- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062778923
作品紹介・あらすじ
炎上する矯正施設から間一髪で脱出した紫苑とネズミ。崩壊する聖都市NO.6、その先に広がる新たな世界とは。感動のクライマックス
感想・レビュー・書評
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遂に最終巻。NO.6が如何にして創られたのか、エリウリアスとは何者なのか、ネズミは…等、残された謎が語られてゆく。
矯正施設に潜入するまではあれだけ緻密に描かれてきたのに、最後の月の雫の崩壊は呆気ない。『THE MANZAI』にも感じたことだが、あさのあつこの作品は感情を入れ込んで書きまくり、最後には息切れして終わりを焦る書きぶりが多いような気がする。世界観の設定は面白いのに、読破後の残念感が否めない。 -
昔途中まで読んでた話。続きが気になって大人買いして読んだけど、やっぱ面白い
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あさのあつこさんの【NO6】第9巻、最終巻。長い戦いは遂に終盤戦に突入し、幕を閉じました。が、ここまでの惹き込まれるようなストーリー展開ではなく最後は本当にらあっけなく終わってしまった印象です。もう少し盛り上げて欲しかった感が残ります。
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最後のアレは必要だったのか? 中途半端なBL感なら、無い方がいい。やるならもっと、バーンとやってほしい。
駆け抜けるストーリーは面白かったのに、全体的にくどい言い回しと、じれったいBLが残念。
紫苑がたまに違う顔を見せるのは何だったのか?説明ないまま?そりゃないよ~。 -
ついに最終巻。
矯正施設を破壊し、No.6へ突入。
人々が「月の雫」へ押し寄せる大混乱の中を紫苑とネズミは進んで行く…そして、エリウリアスとの対話…。あまりにも早く(ページ数の関係?)、あっさりと決着が着いてしてしまい、少し物足りなさが残ってしまった。
それに、あれほど紫苑の帰りを望んでいた火藍さんが、ようやく紫苑たちと再会できたシーンが、ネズミのたった数行のセリフで終わってしまったのが残念…!この場面はもっと見てみたかった…!!
途中までは紫苑の感情に移入し、彼の目を通してNo.6の世界に入り込むことができたが、8巻にてネズミが敵の弾丸に倒れたあたりから、いきなり紫苑が変化してしまったように感じ、突き放され、置いてけぼりにされたような気分に…
しかし、それとは逆に今まで無頓着だった人の命の大切さを赤ん坊のシオンと過ごすうちに気付き、矯正施設では紫苑とネズミが帰ってくるのを力河と待ち続け、敵にも立ち向かっていったイヌカシが、どんどん好きになっていきました!これからのイヌカシとシオンの成長も見てみたいです。
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全巻を通しての感想、
「生きる」ということについて凄く考えさせられました。ただ、日々を送ることだけが「生きる」ことではない。頭を使って考え、感じて、動き出す。行動することが大切なのだと気付きました。今のままでは何も変わらない。人から与えられた環境に安住し続け、困難な問題も他人に任せ続けているばかりでは何も問題解決しないのだと…。
紫苑やネズミたちのように、お互いを信じ合い、必死に考え、理不尽な世界に命懸けで抗う力強さを私も見習っていきたいです。 -
何度目かの再読最終巻。次々と明かされていくNO.6の闇の部分、そしてネズミの過去…。ページをめくる手がとまらず一気に読んでしまいました。生きるということ、今自分が生きている世界のこと、未来のこと、色々なことについて考えさせられた作品でした。この物語の後、紫苑がどのような世界を創っていくのか気になりますが、きっと素敵な世界を創ってくれると信じたいです。この物語に出会えたことを、改めて感謝します。再会を必ず。
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小学生の時に出会い、それから今まで大好きな本です。
紫苑とネズミの関係性に魅力を感じます。2人の関係は友人とも家族とも恋人とも言えないですし、むしろそれら全てを含んでるような気もします。 -
2023/03/11
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展開が駆け足であっけない印象はありましたが、私はこのような、さらっとした終わり方が好きでした。作中の歌では、よく風という言葉が登場しましたが、物語も風のように過ぎ去っていきました。あの人はどうなったのだろう、そして何よりNo.6の未来は?などと、想像の余地がたくさん残されていると思います。「再会を必ず。」この言葉が好きです。
一方で、人知を超えたエリウリアスの存在は個人的には受け入れ難かったです。人知を超えた存在を認めないという点で、私は壁の内側の人間なのかもしれません。
全体を通して、キャラクターと世界観が魅力的であり、私にとっては定期的に気軽に読めるラノベ的な存在で、大好きな作品です。 -
今の世界もNo.6の様な部分があるのかな。ピンクレディが流行ってる最中、別の場所では大量虐殺が為されていた様に。光と陰は案外近いのかもしれない。希望とは、理想とは何か、考えされられる物語でした。
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2019.5.4
所々のBL感に拒絶反応。
悲壮感も中途半端に感じた。
児童文学くらいの位置付けなのか…?
読み切った自分を褒めてあげたい。