬丸作品は、読後に考えることが多いですね。
    関係者の今後は、辛いことも多いと思いますが、少しでも幸多かれ、と願います。

  • 薬丸岳さんを続けて読んでいます。最初が「神の子」10冊以上、同作家の本を続けて読んでいます。
    いつもは、読むのが辛いくらい、重い話なのだが、今回は大丈夫だった。謎解きサスペンスで楽しめた。先へ先へと読みたくなります、さすがです。読書の楽しみは満喫できた。辛い話すぎると、自分の生活の気分がどんよりしてしまうので、今の自分にはちょうどよかった。今、オーディブルに登録してるので、薬丸岳のオーディブルは全部、読みたいです❣️

  • 薬丸岳さんの新しい作品をよく読んでいたから、逃走は比較的古めの作品だった。だからか、社会に問いかけるというより、ミステリーの要素の強い作品だと感じた。最初から伏線が張り巡らされ、それが伏線だという要素も散りばめられ、少しずつ回収されていく。辛い真実だけど、毎度、その事件があったお陰で深まる絆があり、前向きに終わらせてくれる。

  • 切ない系の事件だった
    妹を守りたい兄
    ここまでは分かるが、それ以外はなにか他に方法があったのではと思うことばかりでスッキリはしなかった
    でも飽きることなく最後まで楽しめた

  • 傷害致死で指名手配の男の逃走劇
    男の妹や友人、刑事など視点は都度、変わり
    それぞれの状況や思いが語られる
    追う側追われる側の両方から楽しめました
    徐々に明らかになる事実そして終盤と
    流れに乗って読み進められました

  • 2025.07.04
    薬丸節全開の一冊。
    二転三転するストーリー。罪と人間。薬丸ファンにはいい意味でも悪い意味でも予定調和の作品

  • 新聞連載から単行本、そして文庫に至るまでに改稿を繰り返してきたという本作品。
    母親が殺人を犯したことから、児童養護施設で育った兄の裕輔と妹の美恵子。
    そんな2人は大人になり、普通の暮らしを送っていた。
    そんな最中、裕輔がラーメン屋の店主を殺害して逃走した。
    一体、兄に何があったのか、何故逃げなければならないのか…美恵子は兄の行動がわからず、動揺する。
    裕輔が罪が重くなるかもしれない逃走してまでしなくてはいけないこととはなんなのか。
    薬丸さんの作品の中では、読後がスッキリした感じがする。

    2024.7.7

  • ラーメン屋を訪れ、店主を殴り殺してしまった犯人が逃走する。
    逃走中に少しずつ明らかになっていく犯人を取り巻く人たちの過去…
    背景はややベタな感じはするが、複雑に絡み合った真実は読み応えがあった。

  • なぜ彼は自首せずに逃走するのか。文字通りの作品。
    薬丸岳らしく家族愛が描かれているが、読後が切ない作品。

  • 切なく、救われないミステリー
    しかし、ちょっといろいろ引っかかりました。

    兄妹愛、家族愛を下地にした逃走サスペンスです。
    ラーメン店で見つけた店主にたいして、
    「どうしてあんたがここにいるんだ」
    と殴り倒していしまい、結果、傷害致死させてしてしまった兄。
    そんな兄の母親は、21年前に父親殺しの罪で刑務所に服役。その間、兄と妹は孤児院で育ち、今まで、不遇な生活を送ってきました。妹思いの正義感の強い兄。
    そんな兄が、なぜラーメン店の店主を殴り倒したのか?
    そして、自分が刑に服すことによって、妹が一人ぼっちになる前に、服役後の母親を探しだすことを決意して逃走。なぜ、母親を探し出すのか?
    警察に捕まる前に明らかにしたいことはいったい何なのか?
    そして、21年前の事件の真相とは?

    兄を追う警察、兄を慕う妹も兄を捜して自らの過去と向き合いながら、真実を探し出していきます。
    そして、ついに明らかになる真実。

    といった展開ですが、ちょっと違和感があって、うーんっていう感じ。
    全体の設定にちょっと無理がある
    さらに登場人物のイメージとその台詞にギャップあり..
    という感じです。

    それぞれが罪を犯してまで、さらに罪を重ねてまで守ろうとしたもの。わかるんだけど、うーん、切ないなぁ...

  • あれれ。単行本と全く違う!文庫化に当たり全面改稿したと帯に書いてあったが、まさかこれ程内容が変わっているとは!絶対に単行本の方が良かった。

    以下、単行本を読んだ時の感想。

    妹思いの真面目な青年、小沢裕輔が殺人犯として警察に追われる… 本当に裕輔が犯人なのか、犯人ならその動機は… ミステリーの要素を含んだ家族愛を描いた秀作。 ラストの妹から兄に宛てた手紙を読み、感涙。 『悪党』も素晴らしい作品だったが、この作品もまた素晴らしい。 『天使のナイフ』以来、救いの無い物語を描いていた薬丸岳だが、『刑事のまなざし』から作風が変わって来たように思う。 ネタバレになるので詳しくは書かないが、『逃走』というタイトルも良い。 自分には非常に納得出来た。

  • 3.8
    家族にも色んな形があるよね
    終盤で過去の真実が次々と明らかになっていく流れが質の良いミステリのようでグイグイ引き込まれた

  • 著者の本にしてはあまり引き込まれなかったかも。
    なぜだろう?

  • 家族という最小の幸福追求単位が崩壊しつつある、否、崩壊しているところもある日本において、家族の絆を問う本作。登場人物、それぞれのモノローグ移行フェーズがスピード感を生み出し、どんどん引き込まれる。ただ、始まりは所有欲求なんだよなぁ。存在欲求が満たされることで幸せを希求する世の中に移行するには何が必要なのか...。慎ましやかに生きようよ。

  • 事件発生から逃走劇が始まるホワイダニット系ミステリ
    伏線や人間関係など色々散りばめられている

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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