NO.6〔ナンバーシックス〕♯9 (講談社文庫)

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レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062778923

感想・レビュー・書評

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  • 最後は、あっさりとした終わり方だったと思う。
    No.6は崩壊。
    復讐という呪縛から解放され、ネズミは本来の生き方に戻り旅に、紫苑は『留まる者』として、no.6のこれからを見届けて行かなければならない。

    紫苑とネズミの別れはあったが『希望』が見える終わり方だったので少し安堵した。

    あぁ、本編は終わってしまったんだな....と思うと、ちょっと寂しい。
    この物語、紫苑とネズミが人気を二分するのだろうか。
    私はイヌカシが一番好きだった。
    またいつか、彼女の勇士を見るために、読み返したいと思う。

  • とうとう完結です、が、ひとまずひと段落ついた状態でこれからどうなるのか、気になるところで終わっていて、番外編もあるようで続きかどうかはわからないですが読みたいです。何とか再びエリウリアスを怒らせないようにして頂きたいところですが、大丈夫かな、紫苑。何だか極限状態のとき危うかったし、少し将来が心配です。みんなが支えてくれるだろうとは思いますが。

  • 終わってしまった!背負って、それでも、そうやって、生きる。

  • 嵐の夜、二人が出会う。
    それが舞台の幕開けだった。それは果たして悲劇か喜劇か。

    『再会を必ず』

    崩壊した都市を背景に、二人は誓いを胸に退場する。
    理想都市の崩壊と再生・・・。

    火藍『生命を尊ばなければ。人であることとNO.6であること。二つを分かつのはそれでしょ。他社の生命をどこまで尊べるか、その一線だけでしょ』

    紫苑『きみと出逢い、きみと言葉を交わし、きみと生きてきた日々が教えてくれた。ぼくには、誰かの用意した答えではなく、自分で掴み取った答えが必要なのだ。他人ではなく自分の。そうしないと、また同じ結果を繰り返す』

    看護ロボットのアリア。ずっと一緒にやってきた”先生”が瀕死の状態で治療をしようとするも、「もういい。もう、無駄だ・・・」と”先生”が止めようとする。しかしアリアは「ムダ、ムダ・・・ニンシキデキマセン。チリョウヲツヅケマス」のシーンが印象に残った。NO.6の中では、このロボットのほうがよほど人間らしいと思える。
    二人が運命に立ち向かう。

  • ついに最終巻。

    矯正施設を破壊し、No.6へ突入。
    人々が「月の雫」へ押し寄せる大混乱の中を紫苑とネズミは進んで行く…そして、エリウリアスとの対話…。あまりにも早く(ページ数の関係?)、あっさりと決着が着いてしてしまい、少し物足りなさが残ってしまった。

    それに、あれほど紫苑の帰りを望んでいた火藍さんが、ようやく紫苑たちと再会できたシーンが、ネズミのたった数行のセリフで終わってしまったのが残念…!この場面はもっと見てみたかった…!!

    途中までは紫苑の感情に移入し、彼の目を通してNo.6の世界に入り込むことができたが、8巻にてネズミが敵の弾丸に倒れたあたりから、いきなり紫苑が変化してしまったように感じ、突き放され、置いてけぼりにされたような気分に…
    しかし、それとは逆に今まで無頓着だった人の命の大切さを赤ん坊のシオンと過ごすうちに気付き、矯正施設では紫苑とネズミが帰ってくるのを力河と待ち続け、敵にも立ち向かっていったイヌカシが、どんどん好きになっていきました!これからのイヌカシとシオンの成長も見てみたいです。



    全巻を通しての感想、
    「生きる」ということについて凄く考えさせられました。ただ、日々を送ることだけが「生きる」ことではない。頭を使って考え、感じて、動き出す。行動することが大切なのだと気付きました。今のままでは何も変わらない。人から与えられた環境に安住し続け、困難な問題も他人に任せ続けているばかりでは何も問題解決しないのだと…。

    紫苑やネズミたちのように、お互いを信じ合い、必死に考え、理不尽な世界に命懸けで抗う力強さを私も見習っていきたいです。

  • 完結。

    再会は約束された。結末に希望があったけれど、苦しい。紫苑の行動が繰り返しを示唆しているようで、二人の再会は悲劇なんじゃないかと。

    それから、終始、「新世界より」がちらついてしまった。

  • 2014年7月17日購入。
    2014年12月30日読了。

  • 7、8くらいまでは一気読み!
    9の完結編は物足りなさや、息切れ感があったかな…。
    うーん。
    でも総じて、発展途上国と先進国の関係がギュッと凝縮された舞台。世界の仕組みが垣間見るような感覚。自分が幸せ、と思っているとき隣の国はどうなのか。そんなことを考えるきっかけになると思います。
    惰性で日常を送る大人と、これから社会に出て行く若者に是非おすすめしたい、一冊です。

  •  矯正施設から命からがら逃げ出した紫苑とネズミが理想国家として築かれたNO6の秘密を明かしていくのが本書の物語である。
     NO6は、人々を現実から背けさせ、NO6を理想国家として信じ込ませ、都市外の人間を蹂躙していることから目を離すことで成り立ってきた都市であった。それを打ち壊すまでが二人のこれまでの目的だったが、それを打ち崩したことで、新しくどのような都市を形成していくのかということに突き当たる。今あるものを打ち崩していくことは、簡単でもそれを新たに建設していくことの難しさ、それを背負うことになる重圧感。それらを主人公である紫苑と自分を重ねながら本書を読んでいた。
     理想を「人間」という視点を欠かずにどう実現していくのか。その課題と難しさを私たちに突きつけてくるのが本書であった。

  • 2015.2.4

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著者プロフィール

あさの あつこ
1954年生まれの小説家、児童文学作家。岡山県英田郡美作町(現:美作市)湯郷出身。幼少の頃から本に親しみ、中学の頃から創作日記をつけはじめ、中学2、3年生の頃から作家を志す。青山学院大学文学部入学後、児童文学サークルに入り活動。卒業後小学校の臨時教諭を2年間務め、結婚。日本同人協会「季節風」同人となり、そこに連載した『ほたる館物語』で作家デビュー。
代表作に、1996年から執筆を続ける『バッテリー』。97年野間児童文芸賞受賞、99年『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、2005年『バッテリー』全6巻で小学館児童出版文化賞をそれぞれ受賞。シリーズ1000万部超の大ベストセラーとなり、映画化・アニメ化された。

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