イスラム飲酒紀行 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 371
レビュー : 52
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062778763

作品紹介・あらすじ

イラン、アフガニスタン、シリア、ソマリランド、パキスタン……。酒をこよなく愛する男が、酒を禁じるイスラム圏を旅したら? 著者は必死で異教徒の酒、密輸酒、密造酒、そして幻の地酒を探す。そして、そこで見た意外な光景とは? イスラム圏の飲酒事情を描いた、おそらく世界で初めてのルポルタージュ。

感想・レビュー・書評

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  • お題が旅なのに、なぜか 世界各地の酒の発生 みたいな話を掘ってしまって 脱線してしまった。
    高野さんの本があってよかったよ (^^)

    と言いながらも、スゴイヒト とは知っていたものの、高野本 初めて読みました、ごめんなさい。

    イスラム?戒律が厳しくて、酒、ダメでしょ? というのは建前で、どこにでも酒はあった、という話。
    たとえば イランのイスラム革命は たかだか20世紀の話、それ以前は自由に酒を作れて飲めたわけで、そういう名残を抹殺してしまうことはイスラム社会はしないらしい。
    イスラム教も根っこで キリスト教と繋がっているわけで、イスラム社会の中にも必ずキリスト教徒の地域がある。
    キリストと言えばワイン。信仰上の理由から、当然、飲酒も酒作りも許される。そういうものを内包し併立させているのがイスラム社会。

    そんなわけで、酒を飲むのが目的ではない!と言いながらも、現地の人に酒ないか〜?と聞いて回って、どこにいても酒にありついた体験談。
    宗教の戒律がどうの〜 という話はおいといて、出会った人々の多彩なことや、交渉過程のけったいさに引き込まれる。
    戒律が厳しくって、っていうけど いい意味でいい加減なんですね、イスラム教徒さんたち。

    さすがに、マネできる旅、ではないけれど、イスタンブール、エジプシャン・バザール の PANDELI は入れそうかな?
    いまや、 tripadvisor には ちゃーんと載っていました。

  • 私もお酒は好きで、休肝日はまだない状態なので、高野さんの「酒が飲みたい!」という気持ちはよくわかります。

    イスラム圏でも、意外とお酒は飲めるんだなあ。
    そして、イスラム圏の人でも、意外とお酒、みんな飲んでるんだなあ。

  • テロがあるアフガニスタンでも酒と置屋を営む中国人がいること、この民族のバイタリティーの凄さたるや。
    他にもイスラム圏の人たちも酒飲むのはマレーシアの場合も知ってるのでなんとなくわかってたけど、ご当地なりの事情や土着な話が面白かった。

  • 日本人として長く韓国に住んでいたので過剰一般化としか言えない日韓両国の報道に接する度に国家なんてそんなに一枚岩的な存在じゃないよと毒づいてきた。然るに話がイスラムとなると知らず知らずにステレオタイプの罠に囚われていた。「郷に入れば郷に従え」と言う言葉があるが郷をイスラム圏に置き換えた時、果たして従うべき郷は存在するのであろうか?著者は飲酒と言うともすれば冒涜的な切り口でこの謎に迫る。当たり前と言えばそれまでだがイスラム世界にも本音と建前、プレ・イスラム文化の残照、非イスラム少数民族の暮らしがあった。乾杯!

  • 高野さんのドキュメンタリーはたまに読みたくなるので購入した。
    お酒が禁止されている地方で如何にしてお酒を探して飲むのか、という事に特化された話であり、まぁ、お酒に対する執念がものすごく強くて面白い。
    オイラも酒好きなので、お酒を探す気持ちは分からなくもないけれども、なにもここまで酒を探さなくても良いのに、と思ったりもして、共感できるような共感できないような不思議な気持ちに包まれた。
    あと、著者が後書きにも書いてあるとおり、イスラム圏と単純にひとくくりするのではなくて、多様な人間が自分たちの流儀で暮らしている地域があたくさんある、というのが理解できた事が相当良かった。

  • 酒、酒、酒、、。普段飲まないので分からないのですが、お酒を飲んだことをきちんと文章に書けるってすごいなって思いました。酒飲み×ライターって矛盾しているようで、成立しているのがすごい。あとカートも気になった。酔いたい、という気持ちにまっすぐに向き合っていること、自分の目でしっかり見て、人や文化を知りたい、感じたい、判断したい、と思っていることが、強い人だなと思いました。(個人的には写真はない方が想像力が沸くので好き)

  • テーマとしては興味深い。
    でもちょっと書き方が文字を増すためにごちゃごちゃ書いてしまっているようで少し残念。でもあくまで現地の人がワイワイ飲んでいるような地酒を求めるパッションはすごい。

  • ノンフィクション

  • 2014-8-1

  • 酒を飲まない私が、書きたくても書けないテーマ。
    それだけに、筆者が死に物狂いで酒を探し求める様子は、最初、「盛ってんじゃないの」と思ってしまった。

    しかし、筆者が求めるものが、「ローカルな場で、ローカルの人と酒をわいわいやる」ことだと知り、そこからはその疑いが消えていった。

    酒、の部分に、地元の食事、とか他のものを入れれば、私も同じような事をしているのだ。
    それを1冊の本にまとめられるのが、著者のスゴいところ。

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著者プロフィール

1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』をきっかけに文筆活動を開始。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。辺境地をテーマとしたノンフィクションや旅行記等を多数発表している。主な著書に『アヘン王国潜入記』『未来国家ブータン』など。『ワセダ三畳青春記』で第一回酒飲み書店員大賞を受賞。『謎の独立国家ソマリランド』で第35回講談社ノンフィクション賞、14年同作で第3回梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞。

「2018年 『間違う力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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