人類資金7 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.82
  • (18)
  • (35)
  • (22)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 158
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (704ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062779043

作品紹介・あらすじ

本庄が命と引き替えに手に入れた“爆弾”を託された真舟と美由紀は関西最大の広域暴力団と組み、世界の株式市場を相手に壮絶な仕手戦を仕掛ける。期限はわずか三週間。そして石は暢人の命と『M資金』の未来を背負い、ただ一人ある舞台へと――。人間への信頼を高らかに謳い上げる一大巨編、ついに完結!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 最終巻はまさに一気に読ませる、超大作の完結。
    まさに福井ワールドながら、したたかに生きるMたちに微笑ましい思いを抱いた読後感です。

  • 大作を読み終わった!まあ、よくもここまでスケールのデカイ話を紡げるよなあ、福井さん、て感じ。
    ローレライにせよ、この話にせよ、エピローグが彼は上手い!

  • 最終巻読了。壮大なストーリーでした。
    まず、お久しぶりです、渥美さん(笑)
    そして、3週間待ってくれって、こういう事だったのかと!主人公の真舟は、詐欺師
    ですもんねえ。ドンパチより、口(頭脳)で何とかするわけです。
    しかし、どのキャラも均等に丁寧に描かれていたせいで、誰にも感情移入できなかった、というか。暢人や石があんまり活躍しなかったのが少し残念。
    (二人って立ち位置的にはミネバだったのかな?)
    何故だか、鵠沼のファンになってました。
    ともかく、これだけの作品を書き上げる福井さんの頭の中は、どうなっているのだろうと、あらためて作者の素晴らしさを実感しました。
    わたしにとっての「M」は間違いなく福井晴敏さんです。

    • hs19501112さん
      「人類資金」、面白かったですね。最終巻が待たされ過ぎて辛かったですが・・・。



      えっと・・・読んでる作家さんが似ていて、レビュー...
      「人類資金」、面白かったですね。最終巻が待たされ過ぎて辛かったですが・・・。



      えっと・・・読んでる作家さんが似ていて、レビューにも共感できて・・・ということで、フォローさせていただきました。
      2016/09/05
  • この最終巻がでるまで、長かった。2014年の初夏刊行予定のはずが。。。
    その分、話も長くなっているようですね。
    最後に持って行くまでになかなか苦心した様に思える。ディテールにこだわった感じがする。

    仕手戦を仕掛ける場所と移動手段については、なるほど福井さんらしいと思ってしまった。

    この巻で「M」は暢人から真船に替わり、仕手戦を仕掛ける真船も「神」になった(神が降りてきて憑いた)。
    ”「神」は至る所にいて、人ごとに違う”というところは、いかにも日本的。
    「人類資金」という「神」が世界に浸透するには、やはり長い時間が必要だ。

  • 資本主義の次を考えさせられた。共感する所が多い。共産主義が失敗した中、次は資本共生主義。資本共有主義でも良いかも。スマートフォンがこの物語を実践しているように感じる。無電農村に電化と共に今導入されているのはスマホ。東電の友人がブロックチェーンを使って搾取の無い仕組みをアジアの貧国で作っている。私も、日本食をキーワードにアセアン全域をカバーした搾取のないクローズドネットワークの構築をしようと思う。

  • 最終巻は約700ページの長編。ローゼンバーグの刺客・ハロルド一派との攻防、セキの国連総会でのスピーチ。人類資金に関するディスクロージャーが主題。真舟も、美由紀や暢人が無事に切り抜ける大団円と言えよう。反社会的勢力を利用してローゼンバーグ財団に挑む描写は違和感あり。最後に2020年の東京オリンピック後の世界"資本共生主義"が浸透しつつある世界を描きながら、ヤクザ酒田組長がM資金をネタに起業している描写に心がざわつく。

  • M資金を巡る壮大なストーリーが見事に終結する最終巻。絶対絶命だと思わされた前巻から見事に大逆転を図っていく展開がとてもワクワクさせられたし面白かった。真船がとてもかっこよく、爽快感もたっぷり。久しぶりに面白い長編を読んだ。

  • 人類に投資するM資金。資本主義のルールを無効にする為の闘い。

  • 7作中の最終巻。合流した真舟、石、美由紀は関西のやくざの手を借りて、大掛かりな仕手戦を仕掛ける。あまり株に詳しくないけど、それを邪魔するハロルド、さらにその窮地を救うべく立ち上がった暢人の父・暢彦。今まで、敵と思われて来た人達も、真舟の熱い思いに、力を貸す。そして、窮地に立たされていた石の故郷・カペラ共和国を救うために、石は最後のステージに1人で向かう。一方、真舟と美由紀は暢人の奪還へ。物語が始まった時は、胡散臭い詐欺師だった真舟の変わりように目が離せない。自分の命を投げ打ってまで、「M資金」を守ろうとした真舟にみんな惚れると思う。久しぶりに重厚な物語を読ませてもらった。

  • 筆者に溢れるパッション、問題意識があることは分かる。しかし、もし筆者が途上国にPDAを配ることで世界を救えると本当に信じていたら、その結果としてカペラ共和国で起こった出来事を中心に物語を書いたはずだ。政治信条は共感できないものの、そこを丹念に描いた「吉里吉里人」の方が小説としてよほど誠実である。こちらはそこを曖昧にして、株価操作や国連演説などの描写で読者を煙に巻いている。そもそも、真舟が表に出せない50億円を暴力団に見せて協力を求めるが、即奪われておしまいだろう。

全28件中 1 - 10件を表示

プロフィール

1968年東京都墨田区生まれ。98年『Twelve Y.O.』で第44回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年刊行の2作目『亡国のイージス』で第2回大藪春彦賞、第18回日本冒険小説協会大賞、第53回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2003年『終戦のローレライ』で第24回吉川英治文学新人賞、第21回日本冒険小説協会大賞を受賞。05年には原作を手がけた映画『ローレライ(原作:終戦のローレライ)』『戦国自衛隊1549(原案:半村良氏)』 『亡国のイージス』が相次いで公開され話題になる。他著に『川の深さは』『小説・震災後』『Op.ローズダスト』『機動戦士ガンダムUC』などがある。

人類資金7 (講談社文庫)のその他の作品

人類資金VII (講談社文庫) Kindle版 人類資金VII (講談社文庫) 福井晴敏

福井晴敏の作品

人類資金7 (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする