人類資金7 (講談社文庫)

著者 : 福井晴敏
  • 講談社 (2015年7月15日発売)
3.81
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  • 本棚登録 :153
  • レビュー :26
  • Amazon.co.jp ・本 (704ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062779043

作品紹介・あらすじ

本庄が命と引き替えに手に入れた“爆弾”を託された真舟と美由紀は関西最大の広域暴力団と組み、世界の株式市場を相手に壮絶な仕手戦を仕掛ける。期限はわずか三週間。そして石は暢人の命と『M資金』の未来を背負い、ただ一人ある舞台へと――。人間への信頼を高らかに謳い上げる一大巨編、ついに完結!

人類資金7 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 最終巻はまさに一気に読ませる、超大作の完結。
    まさに福井ワールドながら、したたかに生きるMたちに微笑ましい思いを抱いた読後感です。

  • 大作を読み終わった!まあ、よくもここまでスケールのデカイ話を紡げるよなあ、福井さん、て感じ。
    ローレライにせよ、この話にせよ、エピローグが彼は上手い!

  • 最終巻読了。壮大なストーリーでした。
    まず、お久しぶりです、渥美さん(笑)
    そして、3週間待ってくれって、こういう事だったのかと!主人公の真舟は、詐欺師
    ですもんねえ。ドンパチより、口(頭脳)で何とかするわけです。
    しかし、どのキャラも均等に丁寧に描かれていたせいで、誰にも感情移入できなかった、というか。暢人や石があんまり活躍しなかったのが少し残念。
    (二人って立ち位置的にはミネバだったのかな?)
    何故だか、鵠沼のファンになってました。
    ともかく、これだけの作品を書き上げる福井さんの頭の中は、どうなっているのだろうと、あらためて作者の素晴らしさを実感しました。
    わたしにとっての「M」は間違いなく福井晴敏さんです。

    • hs19501112さん
      「人類資金」、面白かったですね。最終巻が待たされ過ぎて辛かったですが・・・。



      えっと・・・読んでる作家さんが似ていて、レビューにも共感できて・・・ということで、フォローさせていただきました。
      2016/09/05
  • この最終巻がでるまで、長かった。2014年の初夏刊行予定のはずが。。。
    その分、話も長くなっているようですね。
    最後に持って行くまでになかなか苦心した様に思える。ディテールにこだわった感じがする。

    仕手戦を仕掛ける場所と移動手段については、なるほど福井さんらしいと思ってしまった。

    この巻で「M」は暢人から真船に替わり、仕手戦を仕掛ける真船も「神」になった(神が降りてきて憑いた)。
    ”「神」は至る所にいて、人ごとに違う”というところは、いかにも日本的。
    「人類資金」という「神」が世界に浸透するには、やはり長い時間が必要だ。

  • M資金を巡る壮大なストーリーが見事に終結する最終巻。絶対絶命だと思わされた前巻から見事に大逆転を図っていく展開がとてもワクワクさせられたし面白かった。真船がとてもかっこよく、爽快感もたっぷり。久しぶりに面白い長編を読んだ。

  • 人類に投資するM資金。資本主義のルールを無効にする為の闘い。

  • 7作中の最終巻。合流した真舟、石、美由紀は関西のやくざの手を借りて、大掛かりな仕手戦を仕掛ける。あまり株に詳しくないけど、それを邪魔するハロルド、さらにその窮地を救うべく立ち上がった暢人の父・暢彦。今まで、敵と思われて来た人達も、真舟の熱い思いに、力を貸す。そして、窮地に立たされていた石の故郷・カペラ共和国を救うために、石は最後のステージに1人で向かう。一方、真舟と美由紀は暢人の奪還へ。物語が始まった時は、胡散臭い詐欺師だった真舟の変わりように目が離せない。自分の命を投げ打ってまで、「M資金」を守ろうとした真舟にみんな惚れると思う。久しぶりに重厚な物語を読ませてもらった。

  • 筆者に溢れるパッション、問題意識があることは分かる。しかし、もし筆者が途上国にPDAを配ることで世界を救えると本当に信じていたら、その結果としてカペラ共和国で起こった出来事を中心に物語を書いたはずだ。政治信条は共感できないものの、そこを丹念に描いた「吉里吉里人」の方が小説としてよほど誠実である。こちらはそこを曖昧にして、株価操作や国連演説などの描写で読者を煙に巻いている。そもそも、真舟が表に出せない50億円を暴力団に見せて協力を求めるが、即奪われておしまいだろう。

  • 2016/11/23 Amazonより届く。

  • 『一つのルールで括れるほどこの世界は小さくない』

    資本という強大かつ実体のないステージを担保する”ルール”の虚像を相手取った長編小説の最終巻。とめどなく溢れてくる言葉を制御し切れない殴り書きのような記述は、文章を以て該題材を描写するこれ以上ない働きを為しており、映画ではなく本を選択する充分なインセンティブとなり得ると感じたが、他方で、”彼”の現実的な怖さをここまで世俗的に表現する必要はあったのかという観点では、多少思うところはある。映画というフィールドの異なる媒体と帳尻を併せる必要性との板挟みは慮るが、一つの活字作品としての完成体を読んでみたい気もする読後感である。

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